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粋な古伊万里

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最近、陶磁器関係の企画展が少なくて、少しフラストレーションが溜まっていて
ネットでいろいろ探していたら、どうやら隣町の市営美術館で古伊万里の企画展が開催されているらしい
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家から車で20分。地下の駐車場にいれて、2階に上がれば美術館に到着です
出し物は「粋な古伊万里」展

初期伊万里もいくつかありましたが、主に江戸中後期の伊万里が多い展示だった
家にあるような古伊万里もいくつか展示品の中に見つけることが出来て、
見ながら「持ってる持ってる!」って
ちょっと嬉しい

都内の美術館の企画展では、鍋島や柿右衛門、古九谷などが表に出て
江戸後期の伊万里など展示の中心になりえないのですが、
私にとっては身近な江戸後期伊万里の企画展は、親近感があって
なかなか良いものです
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ここからは最近買いためた伊万里のご紹介

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秋草が繊細に描かれた、江戸中期の蓋茶碗
不思議な網目模様の丸いものが秋草の隣に書かれていますが
これはなんでしょうか

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江戸中期の染付は、盛期伊万里に比べれば大したことないのですが
丁寧な絵付けに好感が持てます


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江戸後期の松竹梅が描かれた蓋茶碗です

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この茶碗の面白いところは、部分的に描かれた市松模様です
基本的には松竹梅模様なのですが、この市松模様は何か天幕のようなものを表現しているのでしょうか


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見込みには「宣徳年製」の追銘があります


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広東椀形の蓋茶碗です
絵柄は楽器の「つつみ」です
ちょっと大きめの器です
直径13センチ
鷹さ9センチ程
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こちらも江戸時代後期の蓋茶碗
氷裂模様に梅花が描かれています
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時代が古いと、氷裂模様ももっと繊細に描かれていますが
江戸後期の絵付けダミの塗り方からして少々荒っぽい

でも、これがなかなか良い味を出しています

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我家の伊万里も、いよいよ収納場所が無くなりつつあります
今日見た美術館の展示みたいに、綺麗に並べればもっと映えるのにと思うのですが

美術館から帰って、我が家の蓋茶碗に積もった埃を拭き取りました
見てくれる人は私以外にはいませんが、伊万里も少し嬉しそうに見えます

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by hayatedani | 2018-11-23 22:31 | 美術館 | Trackback | Comments(0)

染付雲竜文蓋茶碗

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今回も古伊万里の蓋茶碗をご紹介
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染付雲竜文蓋茶碗
江戸時代後期に肥前有田で創られた器です

江戸時代後期に流行った広東椀形の蓋茶碗
直径13センチ
高さは9センチほどの少し大きな茶碗です

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雲の間を飛翔する「龍」を文様化したものです。
龍は、鳳凰とともに古代中国で作り出された想像上の動物で、
鳳凰、麟、亀とともに四霊の一つとして数えられ全ての生き物の祖とされているそうです。


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この意匠の面白いところは、雲の描き方にあります

古伊万里の器に描かれる雲竜の雲の描き方は、ふつうもっとグラデーションを意識した
ボカシをを入れた書き方がほとんどですが
この器の雲の意匠は、何か呉須をたたくように描かれていて
まるで現代のステンシル用の筆を使って荒い点描で描いているように見えます

ちょっと見、飛龍がどこにいるのか探してしまいますが

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椀の見込みにも、線描きした竜が描かれています
口縁の内側にも簡略化された雨竜の模様が

少し灰が降った跡が見えますね
登り窯で薪で焼成された証です

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雑然とした描き方ですが、器全体で見てみると荒ぶれた雲海の中を飛翔する龍の姿が
迫力ある構図として上手く表現されています

この小さな蓋茶碗の中に、嵐の一部分を切り取ってきたような意匠
一つの球体として器を鑑賞できる、蓋付きの茶碗だからこその表現だと思います

江戸時代の陶工さんはスゴイッ!
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by hayatedani | 2018-09-24 15:54 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

染付ねじり唐草文蓋茶碗

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Imari ware / ca.1800s hand-painted the Twisting design

