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錦模様の季節

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紅葉の季節ですね
昨日の土曜日は、いつもの紅葉スポットにバイクで出かけてきました
麓の紅葉は今一歩でしたが、お気に入りのもみじの木はご覧のとおり見事な錦模様です


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それにしても見事なもみじの木です
渓谷の岸壁にへばりつく様に生えている大きな木です

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古から日本人は秋の紅葉の景色を慈しんできました
それは器の絵付けからもみてとれます

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今日、高幡不動の骨董市で買った4寸の色絵皿です
この皿の絵付けを見たときに、昨日見た紅葉の景色を思い出しました
山に萌える紅葉の木
遠くの山にも赤く萌える紅葉が見えますね

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薄ダミで表現された山と赤い紅葉の景色が描かれています
金彩と赤絵で繊細に描かれた紅葉に、見とれてしまいます

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作行から見て明治・大正頃の平戸焼と思われます
骨董としての価値はそれほどありませんが、この繊細な絵付けが私の琴線に触れました


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この染付で描かれた唐草の描き方が、平戸焼っぽいですね
平戸焼の器を見ると、昔出かけた三川内の皿山を思い浮かべます
この皿もあの地で焼成されたと思うと、なんだか愛おしい
三川内唐子遊楽茶碗


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美しい季節が過ぎていきます


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by hayatedani | 2018-11-18 20:48 | 風景・建物 | Trackback | Comments(0)

鼠志野完成!~登り窯焼成

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秋の登り窯焼成のために創っていた器
今回は鼠志野の向付を5客創っていました
10月27日、窯出しがあったのですが、私、バイクのツーリングに出かけていて立ち会えず
今日陶芸教室で受け取りました
前回までの記事はコチラ 鼠志野準備完了
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完全な鼠色にはなりませんでしたが、酸化鉄の上にかかった志野釉が全体に良い塩梅に鼠色に窯変しています
白い部分は酸化鉄を塗り残して鉄絵を描いていますが、薄ら赤みを帯びているのが解りますか
これは志野釉の下に紅志野釉をかけているからで、色味の隠し味。狙い通りの焼き上がりです

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薄のたなびく秋空に千鳥の群れが飛んでいく

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こちらは蓮の葉模様
花も小さく咲かせていますが、ちょっとはっきりしません

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こちらは草木図の意匠
酸化鉄を書き落とした白い草木と、鉄絵の茶色の草木のコントラスト

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鼠志野薄千鳥文向付
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鼠志野蓮文向付
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鼠志野草木文向付
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鼠志野梅花飛鳥文向付
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鼠志野柳文向付
ちょっと枝の部分が不鮮明になってしまいました
酸化鉄の削りが足らなかった
でも、4客の図柄を削って疲れ切って
最後の柳文、削る気力が足らなかった?
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私の窯印
柳の木を模った印です

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お気に入りの図柄3客です
直径17センチ、高さ4.5㎝程
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今回の登り窯焼成
なかなか上手く焼き上がったのではないでしょうか
要所要所ごまかし誤魔化し創り上げましたが、やっとその苦労が実った?(大した苦労はしていませんが)

やっぱり薪の炎で焼かれた器は良いですね
カリッと焼き上がった器は、指ではじくと高い音がします
さて、次は何を創りましょうか

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by hayatedani | 2018-11-04 21:11 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

鼠志野 準備完了!

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登り窯焼成用の鼠志野向付5客 意匠が完成しました

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秋風たなびく晴空に千鳥の群れが飛んでいきます


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こちらの意匠は蓮の華と葉模様でしょうか


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柳の意匠
岩場に立つ柳の木が象徴的ですね



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梅花と千鳥模様
賑やかな意匠です

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描きあがった素焼きの器に釉薬をかけました
今回は鼠志野の器を創ろうと思っていますが
酸化鉄を塗った素焼きの器に最初にかけたのは紅志野です

白い志野釉をかけて、鼠色に発色するだけだと
ちょっと面白くない
もう一色欲しいということで、紅志野釉を薄くかけました

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紅志野釉が乾いたところで、白い志野釉をかけて準備が整いました
この釉薬の組み合わせが登り窯の炎でいかに変化するか楽しみです。
窯出しは今月の27日
上手く焼き上がると良いのですが


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by hayatedani | 2018-10-14 21:06 | 陶芸 | Trackback | Comments(0)

秋の登り窯焼成は鼠志野で

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早いもので、もう秋の登り窯焼成の時期になりました
焼成日は今月の20日から
それに向けて作陶に励んでいます

