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刻ってみた!

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まだまだ暑い日が続いていますが
ここ数日、少し空気が秋めいてきたような気がします。

今日は先日字入れをした印材を刻ってみました
前回までの記事はこちら  いつもの週末の営み


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前回布字を行った黒い印面の朱塗りの部分を刻っていきます
印刀を運ぶことを「運刀」と言います

昔から篆刻は「小心落墨 大胆奉刀」といわれています
布字(印面に字入れする)は細心に
運刀は大胆にやりなさいということ

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いちおう こんな感じで刻りあげてみました
この後仮に印泥をつけて、押印してみます
印影を見ながら補刀を行って、先生に見ていただき
ここで更なる補刀を行って完成となる予定

はたして どうなることやら


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by hayatedani | 2019-08-25 14:50 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(2)

織部釉7寸皿完成

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夏休み最後の週末は陶芸教室です
出来上がっていたのは織部釉7寸皿
何だかくすんだ緑色の器に見えますが

単調になり易い織部釉なので、器の見込みに葉模様を卦書きました
濃い発色を狙って、織部の緑釉を二度かけしたのですが、少し濃く発色しすぎたきらいが
なにより、表面を覆った被膜で模様が見えない!

でも、こんな時には裏技があるのです
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陶芸の世界ではオリベ釉の金属被膜を取るには、昔からどんぐりなどを水につけて腐らせた汁に漬けておく
いわゆるトチシブ抜きと言う方法を使っていました

ドングリ効果のほどは解りませんが、現代では希塩酸やクエン酸につけておく方法がとられています
私もこういう時のために、昔 薬局で購入した塩酸を水で薄めて漬け込んでみました

結果は
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効果はどうでしょうか




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卦書いた模様が見えてきました
表面の被膜も取れて、艶がでました
これでだいぶ器らしくなったと思います



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こうやって見ると、やっぱり少し釉薬が濃かったか
でも実物の方がずっと緑色が深くて良い出来です
この後 この7寸皿は我が家の食器棚に収まりました


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by hayatedani | 2019-08-18 19:49 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

暑い日には美術館へ

台風がぐずぐずしているので 何もしないうちに夏休みが終わってしまいそうです
今日の天気予報は、風は強いのですが 午後から晴れるそうで
やっと出かけられました

まずは駒場にある日本民藝館です
企画展は「食の器」です

日本民藝館は柳宗悦(1889-1961)により1936年に開設されました
「民藝」という新しい美の概念の普及と柳らの民藝運動の本拠地として建てられたそうです
建物は開設当時の木造2階建てが現役として使われています(よく戦災で焼けなかったものです)

建物に入った時の 古い大きな木造家屋の匂いに
専用に設えられた木製の展示棚にも 民藝館らしさを感じます
この建物に入るだけでも価値がある


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入り口は木製の引き戸です
ガラガラ カタンと入ります




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今回の企画展は「食の器」
器と言うのは 基本的には食事のための道具と考えれば
この展示は何でもありの器展だといえるかも


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懐石の器
中央に明時代の色絵染付輪花鉢と桃山時代の漆器
角皿は美濃焼の織部草文額皿です

そして夏と言えば涼しげな伊万里染付

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染付八橋文蓋付椀 18世紀
伊万里蓋茶碗のファンとしては、この八橋文(展示は4脚揃い)には目を惹かれました
所有欲もりもりです


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濱田庄司 作  色釉格子文茶器 1928年

このような土瓶や急須も数多く展示されていました
私 実は急須好きなので、色々な窯場で焼成された土瓶や急須、片口など見ごたえがありました


そして日本民藝館を出て、徒歩で松濤まで移動です
駒場東大前から戸栗美術館のある神泉まで歩いて20分ほど
たいした距離ではありませんが、天気予報通り 晴れ間の出たこの季節に汗だらだらです

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戸栗美術館の「青のある暮らし」展
あいも変わらず 戸栗美術館の伊万里は素晴らしい
館内の落ち着いた雰囲気も、ゆっくり伊万里を鑑賞するのにぴったりの場所

良く出かける美術館の一つですが、いつも陶芸教室で招待券をもらって出かけているので
最近はお金を払って見たことが無い
でも、お金を払っても見る価値ありますよ







by hayatedani | 2019-08-16 23:46 | 美術館 | Trackback | Comments(0)

