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そうだ、京都へ…お土産編

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京都市中京区姉小路通東洞院西入ルにその店はありました

一日目の夕方に、夕食に出かけるまで時間があったので、奥様と街を散策しようと京都三条のホテルの周辺をウロウロしておりまして
表通りから1本 中に入った通りを歩いていました
入口に「姉小路」という表示がある通りを100mくらい歩いた左側に、いかにも「老舗」という佇まいのお店がありました

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その町屋作りのお店には「柚味噌」の看板がかかっていて
ちょっと一見さんには敷居が高そうな店構えに、その日は通り過ぎてしまいました
翌日、錦市場に友達夫婦と出かけたついでに、お土産に昨日の「柚味噌」を買おうと意を決して
店に入りました(4人で入れば怖くない!)

その店の入り口に掲げられた看板、なんだか見覚えがある気がしていたのですが
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この看板を見上げながら、店内に入ると
はたして、店員さんはとても気さくな雰囲気で、柚味噌の試食を勧めていただきました
甘めの白みそをベースに、柚子の爽やかな味覚が口に広がりました。
これは美味い!
商品ケースを見て、お土産を物色していると
ふと店の奥にかかっている看板が目に入ってきました

これは…

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Rosanjin Kitaohji Wooden sign in Kyoto(大正3年制作)


そして 気が付きました
「この看板は魯山人の看板ですか」?と店員さんに聞くと
はたして、そうですとのこと
表の看板は摸刻の看板だそうで、近年まで魯山人の看板を表に掲げていたそうです

この看板は北大路魯山人の傑作と言われている作品で、魯山人の企画展図録には必ず記載されているもの
正確には看板とは言わずに「刻字」とか「扁額」という言い方をします

明治末から大正時代初期にかけて、魯山人は「福田大観」の号を名乗り、書家や篆刻家として活動を始めました
食客として近江の豪商に用いられることになり、その中で京都の豪商であり美術収集家「内貴清兵衛」の世話になり
内貴の口利きでこの「刻字看板」を彫ったそうです
近くで見ると、筆で描いたとおりにカスレなども見事に表現されていて迫力かあります。
京都の能面を彫る職人さんが、その刻技を見に来たとお店の人に伺いました。

ちょっと見えにくいですが、左下に四角く雅号印が刻ってありますが、ここに「大観」の号が刻られています

いやぁ感激しました。こんなところで魯山人先生の作品を間近で見られるとは思ってもいませんでした。
一人だったら、時間が許す限り眺めていたかった

この作品を創った時、魯山人は30代前半
書家・篆刻家として出発した魯山人の息吹を感じました

話が前後しましたが、この店の屋号は「八百三」(やおさん)という柚味噌専門店で
創業は宝永5年(1708年)の老舗
この本店でしか買えないお土産を買いました

柚子を模した陶磁器の器に入った柚子味噌
大きさは大中小とあって、私は一番小さなサイズを購入しました。お代は2600円です。


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ふろふき大根や白御飯に乗せて食べると 絶品
もう少し大きめの器にすればよかった


そして、こちらも江戸時代から続く蕎麦と蕎麦ぼうろの名店
総本家「河道屋」
こちらのお店も、散策中に目にとまったお店
数寄屋造りの老舗感たっぷりの店構えにうっとりして
何を売っているか知らずに入りました

試食の蕎麦ぼうろをいただいて
カリッとした食感としっかりした味に、ちょっと衝撃
お土産はこれだと 即購入

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あとで京都出身の方に聞いたら、こちらも京都土産の定番だそうです
味は店構えに比例する
京都、恐るべし

この姉小路にはその他にも、富岡鉄斎が描いた彩雲堂という看板を掲げた画材屋さんなど
歴史のある老舗が多く残っているそうです

今度の旅行ですっかり京都の魅力にはまってしまいました
来年も行きたいな

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by hayatedani | 2018-12-13 22:33 | 風景・建物 | Trackback | Comments(6)
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Commented by mother-of-pearl at 2018-12-14 01:23
素晴らしい京都の旅を共有させて頂いた気分になりました。
最後の柚味噌は大変な出会いとなりましたね!
思い切ってお店に入られた疾風谷さんの直感力が素晴らしかったですね。
むかし妹が京都に住んでいた頃、お土産で頂いた蕎麦ぼうろが懐かしいです。
何だか急に京都に行きたくなってしまいました!!
Commented by hayatedani at 2018-12-14 20:09
mother-of-pearl さん こんばんは
「蕎麦ぼうろ」
懐かしがっていただく方が多いので、ちょっとびっくりです
奥さんの職場の方も、御婆ちゃんが京都で
よく蕎麦ぼうろを買ってきてくれたと言っていました。
何でも行動するって大切ですね。
mother-of-pearl さんを見習います
Commented by のり at 2018-12-16 06:58 x
大人になって、南禅寺近くで湯豆腐を食べたことを思い出しました。
骨董が高値なのは、京都だからでしょうか?
魯山人の作品に興奮した皿山さんが想像出来そうです(笑)
Commented by at 2018-12-16 16:04 x
皿さん、奥様孝行ですか。冬の京都、いいですね。
味噌ではなく柚味噌のお店があるのですか。経営的に大丈夫なのでしょうか(笑)
器だけでも買いたくなりますね。
Commented by hayatedani at 2018-12-16 23:09
のりさん こんばんは
骨董が高価なのは京都だからだと思います
今宮神社の手作り市で、骨董と言えない中古品の皿を安値で
売っていたおばちゃんに、中古品の中にあった江戸後期の小皿
の値段を聞いたら、それだけ7000円という答えが。
物の価値はおばちゃんでも解っているようです。
Commented by hayatedani at 2018-12-16 23:14
※さん こんばんは
このお店、デパ地下にも出店しているそうです
でも、この陶器の器入りはここ本店でしか買えないそうですよ
もとは精進料理のお店だったそうです
柚子味噌を「柚味噌」と書くお店は、これだけで江戸時代
から続いています
京都 ですね
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