ここのところ、陶芸に対する意欲が始めた当初に比べて低下していて
前回の登り窯は「たたら作り」で板皿を拵えて、お茶を濁していました。
楽な作陶に流れてしまった

今回は気合いを入れて、向付を5客創っています
意匠は鼠志野
それぞれ絵替わりで創っています

鼠志野とは簡単にいえば「鼠色」の絵柄の志野焼です
この鼠色は、鬼板と呼ばれる酸化鉄を下絵に塗り込んで
絵模様を罫書きます
罫書いた模様は土の白い色に浮かび上がります
その上から白い志野釉をかけて焼き上げると、鉄の茶色の部分が鼠色に発色する
そのようなからくりですが…
あくまで予定で、本当に鼠色になるかは登り窯の神様しか解りません

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日曜日は朝の9時半から夕方の4時半まで、みっちり絵付けを行いました
素焼きの上から酸化鉄を塗り込んで、上から模様を卦書きます

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桃山時代の本歌は素焼きを行わず、粘土の状態で鬼板を塗って模様を削っていましたが
素焼きの上から模様を削り取るって、結構大変な作業でした

思ったように削り取れないで、茶色の鉄色が上手く剥がれない
それでもガリガリ行って、ようやく1枚完成

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残りは来週完成させます
朝から5時間、集中しっぱなしで少々疲れましたが
焼き上がりを想像しながらの作陶は、けっこう楽しいものです。
それでも窯出しの時に、上手く焼き上がらなくてがっかりしたことが幾度もありますが
桃山時代の陶工の息吹が少しでも経験できる、そんな陶芸から離れられません
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by hayatedani | 2018-10-08 11:49 | 陶芸 | Trackback | Comments(8)

北欧風片口その2

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北欧風(本当は違うけど)の絵付けを施した片口 その2が出来上がりました

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赤絵と藍色で花模様を描きました
参考にしたのは北欧食器の…では無くて
京焼の絵付けです

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花弁を一枚一枚丁寧に描いて
花を描きました
本当はもう少しまあるく描きたかったのですが

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見込みには小さく、赤と藍色の花を描いてアクセントにしています

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口縁には茶色で口紅を引き
器を引き締めました

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前回創った乾山風片口と一緒に

大きさは直径15㎝、高台を入れた高さは8㎝ほどの器
乳白釉の白地に、赤絵と藍色のコントラストが効いています
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奥様の評価は「私は黒と藍色の葉模様の器の方が好き!」と言う評価
暖色系で少しごちゃついた絵付けになってしまったので
致し方無いところもありますが

こちらの絵付けも、北欧風と言われればそんな気が
でもコレ 京焼風なんです 本当は
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by hayatedani | 2018-09-02 20:20 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

琳派模様の片口

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片口を創りました
少し大きめのサイズで、直径は15㎝ほど
高さが高台含めて8㎝

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土は食器として普段使い出来るように、半磁器土で強度を持たせました
もともと白い磁胎ですが、白化粧の雰囲気を持たせようと
乳白釉をかけました

高台含め、底部分は乾山風に土見せ部分に紅志野釉を薄くかけて
白い器に、ほんのり赤みを落としてみました

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口縁部分には薄紫の上絵を引いて、器を引き締めています

意匠は乾山の葉模様をアレンジ
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黒と紫の上絵でスペードのような形に上絵を乗せて
乾いた後で葉脈の模様をけがきました。

下地が白なので、けがいた後は白い模様が浮かび上がります。
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見込みにも小さな葉模様をワンポイント
しっかり葉脈模様をけがきました
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ちょっと見、北欧デザインの器の様にも見えなくもありません
今から300年前の江戸時代に、北欧デザインの起源があったのか

尾形乾山恐るべしです

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by hayatedani | 2018-08-19 19:37 | 陶芸 | Trackback | Comments(6)

染付ねじり唐草文蓋茶碗

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Imari ware / ca.1800s hand-painted the Twisting design

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ねじり模様に蛸唐草をアレンジした古伊万里の蓋茶碗です。
時代は江戸後期
江戸後期に流行した広東椀形の器です。

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薄手の作行ゆえ、椀の方に若干の歪みがありますが
蓋を乗せると収まりの悪いところも、手仕事のご愛嬌

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高台の中には「富貴長春」の追銘が絵付師の手で書き込まれています
達筆というよりは、絵付師がメモ程度にササッと書いたような字体に
親近感がわきます

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見込みの模様は何でしょうか
巴のようでもありますが

丁寧に縁には呉須で二重罫線が引かれています

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面白い意匠です
ねじり模様と蛸唐草の組み合わせは初めて見ました
染付の見事さというより、デザインの素晴らしさに魅かれます