日々是好日


夏休みに入って もう4日が過ぎようとしています
バイクでもと思って窓を開けると、殺人的な猛暑が襲ってくる
圧倒的な湿度と暑さ
若い時に出かけたバリ島の空港に降り立った時の空気を思い出した
ここはインドネシアか

このような日は外に出てはいけないと
レンタルビデオショップで映画を借りてきた
前から見ようと思っていた2本


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言わずと知れた希林さんのほぼ遺作と言っても良い作品
原作は森下典子さん
作家が25年間つづけてきた茶道のお話し
「日々是好日~お茶が教えてくれた15のしあわせ」

映画化が決定される前に、原作を読んでいた
実は 茶道はいつも心のどこかで憧れているもののひとつ
習ってみたいと思うのだが、あのお年を召した女性だらけの世界が少し怖い

話のストーリーに際立った話題性は無く、ただ淡々と四季の移ろいの中でお茶の所作が続けられる
その中で主人公が自然の美しさを心で感じながら、成長していく

なにより映像の美しさが際立っている
希林さんをはじめ、他の演者のお茶の所作も美しい
茶道を何十年も行っている人から見たら、いろいろ不作法さも見えてくるのだろうが
少なくとも私には とても素敵に見えた

茶道の何たるかも良くわかっていない私が言うのも何だが
茶道と言うのは お稽古を重ねる度に 水音だったり、風の音だったり 雨の匂いだったりに気が付けるように
自分を自然の一部のように感じられる心を持たせてくれる そんな世界なのかなと思いました

北大路魯山人はこう言っています
ものの真を見んとする時に情実がお供するようでは真の姿は顕われない。
それにつけても美の根源は、自然界が教師であり、お手本であるから
自然界そのものの美の姿に目も心も奪われるように、まず自分を養うべきではないか。

この映画で私の心の琴線が震えた場面は、希林さんが掛け軸の横で佇む場面
まるで桃山の仏画を見ているような映像に震えました

そしてもう一作は
「白バラの祈り~ゾフィー・ショル最後の日々」

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ヒトラー独裁政権下で、国民すべてがヒトラーの意思以外に行動することが許されなかった時代に
“白バラ”と呼ばれた反ナチスを掲げ抵抗運動を行なった学生グループがいた
そのグループの紅一点、ゾフィー・ショルの壮絶な最期を描いた真実の物語。

1943年2月18日、ミュンヘン大学の女学生ゾフィー・ショルは、兄ハンスとともに危険な大学構内での反ナチのビラまきを敢行し、
運悪くゲシュタポに逮捕されてしまう。
ゾフィーは恐怖を押し殺しつつ、毅然とした態度で理路整然と自らの無実を訴え続けるが、わずか4日後に“大逆罪”によって処刑されてしまう

90年代に東ドイツで発見された尋問記録を軸に忠実に再現されたそうですが、彼女はこの時まだ21歳
ナチス政権の人民裁判でも、けっして自分達の正当性を曲げませんでしたが、戦争の大きな波には贖えませんでした

日本ではあまり知られていませんが、ドイツでは有名な女性だそうで
ミュンヘン大学の構内には彼女らのモニュメントが立っているそうです

8月は日本でも終戦記念日の特集がいくつも組まれています
あの大戦で亡くなっていった たくさんの若者たちの御霊は、今の世界を見てどう思っているのでしょう
私達は彼や彼女の分まで しっかり生きているのかな













by hayatedani | 2019-08-13 21:10 | その他 | Trackback | Comments(4)

いつもの週末の営み

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いつもの週末
日曜日の午前中は陶芸教室です

今日は轆轤引きした鉢に模様を卦書きました
少し乾燥させた粘土の状態で、高台を削り出し
罫書いたのは根菜模様です


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どうですか
大根、人参、蕪を陶芸針で罫書きました
この後素焼きを行って、釉薬をかけます
釉薬は織部の緑釉をかけて、罫書いた根菜模様に釉薬が溜まって模様が現れる予定


そして
家に帰って午後は篆刻の作業です
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今日は創っていた印稿をもとに
印材に布字(字入れ)を行いました
もちろん印ですので、逆字で

「春長好」
印材は青田石の6cm×6cm
次回の篆刻教室で先生からダメ出しをいただきます

そんなこんなの いつもの週末の営みでした


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by hayatedani | 2019-08-04 20:55 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)