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カテゴリ:器( 30 )

めし椀

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茶碗と言わずに めし椀

めし椀は目立たない
目立たないから 普段 気にも留めない
それでも毎日手に持って ご飯を食べる時に使っている
たぶん 一番使用頻度が多い器
使用頻度が多いから 手が器の触感を覚えている

めし椀は毎日使うものだから あまり目立たないものがよい
造形だって 意匠だって
あまりドギツイものは めし椀の世界ではお目にかからない

簡素 簡潔
大きさだって お江戸の時代から寸法が決まっている

男用と女用
そんな区別のある器って 他の国には無いのでしょう


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(呉須竹林文飯茶碗 直径12センチ)


めし椀は
遠くにおいて見つめると 穏やかな気持ちになれるものがよい

そんな器が創りたい

いつも思っているのですが
by hayatedani | 2011-08-28 00:12 | | Trackback | Comments(2)

珈琲を飲むには?

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ここ数日の涼しさに 思わずモッタリ
窓を開けて夜風にあたっていると
hotな飲み物が飲みたくなりますね

お手製の唐津の器に珈琲を注ぎ
お気に入りの本でも読んでいると
夏という季節まで忘れてしまいます

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器好きを自称している手前
自分で創ったものでも、気に入らないものは傍に置きたくない
そんなことだから、自分で創った器があまり残らないのが悲しいところです


マグカップをよく作るのですが
上手くいかないのが取っ手の形

自分の好みからいえば、あまり大きくて太い取っ手は作りたくない
どちらかといえば 華奢な形が好き
でも そういう取っ手って、あまり持ちやすくないのです

華奢でかっこの良い取っ手でも、「持つ」という機能が劣っているモノは
これまたダメ

よく作家さんのカップで 三角形の取っ手を付けている器がありますが
このようにカッコだけで、機能性が劣っているモノは
自分では まず作りませんね
 
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何処かで、華奢で繊細で それでいてすごく持ちやすい取っ手の形があったら…

今度こそはって いつも思いながら創っているのですが
出来上がったマグカップを手に取って、ため息をついている
そんな自分が…
by hayatedani | 2011-07-24 23:24 | | Trackback | Comments(4)

保寿堂の鉄瓶

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鉄瓶と言えば 現代では南部鉄瓶を思い浮かべる
盛岡や岩手で今でも盛んに作られている鉄器

でも その昔は関西でも多くの鉄瓶が作られていた
龍文堂や亀文堂など、京の煎茶文化が生んだ名品が多い

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どちらかといえば、関西の鉄瓶は作りが繊細
生活の道具というよりは、やはりお抹茶や煎茶のための鉄瓶

それに比べて 南部鉄瓶はしっかり「生活の道具」の顔をしている
容量も大きく、囲炉裏の自在鉤につるされている姿が似合っている

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山形の保寿堂の古い鉄瓶を買った
銅蓋をつけた姿は 関西の鉄瓶のようでもあるけれど
やっぱり雰囲気が少し異なる

丸味を帯びた姿のなかにも 私は生活の道具であると主張しているよう
東北人の朴訥とした生真面目さを見るようである


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側面には菊花と秋草の模様を設えて
秋の到来を 今かいまかと待っている


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さっそくロケットコンロで白湯を沸かした
鉄錆色の鉄瓶が ほんのり赤くなりました
by hayatedani | 2010-09-04 00:51 | | Trackback | Comments(4)

器こそ、わが人生!

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仕事の帰りにコクーンタワーの地下にある本屋で立ち読みしていたら
このコピーにクラッっときてしまいました
陶芸や器の本は、図録など けっこう専門的な本を買うことが多く
この手の情報誌を買うことは少ないのですが…

器こそ わが人生!

う~ん 素晴らしい言葉です
魯山人が今生きていたら、きっと同じ言葉を吐くでしょう
間違いない!