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7客セットで買いました
これでまた置き場所に困ることに
そろそろ積み重ね状態になりそうです

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by hayatedani | 2018-07-28 22:01 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

青磁釉くらわんか蓋茶碗

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Imari celadon ware / ca.1800s


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江戸中期 古伊万里の青磁釉蓋茶碗です
伊万里焼と言っていますが、作られたのは有田の隣町
波佐見で焼かれた「くらわんか」と呼ばれた厚手の器

伊万里ほど上手でなく
手に持つと底の部分に重みを感じます
これは造形の美しさと言うよりは、量産に適した削りの
コストダウンの手段なんでしょう
手間を省き 数を作る

中国の青磁と違い、波佐見の青磁釉は淡い黄緑色をしています

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呉須もまた精製された上質のものではなく
発色もいま一歩
特徴的なのは見込みの中央に描かれた五弁花
伊万里焼では当然、筆で描かれていますが
この器では、何だかボンヤリした模様が見えます

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蓋の見込みの中央から少しずれたところに描かれた五弁花の模様
これは「こんにゃく印判」と呼ばれる、江戸時代のスタンプのようなもの
で描かれたものです

俗にこんにゃく印判と言われていますが、もちろんこんにゃくを彫って印を作ったものではなく
皮のようなものに模様の印影を彫って、呉須を付けて押したものだと言われています

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すでに五弁花の原型を保った模様ではありません
これも量産のため
コストダウンの手段で使われました

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このように、決して手のかかった器ではありませんが
この素朴さが逆に味となって、この器の魅力となっています
くらわんかというのは、大阪の淀川を行きかう商人の大型船に
小舟に乗ってこの器を使って酒や料理を売った「くらわんか船」から
つけられたと言われています

富裕層ではなくて、庶民を対象にして作られた器
それゆえコストダウンが図られ、いかに多くの数を手間をかけずに
作れるかが考えられました

波佐見などで作られ、北前舟で全国に送られ使われた日常使いの器
それゆえ、蔵に入れられ冠婚葬祭の時だけに使われた伊万里焼ほど
数が残っていません

「無作為の美」とは民芸を表現するときに使われる言葉ですが
まさにこの蓋茶碗も無作為で数を作った、陶工たちの息吹が感じられる
そんな器です

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by hayatedani | 2018-06-17 17:33 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

桔梗図陶板皿

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乾山写しの角皿が完成しました
これまでの記事はコチラ
乾山写しの角皿

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今回初めて使った上絵の具
思った通りの紺清色が出ました
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漢詩は
自古逢秋悲寂寥 我言秋日勝春朝
昔から秋は寂しくてというが
私に言わせれば、秋の方が春より勝っている


裏はこんな感じ
自分の名前にちなんだ柳の木のサイン
秋草と鳥を散らして

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花びらの色むらも
かえって良い味になっていますね

罫書いて上絵を剥がし、葉脈を表現しました
良いアクセントになっています

漢詩の雅号印は縦横約7mm
ルーペを見ながら描きました
印字は名前の一文字「宏」という字を書いています
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サイドのクルス模様は少し薄かったかな
まぁこれも味のうち
20センチ離れて見ると、連続した模様がインパクトとなって器の景色になる
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大きく見えるけれど、縦横17センチの桔梗図陶板皿です
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by hayatedani | 2018-06-03 21:57 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

兎は吉祥文

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Imari ware / ca.1800s hand-painted the Rabbit design

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この器に描かれている白い物は何でしょうか
雪だるまのようにも見えますが、頭にはとんがった耳のようなものが

実はこれ 兎が描かれているんです

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月の陰影を杵で餅をついている兎に例えたのは、遠い昔の日本人だけでなく
中国ではもともと杵臼で不老不死の薬をついていたと言われています。

月の満ちては欠け、欠けては満ちる様子が、不老不死に結びついたように
兎は不老不死・再生の吉祥文様として中国で愛好され、日本でも陶磁器の意匠
等に多く見られるようになりました。

この蓋茶碗
秋草が生える藪の中で、薄ダミで輪郭を描いた兎が素朴に描かれていますが
ちょっと兎には見えないかも
兎は子だくさんと言うことで、子孫繁栄の意味もあるようです

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見込みには山でしょうか
何が描かれているか解らないような模様が


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でも、何んで後ろ向きから兎を描いているんでしょうね
良く見ると小さな目と髭が見えます
一目でわかる兎らしさよりも、兎の持つかわいらしさを狙っているんでしょうか
きっと何か参考にした図柄があるんだと思いますが

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でも どう見ても兎に見えない?
そうですよね

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by hayatedani | 2018-05-27 21:44 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)