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染付ねじり唐草文蓋茶碗

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Imari ware / ca.1800s hand-painted the Twisting design

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ねじり模様に蛸唐草をアレンジした古伊万里の蓋茶碗です。
時代は江戸後期
江戸後期に流行した広東椀形の器です。

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薄手の作行ゆえ、椀の方に若干の歪みがありますが
蓋を乗せると収まりの悪いところも、手仕事のご愛嬌

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高台の中には「富貴長春」の追銘が絵付師の手で書き込まれています
達筆というよりは、絵付師がメモ程度にササッと書いたような字体に
親近感がわきます

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見込みの模様は何でしょうか
巴のようでもありますが

丁寧に縁には呉須で二重罫線が引かれています

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面白い意匠です
ねじり模様と蛸唐草の組み合わせは初めて見ました
染付の見事さというより、デザインの素晴らしさに魅かれます

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7客セットで買いました
これでまた置き場所に困ることに
そろそろ積み重ね状態になりそうです

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by hayatedani | 2018-07-28 22:01 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

青磁釉くらわんか蓋茶碗

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Imari celadon ware / ca.1800s


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江戸中期 古伊万里の青磁釉蓋茶碗です
伊万里焼と言っていますが、作られたのは有田の隣町
波佐見で焼かれた「くらわんか」と呼ばれた厚手の器

伊万里ほど上手でなく
手に持つと底の部分に重みを感じます
これは造形の美しさと言うよりは、量産に適した削りの
コストダウンの手段なんでしょう
手間を省き 数を作る

中国の青磁と違い、波佐見の青磁釉は淡い黄緑色をしています

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呉須もまた精製された上質のものではなく
発色もいま一歩
特徴的なのは見込みの中央に描かれた五弁花
伊万里焼では当然、筆で描かれていますが
この器では、何だかボンヤリした模様が見えます

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蓋の見込みの中央から少しずれたところに描かれた五弁花の模様
これは「こんにゃく印判」と呼ばれる、江戸時代のスタンプのようなもの
で描かれたものです

俗にこんにゃく印判と言われていますが、もちろんこんにゃくを彫って印を作ったものではなく
皮のようなものに模様の印影を彫って、呉須を付けて押したものだと言われています

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すでに五弁花の原型を保った模様ではありません
これも量産のため
コストダウンの手段で使われました

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このように、決して手のかかった器ではありませんが
この素朴さが逆に味となって、この器の魅力となっています
くらわんかというのは、大阪の淀川を行きかう商人の大型船に
小舟に乗ってこの器を使って酒や料理を売った「くらわんか船」から
つけられたと言われています

富裕層ではなくて、庶民を対象にして作られた器
それゆえコストダウンが図られ、いかに多くの数を手間をかけずに
作れるかが考えられました

波佐見などで作られ、北前舟で全国に送られ使われた日常使いの器
それゆえ、蔵に入れられ冠婚葬祭の時だけに使われた伊万里焼ほど
数が残っていません

「無作為の美」とは民芸を表現するときに使われる言葉ですが
まさにこの蓋茶碗も無作為で数を作った、陶工たちの息吹が感じられる
そんな器です

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by hayatedani | 2018-06-17 17:33 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

桔梗図陶板皿

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乾山写しの角皿が完成しました
これまでの記事はコチラ
乾山写しの角皿

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今回初めて使った上絵の具
思った通りの紺清色が出ました
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漢詩は
自古逢秋悲寂寥 我言秋日勝春朝
昔から秋は寂しくてというが
私に言わせれば、秋の方が春より勝っている


裏はこんな感じ
自分の名前にちなんだ柳の木のサイン
秋草と鳥を散らして

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花びらの色むらも
かえって良い味になっていますね

罫書いて上絵を剥がし、葉脈を表現しました
良いアクセントになっています

漢詩の雅号印は縦横約7mm
ルーペを見ながら描きました
印字は名前の一文字「宏」という字を書いています
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サイドのクルス模様は少し薄かったかな
まぁこれも味のうち
20センチ離れて見ると、連続した模様がインパクトとなって器の景色になる
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大きく見えるけれど、縦横17センチの桔梗図陶板皿です
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by hayatedani | 2018-06-03 21:57 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