思わず手にとって中を見ますと
けっこう興味深い記事が多々

その中でも目を惹いたのは、「使ってこそ器!」 名作に春を盛るのお題
世の中の器好き女子の羨望の的
Lucie Rieの器に料理を盛っているぅ~

Lucie Rieの器
嫌いではないけど、大好きでも無し
あの女子に媚をうったような色使いの、小さな高台の鉢
オブジェのようで
おおよそ使い勝手など考えて作ってはいないのでは と思っていました

それが どうよ
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ちょとちょっと
けっこういけちゃっているではないですか
ピンクの器も、黄色い器も
料理をしっかり引き立たせています
いや 引き立たせているというよりも、料理と一体になって
器が完成されているという感じです

これはちょっと驚きでした
魯山人の器に料理を盛った写真は多くありますが
こういう写真は新鮮ですね

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ルーシーリーの最初の先生である、あの巨匠 バーナードリーチ先生の
兎文の鉢
これはもう しっくり馴染みすぎて、かえって面白みが無いかもしれません
民芸を代表する作家ですから

といことで 衝動買いではなく、納得してお金を払いました

詳細はここCASA BRUTUS

ちなみに文中 蒼井優ちゃんが今欲しい器は?との問いに
「ルーシーリーの一点ものかなぁ(笑い)」

あ~ぁ あなたもですか
by hayatedani | 2010-04-23 22:48 | | Trackback | Comments(2)

週末の ホッ!

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1週間 オフィスの中でデスクワークをしていると
そのルーティンな生活パターンに ちょこっとぐったりしてしまう

同僚の話を聞いても 刺激のすくない職場では ネタは他人のアラ探しばかり
そんなこと どうでも良いと思いながら 
話の相槌をうっている我が身がかなしいね

鉄瓶で白湯を沸かして
黒牟田の丸田さんちで買った 急須でお茶をいれる
ちょっと風情が足らないが
これでもかって言うくらい たくさんお茶を飲みたいときは
お手製のマグカップに なみなみ満たす

う~ん 美味しいなぁ
お茶が体に浸み渡るとき
やっと悲しきサラリーマンの1週間が終わります
Its been A hard days night
by hayatedani | 2010-01-29 22:22 | | Trackback | Comments(4)

根っこの根っこ

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私の創った器には、よく根菜模様が登場します
人参 蕪 大根 牛蒡などなど
そのお手本にしているのが、古伊万里の器です
伊万里の模様には 無い模様が無いくらい
たくさんの意匠があります
何しろ雨を模様にした器もあるくらいですから、世界中さがしても
こんなに食の器にこだわった国は他に無いでしょうね きっと
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この土瓶も根菜模様
黄瀬戸釉に上絵で描きました
蓋には ちょっと造形的に問題がありますが
赤蕪をあしらっています(見えませんか?蕪に)
この赤蕪のつまみ
当初は白く塗って 白い蕪にしようと思ったのですが
陶芸教室の仲間から  「絶対赤!」っていう声におされました
結果 赤蕪で正解でしたね
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古伊万里の蓋茶碗
命名するとしたら
染付人参文蓋茶碗とでも言うのでしょうか
いまから200年近く前に有田で創られたこの茶碗
人参の染付を描いた職人さんは
平成の時代に、私ごときの素人陶芸好きに真似されるとは
想像もしていなかったでしょうねぇ
200年前の職人さんとのコラボレーション
これだから陶芸はヤメラレナイっ!
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by hayatedani | 2009-10-17 19:59 | | Trackback | Comments(6)

中秋の…

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名月だったんですよね 今日
残念ながら関東地方は朝から雨模様
午後には上がりましたが、雲が多くてせっかくのお月さまも
見れずじまいでした(我家のマンションの小さな庭には立派なススキが
誇らしげに天を仰いでいるのですが、残念でした)

夜パソコンに向かいながら
煎茶をいれました
安いお茶ですが、鉄瓶で沸かした白湯と
お手製のマグカップで なんだかホッコリ
心が安らぎます

先日NHKで放映した ドラマスペシャル 白洲次郎
伊勢谷友介もかっこよかったのですが
白洲正子役の中谷美紀も良かったですねぇ
実物の白洲正子の映像は、もうずいぶんお婆ちゃんになった後の姿しか
見たことはなかったのですが、
若いころの白洲正子ってきっとこんなしゃべり方したんだろなぁって
まったく違和感がありませんでした

エンディングには正子が歩いた見なれたモノクロ写真が
中谷美紀の姿に置き換えられて登場
実際に同じ場所で撮ったのか、それとも修正したのかなぁ
次郎さんと西行をダブらせての最後のまとめ方も
なかなかよかったです

鶴川にある白洲邸 武相荘
白洲家の博物館みたいになってしまって
次郎と正子が喜んでいるかは、微妙なところですが
今度また訪れてみたくなりました

まぁまぁ 物好きなことでって
きっとあの世で笑っているんでしょうね きっと
by hayatedani | 2009-10-04 00:17 | | Trackback | Comments(2)

