カテゴリ:篆刻・陶印・書( 87 )

心動かず

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午前中は休日出勤でした
久しぶりの晴れ間なのに、少々気が重い

午前中に終わるとはいえ、午後は篆刻教室の予定
一度帰って篆刻道具をもって、急いで出かけなければならない

今創っているのが「不動心」
印稿は出来上がっていて、先生の補筆もしっかり受けて
印面に写し描きました
これを「布字」といいます

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布字を行った印面
右が印稿なんですが、何か違うと思いませんか?
印面には印稿の文字を逆に描いています

何しろ篆刻と言っても「ハンコ」を作っているのですから、当然といえばとうぜん
逆字を印面に写すやり方はいろいろあるのですが、篆刻の達人は印稿を見ながら逆字で印面に描けるようです
私は達人ではないので、印稿をパソコンに取り込んで反転させて、逆字の印稿をつくります
印面と逆字印稿には罫線を引いて、おおよその位置を確認しながら布字を行っていきます

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2時間の篆刻教室で、ここまで刻りました
残りは家に帰ってから

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家に帰って、せっかく手が慣れているうちに刻ってしまおうと、残りを手がけました
ほんの1時間ほどで残り半分を刻り終えました
やっぱり手が覚えていた

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こんな感じです
来月の篆刻教室で先生の補刀をいただいて、完成させます


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来年の2月ごろに、吉永隆山先生の社中展が予定されています
そのためには年内までに作品として完成させなければなりません
ここまで刻っていれば、なんとか完成まで持ち込めそうです

6センチ角の青田石で創っています
上手く出来ているのでしょうか


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by hayatedani | 2018-11-10 22:41 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(2)

雲錦手の陶印と魯山人の摸刻

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魯山人摸刻の陶印、その2が完成しました
撰文は『愛吾盧』

前回の魯山人摸刻の陶印の記事はコチラ
澹如詩画


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今回の意匠は「雲錦手」と呼ばれる模様を描きました

雲錦手(うんきんで)とは春の桜と秋の紅葉の文様を一緒にあしらった絵付けのものをいい、
乾山や道八の雲錦文鉢が有名。北大路魯山人がそれを写しました。
「吉野山の桜は雲かとぞ見え、竜田川の紅葉は錦の如し」の歌から発想されたといいます。

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こちらは紅葉の絵柄


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こちらが桜の模様です

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今回の陶印は、全体を紅志野釉で焼成し、赤絵で紅葉を
白で桜を表現しました

地の色が紅志野だと、白の上絵が上手く発色しません
この状態で3回上絵焼成をやり直しました
なかなか難しい

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字体は魯山人先生の本歌を上手く写せたと思いますが
少し細すぎました
魯山人先生の迫力を見習わなければ

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by hayatedani | 2018-09-16 20:33 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(0)

行雲流水の篆刻

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「行雲流水」の篆刻が完成しました
前回の記事はコチラ
「晴刻雨読」

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印材は6cm×6cmの青田石
すこし固くて刻ずらかったのですが
やっと完成しました


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行雲流水 (こううんりゅうすい)
禅語である

雲は悠然として浮かび、しかもとどまることなく、水はまた絶えることなく
さらさらとして流れて、また一処にとどまることがない

雲と言っても、様々な雲があり、湧いては消え、消えては湧き
穏やかな雲も、嵐の時の激しい雲も
その表情は一瞬々ごとに変わっていく
水もまた一様な流ればかりではない

それは人生に等しく、順風満帆ばかりなんてありえない。どんなに障害があり、
喜怒哀楽様々な出来事の連続の中にあっても、常に心はその一処にとどまらず、
執着せず、雲の如く無心にして淡々と生きる

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字体は小篆と言われる漢字の古書体の一つ
秦の始皇帝が天下を統一したときに文字の統一をはかり,新しい字体を制定しました。
これは大篆の簡略化であって,小篆(しようてん)と呼ばれています


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by hayatedani | 2018-09-15 16:19 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(0)

「澹如詩画」陶印

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陶印完成
撰文は『澹如詩画』(たんじょしが)

本歌は北大路魯山人の篆刻作品です
今回は魯山人の篆刻を模刻しました

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もちろん魯山人の篆刻は石印ですので
それを陶印に興すには、撰文に相応しい意匠が必要

今はまっている京焼風の紅葉模様を設えました
魯山人先生ほど迫力はありませんが

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陶印は素焼きの段階で印文を刻りあげますが
石印と違って釉薬をかけて本焼きを行うと、約2割ほど縮みます
その縮み具合を予想して、少し太めに刻らなくてはなりませんが

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焼き上がりは、やはり少々細めの印章となってしまいました

こんなものは「模刻」と認めぬと言われそうですね
魯山人先生の大胆さが欲しい!
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by hayatedani | 2018-08-25 23:17 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(0)

陶印二種完成!