兎は吉祥文

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Imari ware / ca.1800s hand-painted the Rabbit design

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この器に描かれている白い物は何でしょうか
雪だるまのようにも見えますが、頭にはとんがった耳のようなものが

実はこれ 兎が描かれているんです

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月の陰影を杵で餅をついている兎に例えたのは、遠い昔の日本人だけでなく
中国ではもともと杵臼で不老不死の薬をついていたと言われています。

月の満ちては欠け、欠けては満ちる様子が、不老不死に結びついたように
兎は不老不死・再生の吉祥文様として中国で愛好され、日本でも陶磁器の意匠
等に多く見られるようになりました。

この蓋茶碗
秋草が生える藪の中で、薄ダミで輪郭を描いた兎が素朴に描かれていますが
ちょっと兎には見えないかも
兎は子だくさんと言うことで、子孫繁栄の意味もあるようです

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見込みには山でしょうか
何が描かれているか解らないような模様が


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でも、何んで後ろ向きから兎を描いているんでしょうね
良く見ると小さな目と髭が見えます
一目でわかる兎らしさよりも、兎の持つかわいらしさを狙っているんでしょうか
きっと何か参考にした図柄があるんだと思いますが

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でも どう見ても兎に見えない?
そうですよね

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by hayatedani | 2018-05-27 21:44 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

オリベ四方皿

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今日の陶芸教室
前月から創っていた板皿が焼き上がっていました

前回までの記事はコチラ
たたらで板皿


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出来上がりの状態で17センチほどの大きさ
土は志野土でたたらを作り、板皿として切り出しました
見込みに茶色化粧土を塗りこみ、織部釉が単調な発色にならないように考えました

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狙い通りに見込みの織部釉が絶妙に発色しました
成功成功!

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裏には私の陶印マークを卦がきました
名前にちなんで柳のマークです

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見込みに卦書いた罫線に織部釉が溜まって、良いアクセントになっています

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全部で4枚完成
揃いで言えばもう1枚必要なんでしょうが
家使いのこの大きさの器に5枚はいらないかなぁ
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そして、もう1つ出来上がっていたのがぐい呑みです
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唐津の土に唐津釉をかけているのですが
最近自分のお気に入りの京焼風にしました
鉄絵で枝をあらかじめ書き込んで、唐津釉で本焼
焼き上がった器に、上絵で白梅を描きました
私は下戸なので、このぐい呑みでお酒を飲んで器を育てることは出来ませんが
良い感じで焼き上がりました
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5月に登り窯焼成があります
この器はその登り窯用に創っています
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土は備前です
備前焼は通常釉薬をかけずに焼き締めで焼成するのですが
今回、型紙をのせて松灰釉を吹き付けました
登り窯である程度の灰が被るので、この模様通りに焼き上がるわけではないのでしょうが
今回は作意をもって意匠を考えました
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思い通りに出来上がると、陶芸はなんて楽しいんだと思います
反対に不出来の場合は…

それでも陶芸は楽しいんですよ
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by hayatedani | 2018-04-01 20:44 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

色絵紅葉図透向付

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前月から創っていた乾山写しの向付が完成しました

前回までの記事はコチラ「乾山写しの向付」
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ほぼ狙い通りの上絵焼成となりました
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この状態になるまで上絵焼成を2回しています
一回目は幹と赤、緑、黄色の紅葉模様を描いて焼成
二回目は焼き上がった紅葉に黒色で葉脈を入れました
そして黄色く画いた紅葉文の上から、金彩を被せて
金色の紅葉文としています

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最後に口縁に黒で縁取りをしました
写真では解りずらいのですが
この黒が器全体を引き締めています


