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冬の模様

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今回は冬の模様の器をご紹介します

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(Imari ware / ca.1800s hand-painted the winter scenery design) 
古伊万里:染付雪輪梅花文蓋茶碗

古伊万里染付雪輪梅花文蓋茶碗です
時代は江戸後期

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薄手で上手の作風

器全体に細い罫線を描き
雪輪模様を窓絵的に描いて、薄ダミの中に笹を描いています
罫線の中には梅花を散し、この器が冬の景色を表現していることが解ります

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雪輪模様は室町時代から表現される冬の模様
雪の結晶をイメージしていると言われますが
我々が知っている雪の結晶は、先端が尖ったギザギザ模様
このように丸い表現ではないように感じます

結晶というよりもぼたん雪や木に積もった積雪をイメージしているのではないでしょうか
そのように見立てると笹に積もった雪模様を上手く表現しています

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この器の意匠の特徴は、なんといっても器全体に描きこまれた罫線
ざっと数えてみたら、約200本の罫線を呉須で描き切っています
決して一本一本丁寧に描いているとは言えませんが
それでも、それぞれの間隔を綺麗にとって筆で手書きしています

この模様の器をいくつ造ったかはわかりませんが
100や200ではないでしょう
この罫線を描き切る集中力は江戸時代の陶工だから出来た仕事
現代の陶工では出来ない(やらない?)でしょうね


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どうですか?部分的には筆の乱れが見られますが
放射線状に綺麗に罫線が引かれていることが解ります


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梅花は呉須で表現されています
器の見込みや口縁にも梅花模様が描かれています
この器、一ついくらで売ったのでしょう
現代と違って江戸時代、磁器の器は高級品だったようですが
ここまでコストをかけて、商売として成り立っていたのかと
いらぬ心配までしてしまいます
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今日も寒い一日でした
先週降った残雪が道路に残り、無残な姿をさらしています

この器を眺めながら、江戸時代の風情のある冬の景色に思いを馳せましょうか
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by hayatedani | 2018-01-28 20:43 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

乾山写しの向付

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創っていた乾山写しの向付
前回釉薬をかけて焼成された器に
今日は上絵を描きました
前回までの記事はコチラ
「おめでたい器」


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上半分の白い釉薬は乳白釉
下半分は紅志野釉です
釉薬の境目は手で擦ってぼやかしています
なかなか上手く焼き上がりました

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黒の上絵で幹を描いた後で、紅葉を三色で描きました
乾山のオリジナルはもう少し丸みのある紅葉文ですが
私の描いた紅葉は葉先が先細りの形です

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どうですか 鮮やかな紅葉模様が現れました
上絵はこの後800℃程度で焼成して完成
もちろん焼き上がりは今より鮮やかな発色になると思います

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今月の陶芸教室は今日で終わり
焼き上がりは来月ですね
今から楽しみです

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by hayatedani | 2018-01-21 20:56 | 陶芸 | Trackback | Comments(0)

Tokyo Art Walk

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The National Museum of Modern Art

美術館に無性に行きたくなる時ってありませんか
無いかなぁ
私だけでしょうか

陶芸教室でいただいた招待券で
都内の美術館巡りと街歩きに出かけてきました

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まずは東西線で竹橋まで
東京国立近代美術館工芸館です

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日本の工芸…自然を愛でる です
自然を題材にした日本工芸の美
どの作品も美と詩情を結び付けた最高の品々でした

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右:三代宮永東山「山中歴日なし」


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左:北大路魯山人「赤呉須湯呑」、右:角偉三郎「 足付へぎ板盤」


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左:富本憲吉「 色絵金銀彩⽺⻭⽂飾壺」、右:浜田庄司「 柿釉丸紋大平鉢」


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下:富本憲吉「 染付絵変組皿」


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近代美術館のある北の丸公園を抜けて九段下へ
靖国神社で参拝して遊就館でこれを見ました

零式艦上戦闘機52型
通称ゼロ戦です
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コックピットの前面に十字に切った照準器が見えます
この狭い風防のなかで、この照準器で狙いをつけて戦ったんですね

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初めてゼロファイターの実物を見ましたが
けっこうしっかりした造りだったと解りました
でも全体のシルエットは繊細な線を感じます


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この黒いカウリングの中に入っているエンジンは
中島飛行機が創った栄21型 空冷複列星型14気筒
中島飛行機は現在のスバルの前身だった企業です



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靖国神社から見える高層ビルは法政大学ですね
「おお我が母校♫~」