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創っていた陶印が完成しました。

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まずは織部釉と黄瀬戸釉のかけ分けの意匠
鉄絵で鳥文と木々を描きました

撰文は前回Blogで投稿した、今篆刻作品として創っている「行雲流水」
最近は篆刻作品として起こした印稿を陶印にも流用しています

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黄瀬戸釉で鉄絵がすこし流れてしまいましたが、雰囲気はなかなかなものでしょう?
大きさは3.8センチ角ほど

そして
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「カケアミ」に挑戦した陶印です
前回までの記事はこちら 「カケアミに挑戦」

撰文は「美不老」
美は老いず

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呉須で描いたカケアミ模様は還元焼成で綺麗な染付に焼き上がりました
華の部分に赤絵を落とし、ワンポイントとしました
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土は磁器土を使っていますので、織部釉の発色が今一つの所が残念です

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もう少し創りためてから、また展示箱を設えたいと思います

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by hayatedani | 2018-08-05 22:46 | 篆刻・陶印・書

晴刻雨読

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酷暑が続いています
こんな日は外に出てはいけない

昔から晴耕雨読などと言われていて
晴れの日は畑を耕し
雨の日は家で書物を読む

でも今年の夏は外に出て畑仕事など
老体に鞭打って、無理をしてはいけません

そんなことで、今日はクーラーの入った部屋で篆刻に勤しみました

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「行雲流水」
雲が行き 水が流れる

こんな風情は、亜熱帯になった日本では昔話になってしまいそうです

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一応完成
来週篆刻教室で先生にダメ出しをいただきます
先生の補刀が入ると、ぐっと作品らしくなってくるんですね これが

「そんなの自分で出来るようになりなさい」!って言われそうですが
解っちゃいるけど‥
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by hayatedani | 2018-08-04 20:09 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(0)

半分,青い! カケアミに挑戦

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陶印を三つ創っています
二つは魯山人の陶印の摸刻
あと一つは、過去に創った篆刻作品を陶印に興しました

そのデザインを色々考えていたのですが

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こちらの二つが魯山人の篆刻作品の摸刻です


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私が創った過去の篆刻作品からの選文「美不老」
過去の記事はコチラ 「土日でしたこと」
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土は磁器土を使用
絵付け前はただの白い素焼きの印材ですが
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こんな意匠を考えました
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NHKの朝ドラ「半分、青い」を見ていたら
漫画家を目指す、永野芽郁ちゃん演じる楡野鈴愛がトヨエツ演じる秋風羽織先生に課せられた課題
「カケアミ」に目が止まった
コレ 陶印の意匠に使ったら面白いかもと考えました
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さっそく今日の陶芸教室で2時間かけて書き込みました

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呉須を使って、カケアミに初挑戦
印材すべてがカケアミも芸が無いので
花を控えめに散し、その周りにカケアミを施しました

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縦横4センチの素焼きの印材に、ルーペを使って面相筆で描きこみます
最後は集中が切れてきて、けっこういい加減な線になってしまいましたが
初挑戦のカケアミは、ぱっと見のインパクトが勝負!と勝手に解釈して

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最後は透明釉をかけて、還元焼成で本焼きをお願いしました
焼き上がりは来月
上手く焼き上がると良いのですが
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by hayatedani | 2018-06-10 21:09 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(0)

土日でしたこと

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土日でしたこと

土曜日は篆刻教室で吉祥寺に出かけてきました
教室は月1回、第2土曜日にあります

月1回なので、作品の進み具合は芳しくないのですが
今日は前回から創っている作品が完成しました

「美不老」「美は老いず」
老いることなく、美しく長生きする
出典:荀子・成相
6cm×6cm 青田石

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もちろん、篆刻教室の吉永先生の手が大幅に入っています
それでも印稿から創り上げて完成した作品を見ると
ちょっと嬉しい

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いつも時間があるときには、吉祥寺の中道通りをぶらつきます