美しきもの

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どうですか
美しい景色でしょう

さまざまな色が折り重なって
さまざまな模様を創っています

これ 実は擂鉢の見込みなんです
益子の陶器市に出かけた時に、近くの古道具屋で
この器に出会いました

綺麗だなぁって 思いました
有名な作家さんの作品ではありません
昔ながらの益子の職人さんが、次から次へと作った
日常品の擂鉢
美しさなんて微塵も考えていなかったはず
ただ丈夫に ただ使いやすく

益子のどこかの食卓で
長い間使われて こんなに美しくなりました

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用の美なんて 言い尽くされた言葉は使いたくありませんが
美しいものは いたるところにあります
それをいかにして見つけるかが大切なんですよね
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益子柿釉擂鉢
直径14センチ
お値段 1500円也
by hayatedani | 2009-08-01 23:13 | | Trackback | Comments(2)

櫨の谷窯の思い出

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2002年から二年半ほど、単身赴任で福岡に住んでいました
行った当初は「陶芸」?「陶器」?そんな状態
そのうち中古のバイクを買って、うろうろしだしたら
やけに九州という土地柄は、「瀬戸物屋」が多い場所だなぁて 気がついた
陶磁器にあまり興味のない 関東の人間はうつわは皆「せともの!」
せとものという言葉が 瀬戸でつくった器の略称であることすら知りません

それでも唐津で唐津焼のマグカップを買ってから
どうにも唐津焼が気になりだして、近くの伊万里や有田にも出かけて
窯元めぐりや有田・波佐見の山の中を徘徊し
転がっている陶片に一喜一憂
陶芸教室にも通いだして、完全に頭は陶磁器に洗脳されてしまいました(やれやれ)

そんななかで出合ったのが 櫨の谷窯(はぜんたにがま)
唐津焼の作家さん 吉野靖義さんの器です
櫨の谷窯は唐津から伊万里に向かう国道202号線の途中にあります
国道から左の山に入り、人家が少なくなって不安に思う頃
櫨の谷窯があります
バイクで伊万里に向かうとき、陶器市の看板が国道沿いにかかっていて
何とはなしに訪れたのが一番最初

そこで見た器は、唐津の駅前で売っていた多くの唐津焼とは趣の違う器でした
桃山の古唐津の雰囲気を色濃く残す作風に、いっぺんにファンになってしまいましたねぇ
吉野さんや今は作家さんとして活躍中の娘さんとお話して
東京にもどったら、東京で個展をするときには案内状を送ってくれるというので
しっかり東京の住所を書き残してきました

それから幾度も 個展の案内をいただきます
このはがきを見るたびに、楽しかった福岡の事や櫨の谷のことを思い出します
実はブログタイトルの「疾風谷」というのは櫨の谷をイメージしてつけたもの
私の心の中にはいつまでも忘れられない場所のひとつです。

櫨の谷HP

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櫨の谷窯の斑唐津の茶碗
好い土味です
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こちらは粉引きの湯呑です。ちらっと見えるお皿も良い色合いになってきました
大根模様の土瓶はお手製(お粗末!)
by hayatedani | 2009-03-13 23:49 | | Trackback | Comments(2)

金継ぎ

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ちょっと前に創った、唐津焼風パイ皿
実は出来上がったときから、四隅に窯傷(ヒビ)がありました
あまり粘り気の無い唐津の赤土を、たたらでつくった器なもので
焼成のときに、しめが足らなかった四隅が土の重さにに絶えかねて
ヒビをつくり、すこし落ちてきたのです
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使う分には問題なかったのですが、このまま使い続けると
窯傷から水が入って、ヒビが広がってしまう恐れがあります

そこで ちょっと修理することにしました
お江戸の昔から、陶器の修理は「金継ぎ」ですねぇ
深くはいってしまったヒビにポリパテを擦りこみ
乾いたあとに、合成の漆を補修した線にそって筆でぬります
漆が乾かないうちに、真鋳の粉を蒔きます
(本当はここで金粉を蒔くのでしょうが、金は高い!)
あとは漆が乾くまで待つだけ

あまりうまい金継ぎではありませんが、使う分にはこれで大丈夫
器にも良いアクセントになったようです
これでこの器、ますます我家で大活躍!
ですよねぇ

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by hayatedani | 2009-02-11 18:34 | | Trackback | Comments(2)