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ねじり模様に蛸唐草をアレンジした古伊万里の蓋茶碗です。
時代は江戸後期
江戸後期に流行した広東椀形の器です。

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薄手の作行ゆえ、椀の方に若干の歪みがありますが
蓋を乗せると収まりの悪いところも、手仕事のご愛嬌

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高台の中には「富貴長春」の追銘が絵付師の手で書き込まれています
達筆というよりは、絵付師がメモ程度にササッと書いたような字体に
親近感がわきます

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見込みの模様は何でしょうか
巴のようでもありますが

丁寧に縁には呉須で二重罫線が引かれています

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面白い意匠です
ねじり模様と蛸唐草の組み合わせは初めて見ました
染付の見事さというより、デザインの素晴らしさに魅かれます

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7客セットで買いました
これでまた置き場所に困ることに
そろそろ積み重ね状態になりそうです

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by hayatedani | 2018-07-28 22:01 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

青磁釉くらわんか蓋茶碗

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Imari celadon ware / ca.1800s


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江戸中期 古伊万里の青磁釉蓋茶碗です
伊万里焼と言っていますが、作られたのは有田の隣町
波佐見で焼かれた「くらわんか」と呼ばれた厚手の器

伊万里ほど上手でなく
手に持つと底の部分に重みを感じます
これは造形の美しさと言うよりは、量産に適した削りの
コストダウンの手段なんでしょう
手間を省き 数を作る

中国の青磁と違い、波佐見の青磁釉は淡い黄緑色をしています

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呉須もまた精製された上質のものではなく
発色もいま一歩
特徴的なのは見込みの中央に描かれた五弁花
伊万里焼では当然、筆で描かれていますが
この器では、何だかボンヤリした模様が見えます

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蓋の見込みの中央から少しずれたところに描かれた五弁花の模様
これは「こんにゃく印判」と呼ばれる、江戸時代のスタンプのようなもの
で描かれたものです

俗にこんにゃく印判と言われていますが、もちろんこんにゃくを彫って印を作ったものではなく
皮のようなものに模様の印影を彫って、呉須を付けて押したものだと言われています

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すでに五弁花の原型を保った模様ではありません
これも量産のため
コストダウンの手段で使われました

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このように、決して手のかかった器ではありませんが
この素朴さが逆に味となって、この器の魅力となっています
くらわんかというのは、大阪の淀川を行きかう商人の大型船に
小舟に乗ってこの器を使って酒や料理を売った「くらわんか船」から
つけられたと言われています

富裕層ではなくて、庶民を対象にして作られた器
それゆえコストダウンが図られ、いかに多くの数を手間をかけずに
作れるかが考えられました

波佐見などで作られ、北前舟で全国に送られ使われた日常使いの器
それゆえ、蔵に入れられ冠婚葬祭の時だけに使われた伊万里焼ほど
数が残っていません

「無作為の美」とは民芸を表現するときに使われる言葉ですが
まさにこの蓋茶碗も無作為で数を作った、陶工たちの息吹が感じられる
そんな器です

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by hayatedani | 2018-06-17 17:33 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

兎は吉祥文

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Imari ware / ca.1800s hand-painted the Rabbit design

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この器に描かれている白い物は何でしょうか
雪だるまのようにも見えますが、頭にはとんがった耳のようなものが

実はこれ 兎が描かれているんです

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月の陰影を杵で餅をついている兎に例えたのは、遠い昔の日本人だけでなく
中国ではもともと杵臼で不老不死の薬をついていたと言われています。

月の満ちては欠け、欠けては満ちる様子が、不老不死に結びついたように
兎は不老不死・再生の吉祥文様として中国で愛好され、日本でも陶磁器の意匠
等に多く見られるようになりました。

この蓋茶碗
秋草が生える藪の中で、薄ダミで輪郭を描いた兎が素朴に描かれていますが
ちょっと兎には見えないかも
兎は子だくさんと言うことで、子孫繁栄の意味もあるようです

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見込みには山でしょうか
何が描かれているか解らないような模様が