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市ヶ谷からJRで渋谷、神泉へ
最後は戸栗美術館で伊万里を見ました
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神泉1丁目の様子の良い坂道

古伊万里に見るうわぐすり展です
色絵や青磁を中心とした展示でした
いつもの様に静かな環境で、一級品の伊万里を堪能しました
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今日も楽しかった
美術館で一級の作品を見ると
とても良い刺激になります

こんなに繊細にはとても表現できませんが、
このような作品の雰囲気だけでも近づけたらと思っています

明日は陶芸教室
少し頑張ってみようかな
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by hayatedani | 2018-01-20 23:58 | 美術館 | Trackback | Comments(2)

OMEGA Gene've スクエアケース Cal.565

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OMEGA Gene've Cal565 スクエアケース・ブルーダイアル 1970年代

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四角いオメガ・ジュネーブです
前回Blogにアップしたジュネーブと同じモデル……なんですが
前回の記事はコチラ「OMEGA Gene've スクエアケース」


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前回のモデルはシルバーの文字盤でしたが
今回のモデルはブルーメタリックのダイヤルに白いインデックス
針もホワイトでメリハリがあります

オメガの中でジュネーブというモデルは
コンステレーションやシーマスター
スピードマスターなどのメインを張るコレクションに含まれない、いわばその他大勢
そんな立ち位置のモデル

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言ってみればムーブメントも旧モデルの在庫処理的な扱いを受けていて
様々な機械が搭載されている
しかし、それだからこそ今では名機と呼ばれるCal500系のムーブメントを搭載したモデルも多い

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前回のモデルは500系より新しいCal.1012というハイビートモデルが搭載されていましたが
このモデルはCal.565という一つ前のロービートモデル
しかしこのCal.500系はオメガ自動巻きの完成形と呼ばれる名機で
金メッキされた美しいムーブメントがオーセンティックな雰囲気を醸し出します
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Cal.565 

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機械が違うだとか、文字盤の色が違うだとか
能書きばかり書き連ねましたが、興味のない人から見れば
なんで同じ時計を買うのかと疑問に思われるでしょうね

でも
ビンテージの時計と言うのは、新品と違って
その時計ごとに表情が違います
それは、その時計が過ごしてきた何十年かの時間が創ってきた姿だから

人によってはそれが嫌だという人も多いのでしょうが
私はそこに魅かれます

シルバーダイヤルとブルーダイヤル
どうですか?同じモデルでも違う表情をしているでしょう

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by hayatedani | 2018-01-14 21:57 | 時計 | Trackback | Comments(2)

おめでたい器

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2018年スタートのBlog記事は「おめでたい器」ということで
縁起物の布袋様が描かれた器を紹介

染付鴨と布袋図金彩蓋茶碗
作製時期は江戸時代後期から明治初期

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作風から見ると、伊万里焼と言うよりは平戸焼の器と思われます
外側にはダミを生かした染付で鴨の模様が繊細に描かれ
そこに金彩で葦模様を描いています

特徴的なのは見込みと蓋の裏側に描かれた布袋様の図柄
手慣れた染付でユーモラスに描かれた布袋様が秀逸です
かなり手練の絵付師が描いたものだと思われます

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直径11センチ  高さ6.5センチ程
愛すべき平戸の小品です



そして、今日は今年初めての陶芸教室に出かけてきました
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前回のBlogでご紹介した乾山写しの向付と同時に作成している器です
今日は釉薬をかけました

上半分は白い乳白釉
下には紅志野釉をかけ分けしています
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器の口縁に刻みを入れ
穴を開けて変化を付けています

前回の教訓から、乳白釉と紅志野釉の境目は釉薬が乾いた後に
手で擦ってぼかしを入れました
焼き上がったら上絵を描きます
乳白の白はそのための下地としてかけています

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ついでに随分前に創っていたぐい呑みも、釉薬かけを施しました
両方とも還元焼成でお願いしました

今年も陶芸 頑張るぞっ!
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by hayatedani | 2018-01-07 21:55 | 古伊万里

2018年 明けましておめでとうございます!

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明けましておめでとうございます。
昨年中は私のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。

Blogをご覧いただいている皆さんに年賀状をお送りいたします。
今年も好奇心いっぱいの一年を過ごしたいと思います。

ワンパターンになりがちな日常を
少しでも刺激的に過ごしたいと思います

今年もよろしくお願いします。


前回の紅志野はこんな賀状になりました。
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by hayatedani | 2018-01-01 01:07 | その他 | Trackback | Comments(6)