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乾山の本歌は白化粧土の上に紅葉文を散らしていますが
私の創った写しは、白化粧を釉薬で表現しています
そしてどうしても本歌のように表現出来なかったのが
尾形光琳譲りの乾山の流水模様
こればっかりは、まったく上手く表現できないので
やむなく省略しました

それでも、なかなか本歌の雰囲気に近づけたのではないかと
自分では満足しています

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そして今日の陶芸教室で創り始めたのが板皿
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大きさは20センチ角の正方形
土は志野の白土
見込みにはオニイタ化粧土を塗りました

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全面に罫線を描き
交叉文を卦がきました

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四隅をカットして
こんな状態に

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縁を折り曲げると、板皿らしくなりました
でも、今日はここまで
残りは3月の陶芸教室で完成させます

もうすぐ春ですね!
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by hayatedani | 2018-02-18 22:31 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

冬の模様

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今回は冬の模様の器をご紹介します

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(Imari ware / ca.1800s hand-painted the winter scenery design) 
古伊万里:染付雪輪梅花文蓋茶碗

古伊万里染付雪輪梅花文蓋茶碗です
時代は江戸後期

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薄手で上手の作風

器全体に細い罫線を描き
雪輪模様を窓絵的に描いて、薄ダミの中に笹を描いています
罫線の中には梅花を散し、この器が冬の景色を表現していることが解ります

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雪輪模様は室町時代から表現される冬の模様
雪の結晶をイメージしていると言われますが
我々が知っている雪の結晶は、先端が尖ったギザギザ模様
このように丸い表現ではないように感じます

結晶というよりもぼたん雪や木に積もった積雪をイメージしているのではないでしょうか
そのように見立てると笹に積もった雪模様を上手く表現しています

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この器の意匠の特徴は、なんといっても器全体に描きこまれた罫線
ざっと数えてみたら、約200本の罫線を呉須で描き切っています
決して一本一本丁寧に描いているとは言えませんが
それでも、それぞれの間隔を綺麗にとって筆で手書きしています

この模様の器をいくつ造ったかはわかりませんが
100や200ではないでしょう
この罫線を描き切る集中力は江戸時代の陶工だから出来た仕事
現代の陶工では出来ない(やらない?)でしょうね


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どうですか?部分的には筆の乱れが見られますが
放射線状に綺麗に罫線が引かれていることが解ります


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梅花は呉須で表現されています
器の見込みや口縁にも梅花模様が描かれています
この器、一ついくらで売ったのでしょう
現代と違って江戸時代、磁器の器は高級品だったようですが
ここまでコストをかけて、商売として成り立っていたのかと
いらぬ心配までしてしまいます
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今日も寒い一日でした
先週降った残雪が道路に残り、無残な姿をさらしています

この器を眺めながら、江戸時代の風情のある冬の景色に思いを馳せましょうか
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by hayatedani | 2018-01-28 20:43 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

紅志野雪輪紅梅文向付~Happy Xmas (War Is Over)

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焼き上がりは来年と
前回のBlogで言ってしまいましたが
年賀状に使いたいのでと陶芸教室の先生にお話ししたら
早めに上絵焼成を仕上げてくれました(感謝です)

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乾山写しの向付として創りましたが
予想外の雪輪模様に、かなりオリジナルの強い意匠になったように思います



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紅梅の赤絵や緑の枝目も綺麗に発色しました
紅志野のオレンジかかった胎土に、白の雪輪模様が良いアクセントになっています
けがの功名とはこのことですね
詳しくは前回のBlogの記事で「尾形さんちの」

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写真では解りにくいのですが、口縁に金彩で縁取りしています
上手く発色するか心配でしたが、派手すぎない金色がお正月らしさを演出しています

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クリスマスイブですね
奥様はお友達と嵐のコンサートに東京ドームに出かけてきました
私は一人家で年賀状をせっせと印刷していました
お腹が減ったので夜、車を飛ばして丸亀うどんに出かけ
冷たいぶっかけうどんとレンコンとサツマイモのてんぷらを食べてきました

クリスマスイブにおじさん一人で丸亀うどん
寂しいなぁと思うでしょう?
でもね、夜一人で車に乗って
がら空きの店内に座ってうどんを駆け込む
なんか自由を感じます
クリスマス くそくらえ!!

