春のうららの千住界隈
2017年 01月 21日
風は少々冷たかったのですが
日射しの温もりが感じられた土曜日
美術館を巡ってきました
まずは千住大橋の石洞美術館
古染付展の第三期です
篆刻教室の吉永先生にいただいたチケットで
古染付を堪能してきました
古染付というのは、中国の景徳鎮でおおよそ17世紀前半(明末清初)に焼かれた磁器
面白いことに中国では全く知られていないで、そのほとんどが日本にあります
景徳鎮ではその破片すらも出土しないということで、その多くが日本の茶人の
注文品だと言われています
今回は第三期の展示ということで
染付だけでなく、天啓赤絵と言われる色絵磁器の優品も展示されており
伊万里のお手本と言われる「古染付」を存分に堪能しました
せっかく千住に来たので
少し千住大橋界隈をぶらつきました
美術館の裏手にあった橋戸稲荷神社
このあたりは江戸時代
上流の飯能や秩父、川越などからの物資の継場として大いに栄えたそうです
この千住大橋で有名な話をひとつ
桜の花咲くころの元禄2年3月27日(新暦1689年5月16日)
松尾芭蕉が江戸深川にあった草庵である採荼庵を出発し隅田川を船で登り、
この千住大橋あたりで下船して矢立の一句(行く春や鳥啼魚の目は泪)を初句とし、
ここから日光街道で草加、日光へ道を取り「おくのほそみち」の紀行が始まった
そんな所縁の場所だそうです
千住大橋の袂に石碑が立っていました
今はこのような巨大な橋梁となっています
でも、この橋の川底には、いまでも江戸時代の木造の橋杭が残っているそうです
千住大橋から南千住まで歩き、JRに乗って北千住へ
そこから千代田線で向かった先は
「染付誕生400年」展です
19世紀までの優品伊万里や鍋島などが展示されていました
見てきたので、根津美術館の伊万里を見ていると
絵付けなど随分古染付の影響を受けているなと感じられました
石洞美術館のコレクションも決して根津美術館に負けているとは思わないのですが
(個人的には伊万里の見本市のような根津美術館の展示より優れていると思いましたが)
場所柄でしょうか、ガラガラだった石洞美術館にくらべて、外人さんも多く
けっこうな観覧者数にビックリしました
お天気も良く
好きな磁器をたっぷり堪能出来て、良い休日でした
風が強くって寒かったけど、気持ちの良い日でしたよね。
陶芸の作品を作れるのも来週が最後となりました。
来週は基本に戻って湯呑を作ろうと思っています。
ちなみに、陶芸教室は閉鎖になるのですか??