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お正月は色絵から

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お正月最初の投稿は、華やかに古伊万里の色絵茶碗です
古伊万里色絵牡丹唐草文大茶椀
江戸時代中期 元禄(1688年~)から享保(~1736年)年間にかけて焼成された蓋付向付です



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基本的に呉須による染付は、絵付けを区切る罫線のみに使用し
絵付けには染付を一切使っていません
高台周りには赤絵で縁取りした葉模様を緑色と赤絵で描いています


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描かれている牡丹は赤と白
それぞれの華には黄色の小さな花弁のようなものが描かれています

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江戸中期の色絵というと、柿右衛門様式に代表される繊細で余白を生かした構図が有名ですが
こちらは器全体を緑色の蔦と葉、一部紫色の蔦を添えて塗り込み、紅白の華を散らしています

白い牡丹の花弁には丁寧に線描きを施しています

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こちらは赤い牡丹を描いた部分
絵付けはけっして繊細とは言えませんが
器全体に勢いよく描き込まれた絵模様が、この器の見どころ
蓋も含めた球体の「かたまり感」は、言って見ればボタニカルキューブのような感覚
直径13センチ、高さ10センチの大きめの茶碗をさらに大きく見せています

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写真では良くわからないかもしれませんが
この器全体を覆う緑色は、手で触るとその厚みが解るくらいに厚塗りです
艶があり、半透明に焼き上がった緑色絵は、まるで古九谷の青手に使われた緑釉を思い出させます
時代は異なりますが、古九谷様式の五彩手の絵付けを彷彿とさせる、そんな器です

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この意匠は、清の康熙帝時代の赤絵磁器を範としていますが
とにかく、発色が素晴らしい
江戸中期、盛期伊万里色絵の時代が持つ迫力を感じます

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染付の罫線に囲まれた見込みの中にも、しっかり赤い牡丹と黄色の花弁が描かれています
呉須の染付罫線も発色が鮮やかで、後期の黒っぽい染付とは違い呉須も良いものが使われているようです

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年が代わっても増殖中の伊万里蓋茶碗
もう収納先のことは考えないでおくことにしますかね



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by hayatedani | 2019-01-06 22:08 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)
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