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青磁釉くらわんか蓋茶碗

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Imari celadon ware / ca.1800s


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江戸中期 古伊万里の青磁釉蓋茶碗です
伊万里焼と言っていますが、作られたのは有田の隣町
波佐見で焼かれた「くらわんか」と呼ばれた厚手の器

伊万里ほど上手でなく
手に持つと底の部分に重みを感じます
これは造形の美しさと言うよりは、量産に適した削りの
コストダウンの手段なんでしょう
手間を省き 数を作る

中国の青磁と違い、波佐見の青磁釉は淡い黄緑色をしています

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呉須もまた精製された上質のものではなく
発色もいま一歩
特徴的なのは見込みの中央に描かれた五弁花
伊万里焼では当然、筆で描かれていますが
この器では、何だかボンヤリした模様が見えます

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蓋の見込みの中央から少しずれたところに描かれた五弁花の模様
これは「こんにゃく印判」と呼ばれる、江戸時代のスタンプのようなもの
で描かれたものです

俗にこんにゃく印判と言われていますが、もちろんこんにゃくを彫って印を作ったものではなく
皮のようなものに模様の印影を彫って、呉須を付けて押したものだと言われています

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すでに五弁花の原型を保った模様ではありません
これも量産のため
コストダウンの手段で使われました

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このように、決して手のかかった器ではありませんが
この素朴さが逆に味となって、この器の魅力となっています
くらわんかというのは、大阪の淀川を行きかう商人の大型船に
小舟に乗ってこの器を使って酒や料理を売った「くらわんか船」から
つけられたと言われています

富裕層ではなくて、庶民を対象にして作られた器
それゆえコストダウンが図られ、いかに多くの数を手間をかけずに
作れるかが考えられました

波佐見などで作られ、北前舟で全国に送られ使われた日常使いの器
それゆえ、蔵に入れられ冠婚葬祭の時だけに使われた伊万里焼ほど
数が残っていません

「無作為の美」とは民芸を表現するときに使われる言葉ですが
まさにこの蓋茶碗も無作為で数を作った、陶工たちの息吹が感じられる
そんな器です

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by hayatedani | 2018-06-17 17:33 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)
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