よく行く和骨董のお店でコレを買いました
古いドライフラワーの入った額
良い雰囲気
これで1000円ぽっきり

東京蚤の市だったら3000円でもすぐ売れてしまうでしょうね

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お店の棚の奥のほうに、蓋がちょこっと見えた蓋茶碗
落とさないように そーっと手に取ってみました
江戸後期の蓋茶碗
太湖石と柳の木が素朴に描かれた広東椀です
これもお買い得価格で購入
ヤフオクの値段より安かったので大満足



そして今日の日曜日は陶芸教室です
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いま創っているのは20センチ角の角皿
乾山風の角皿を創っています

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繊細さが出るように、かなり薄めのたたらで創りました
これから素焼きをお願いします

絵柄は乾山の絵皿を参考に
いくつか考えます
いまから楽しみです

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by hayatedani | 2018-04-15 14:54 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(2)

箱が大事

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創りためた陶印が5つ揃ったので
今日は箱を設えました

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ボックスフレームという木製のケースです
素の状態はこんな白木の枠の箱
これでは風情も何もないので、エージングを行って古色を演出

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最初に薄く解いた墨汁を擦りつけます
濃い墨液を塗ると取り返しのつかない状態になってしまうので
キッチンペーパーで少しづつ擦りこみます

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マホガニーのニスを同じくキッチンペーパーで擦りこみます
筆で塗り込むと艶が出すぎてしまうので
あくまでペーパーで擦りこんで色付けするのがコツ
半マットな状態がベストです

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次にマホガニー1色だけだと色に奥行きが出ないので
もう1色 ローズウッドのニスをさらに擦りこむと

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こんな感じ
どうですか?
新品には見えないでしょう

さっそく陶印を入れました
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1954年5月にフランスを訪れた北大路魯山人はピカソを訪問し
自分の作品を贈りました
りっぱな桐箱に入った陶芸作品を

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しかし贈られた作品ではなくて、その桐箱の木肌の滑らかさに魅了されたピカソは
桐箱を撫でまわしながら歓喜に上気したそうです

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それを見ていた魯山人は耐え難くなりピカソに怒鳴った
「箱じゃない、箱じゃない、この間抜け。私の作品は箱の中だ。」と

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陶印は4センチ角の小さな作品です
一つでは小さすぎて人に見てもらえる作品にはなりえません

でも、このようにいくつか揃えて、印影を飾って、刻った言葉を表記すると
こんなに素敵な作品になります

それには箱が大事

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魯山人の桐箱は京都の指物師、前田友斎が手掛けたものだそうです
私のアマゾンで買った箱は、ピカソを上気させるほどの出来ではありませんが
自分では十分納得できる出来だと思っています

いつかまたどこかの展示会でお披露目出来ればと思っています。
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by hayatedani | 2017-11-18 17:15 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(4)

三つ割りの陶印と「任運」の篆刻作品

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桜の古木の陶印が完成しました。
前回までの記事はコチラ
「游心」の陶印

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釉薬は黄瀬戸釉
鉄絵で古木を描き、上絵で桜花を散らしています
実は白の上絵がなかなか乗らなくて
この発色になるまで3回上絵を焼き直しました

大きさは4センチ角
もちろんルーペを駆使しての作業です

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撰文は春の季節に相応しい句を選びました
左から「恵風和揚」「草木萌動」「春山如笑」 
中心の陶印だけ朱文にしてメリハリを付けました

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左から
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右へ

右端に雅号印を赤絵で模して描き添えました
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そしてこちらは昨日出来上がった篆刻作品
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6センチ角の青田石


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撰文は「任運」
運命を任せるの意
朱文で刻りあげました
もちろん篆刻教室の吉永隆山先生の補刀がだいぶ入っていることを
申し添えますが

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素焼きを刻る陶印と違って
青田石という石{蝋石に近いのですが)に刻る篆刻は
時に固くて印刀の歯が立たない時もあります
特に最近の印材は昔に比べて質の悪い固い印材が多くなってきているとのこと

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今回の印材も、任の字を刻った部分が、結構硬くて苦労しました
固くて指にまめが出来てしまいました、先生のおかげで何とか形になりました

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陶印も5つ程出来上がりましたので
また展示用の箱を設えようと思います
お楽しみは続きます
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by hayatedani | 2017-10-15 19:19 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(0)