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でも、何んで後ろ向きから兎を描いているんでしょうね
良く見ると小さな目と髭が見えます
一目でわかる兎らしさよりも、兎の持つかわいらしさを狙っているんでしょうか
きっと何か参考にした図柄があるんだと思いますが

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でも どう見ても兎に見えない?
そうですよね

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by hayatedani | 2018-05-27 21:44 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

色絵柴垣紅梅桜花文蓋茶碗

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江戸時代中期 1700年代の色絵蓋茶碗です




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薄手のちょっと深みのある器形
江戸時代中期の伊万里焼の良い表情をしています

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ちょうど柿右衛門様式から古伊万里様式に変容する時期の意匠です
白磁は乳白の濁し手ではなく、伊万里の少し青みのかかった磁胎

濃淡の呉須で水のながれを表わし
赤絵で繊細な柴垣を描いています

木の幹部をグレイかかった紫の顔料で塗り込んでいるのが、この様式の特徴
葉っぱも濃い緑と紫で表しています
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器の半分に桜花を
その半分に紅梅が丁寧に描かれ
所々に金彩で花びらを描いて、意匠に華やかさを演出しています


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見込みには菊の模様でしょうか
二重罫線で囲まれた菊花が丁寧に絵付けされています

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いまから250年程前に有田で創られた蓋茶碗
今の時期にピッタリの意匠ですね
いよいよ日本中がお花の季節を迎えます
250年前の同じ季節に思いを馳せて

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by hayatedani | 2018-03-17 23:59 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

春のきざし

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Imari ware / ca.1800s hand-painted the cherry-blossom design

まだまだ寒い日が続いていますが
日射しからは春の気配を感じます

もうあと一か月もすれば
あの桜の季節がやってきます

きょうは桜の模様の伊万里をご紹介
桜と言っても華やかな「そめいよしの」ではありません
幽山に咲く山桜です

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日本画の特徴である「余白」を生かした作画です
少し青みを帯びた泉山陶石で作られた白磁の中に
幽山にひっそりと咲く山桜が見事に表現されています

江戸時代後期の伊万里は、器形にびっしりと書きこまれた模様が多くなってきますが
このように余白を贅沢に残した筆致は、大いに創造性を掻き立てられます

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幹は強風に抗うように折れ曲がり
桜と言うよりは梅の古木のような出で立ち

枝先にこんもりと咲く山桜は
薄ダミに覆われ春霞の中で咲いているように見えます

桜の季節はもうすぐです
早くバイクで山桜を探しに行きたいな
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by hayatedani | 2018-02-12 17:45 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

冬の模様

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今回は冬の模様の器をご紹介します

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(Imari ware / ca.1800s hand-painted the winter scenery design) 
古伊万里:染付雪輪梅花文蓋茶碗

古伊万里染付雪輪梅花文蓋茶碗です
時代は江戸後期

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薄手で上手の作風

器全体に細い罫線を描き
雪輪模様を窓絵的に描いて、薄ダミの中に笹を描いています
罫線の中には梅花を散し、この器が冬の景色を表現していることが解ります

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雪輪模様は室町時代から表現される冬の模様
雪の結晶をイメージしていると言われますが
我々が知っている雪の結晶は、先端が尖ったギザギザ模様
このように丸い表現ではないように感じます

結晶というよりもぼたん雪や木に積もった積雪をイメージしているのではないでしょうか
そのように見立てると笹に積もった雪模様を上手く表現しています

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この器の意匠の特徴は、なんといっても器全体に描きこまれた罫線
ざっと数えてみたら、約200本の罫線を呉須で描き切っています
決して一本一本丁寧に描いているとは言えませんが
それでも、それぞれの間隔を綺麗にとって筆で手書きしています

この模様の器をいくつ造ったかはわかりませんが
100や200ではないでしょう
この罫線を描き切る集中力は江戸時代の陶工だから出来た仕事
現代の陶工では出来ない(やらない?)でしょうね


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どうですか?部分的には筆の乱れが見られますが
放射線状に綺麗に罫線が引かれていることが解ります