ジョンレノンがHappy Xmas (War Is Over) という曲をヨーコと発表したのが1971年
曲の始まりにジョンが話しかけている
ハッピークリスマス キョウコ ハッピークリスマス ジュリアンって
この二人、ヨーコとジョンのそれぞれの前のパートナーとの子供達の名前

愛し合う二人のことだけでなく、残してきた子供たちのことを常に気にしている
そんなジョンの親心を感じます

戦争が終わった(War Is Over)と繰り返し歌っている
ここでいう戦争とはベトナム戦争のことを指しています
曲の発表から46年経ちますが、いまの世の中はどうでしょう
戦いの種類は違っていますが、世の中に憎しみと争いの嵐が渦まいています

ジョンが生きていたらどう思うでしょう

War is over, if you want it
争いは終わる、きみが望めば

War is over now
争いはいま終わるんだ

Happy Xmas
ハッピー・クリスマス

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by hayatedani | 2017-12-24 23:11 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

粉引きの器

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秋の登り窯焼成で創った、粉引きの向付が出来上がりました
前回までの記事はコチラ「早くこいこい登り窯」


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秋の登り窯焼成
台風の接近や、薪が湿っていたなどのアクシデントがあり
先生以下、焼成参加者の方々のご尽力のおかげで
何とか出来あがりました


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土は唐津の赤土
化粧土をかけるのが久しぶりなこともあって
粘土の固さと化粧土をかけるタイミングが解らなくって
1回目の作陶は、あえなく器形がくずれてアウト
気を取り直して2回目の作陶でやっと上手くかけれました


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白い化粧土の上に描いた模様は、鉄絵と呉須で描いた萩文に千鳥
鉄絵の茶色と呉須の藍色が上手く発色しました


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一応唐津焼のお約束で、土見せもあります
高台内には鉄絵で「柳」のマークを
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粉引きの器は水を通しますので、料理を盛るときには注意が必要
油などの汚れが付きやすいので、一回水に通して料理を盛るなどの気配りが必要です

でもまぁ その汚れが景色になるのが粉引きの器の良さなんでしょうが

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by hayatedani | 2017-11-05 22:34 | 陶芸 | Trackback | Comments(0)

ファイヤーキング Snoopy Peanuts Coffee Mug

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Fire King Snoopy Peanuts Coffee Cup Glass Mug

ファイヤーキングは、アメリカのアンカーホッキングという会社の耐熱ガラスブランド
1941年創立の会社で、1986年まで製造された耐熱ミルクガラスの製品が有名

このスヌーピーがプリントされたマグは1960年代~70年代まで作られたもので
半透明のミルクガラスで創られたマグに、スヌーピーが生き生きと描かれています




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裏にはメッセージが
At Times Life is Pure Joy !
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赤い屋根の犬小屋の上で 憂鬱そうなスヌーピー
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I Think I'm Allergic To Mornings のメッセージ
彼は朝アレルギーのようです
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海外オークションで買いました
送料入れても、日本のビンテージショップで購入する額の半額以下の値段で買うことが出来ましたが
はたして半額の値段といっても マグ一つの値段として妥当な金額なのかどうか

現在本国の生産は終了していますが、ファイヤーキングは今日本で生産されています
プリント模様はほぼビンテージのオリジナルと同じですが、マグの形をスタッキングできる
形にしているようです。Fire-King Japan

ファイヤーキングは今でも十分実用に足るビンテージ食器ですが
貧乏性の私は、この器で毎日コーヒーを飲む気になれません

またいらぬもの買って!って奥さんに怒られそうです
また古道具が増えました。

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by hayatedani | 2017-09-23 14:57 | オールドノリタケ | Trackback | Comments(4)