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疾風谷の皿山…陶芸とオートバイと古伊万里と

大好きな陶芸、オートバイ、古伊万里、篆刻など  日々の生活を紹介しています。


by hayatedani

色絵流水鯉文6寸皿

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Imari ware / ca.1700s hand-painted the Carp design



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古伊万里色絵流水鯉文6寸皿です
製作年代は1700~1750年 江戸中期の色絵皿です


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菊を模った陽刻の白磁皿に、荒れ狂う流水から顔を出す鯉の姿がユーモラスに描かれています
空には赤絵と黄色、空色、紫色の雲が渦巻き
赤絵で区切った上部には山水が描かれています


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この意匠は、中国の故事「鯉の滝登り」をモチーフにしています。
黄河上流にある竜門の滝と呼ばれる急流を登りきれた鯉は、化して竜になるという
この竜門が登竜門といわれるもので、 立身出世の象徴として盛んに描かれました

日本のこいのぼりも、子供の立身出世を願う、この中国の故事から来ているそうです

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裏の赤絵で描かれた流水模様も手慣れたものです
小さく描かれているのは吉祥文である桃でしょうか


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この6寸皿の意匠
江戸中期の古色ある雰囲気を良く醸し出しています
時代が上がると、伊万里が中国の影響を強く受けていることがわかります

おおよそ270年前に作られたこのお皿
どんな有田の陶工が描いたのでしょうね

21世紀の我が家のリビングに、自分の作った皿が置かれているなど
想像もつかなかったことと思います

大事にしますね
何処かの誰かさん‥‥

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by hayatedani | 2019-04-14 20:58 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)