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梅花は呉須で表現されています
器の見込みや口縁にも梅花模様が描かれています
この器、一ついくらで売ったのでしょう
現代と違って江戸時代、磁器の器は高級品だったようですが
ここまでコストをかけて、商売として成り立っていたのかと
いらぬ心配までしてしまいます
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今日も寒い一日でした
先週降った残雪が道路に残り、無残な姿をさらしています

この器を眺めながら、江戸時代の風情のある冬の景色に思いを馳せましょうか
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by hayatedani | 2018-01-28 20:43 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

おめでたい器

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2018年スタートのBlog記事は「おめでたい器」ということで
縁起物の布袋様が描かれた器を紹介

染付鴨と布袋図金彩蓋茶碗
作製時期は江戸時代後期から明治初期

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作風から見ると、伊万里焼と言うよりは平戸焼の器と思われます
外側にはダミを生かした染付で鴨の模様が繊細に描かれ
そこに金彩で葦模様を描いています

特徴的なのは見込みと蓋の裏側に描かれた布袋様の図柄
手慣れた染付でユーモラスに描かれた布袋様が秀逸です
かなり手練の絵付師が描いたものだと思われます

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直径11センチ  高さ6.5センチ程
愛すべき平戸の小品です



そして、今日は今年初めての陶芸教室に出かけてきました
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前回のBlogでご紹介した乾山写しの向付と同時に作成している器です
今日は釉薬をかけました

上半分は白い乳白釉
下には紅志野釉をかけ分けしています
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器の口縁に刻みを入れ
穴を開けて変化を付けています

前回の教訓から、乳白釉と紅志野釉の境目は釉薬が乾いた後に
手で擦ってぼかしを入れました
焼き上がったら上絵を描きます
乳白の白はそのための下地としてかけています

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ついでに随分前に創っていたぐい呑みも、釉薬かけを施しました
両方とも還元焼成でお願いしました

今年も陶芸 頑張るぞっ!
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by hayatedani | 2018-01-07 21:55 | 古伊万里

ちはやぶる

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ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは  広瀬すず いや在原業平

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さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえ
こんなことは聞いたことはありません。
こんなふうに竜田川の水面に紅葉が真っ赤に映って、
まるでくくり染めにしたように見えるなんて。

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秋も深まってきました
紅葉の盛りも過ぎつつありますね
近くの公園で最後の紅葉の写真を撮ってきました

紅葉模様の器をつれて…
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古伊万里色絵紅葉文深鉢 江戸時代後期
直径17センチ 高さ9センチ

紅葉模様の色絵の器
器形から見ると、普通の鉢というより菓子鉢のような使い方をされた器のように思います
何しろ器の厚さは6ミリ程度あり、だいぶ重い器です

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高台内には大明万暦の追銘が上絵で描かれています
呉須による染付は一切使われていません
作行から見ますと、伊万里と言うよりは京焼の様にも見えますが

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器の側面には紅葉のなかで行われた宴会を感じさせる道具が描かれています
垂幕と紅葉
太鼓や琵琶、笛や鳳笙など
いまにも楽しげな宴会の音色が聞こえてきそうですね
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そしてこちらの蓋茶碗
いままさに紅葉狩りの真っ最中の様子
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色絵紅葉文蓋茶碗 江戸後期

こちらの器は内側にも紅葉を散らしています
食べ終わった後にも楽しんでもらえるように
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染付の紅葉文の器
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古伊万里染付紅葉文向付

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落ち葉を掃くための箒や
こちらもお酒を入れる水注と猪口が描かれています
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現代では紅葉を愛でながらの宴会など、あまり行われていませんが
江戸時代は桜のお花見のように、紅葉を楽しんでいたのでしょう

そして白磁の余白を生かした紅葉の染付蓋茶碗
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古伊万里染付紅葉文蓋茶碗 江戸時代後期

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とろりとした白磁に控えめに呉須で描かれた紅葉文
風情を感じさせる器です

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見込みには小さく紅葉の木々を抱く山並みが
これだけで紅葉に萌える山をイメージできますね
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紅葉の楽しみもあと1週間ほど
12月に入って、そろそろ気ぜわしい季節になりました

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by hayatedani | 2017-12-03 22:13 | 古伊万里 | Trackback | Comments(2)