The Art Of Motorcycle
2016年 05月 29日
車は、いわば小さな密室であり いったん慣れ親しんでしまえば、自然の何たるかを知りえない。
窓の外を移りゆく景色は、テレビを見ているのと何ら変わりが無い。
私たちは ただ枠の中を流れてゆく景色を漫然と眺めている受け身の観察者に過ぎないのだ。
だが オートバイにはその枠が無い。
私達は完全に自然と一体になる。
もはや傍観者ではなく、私たちは自然という大きな舞台の真ん中にいて
溢れんばかりの臨場感に包まれる。
足下を唸るように流れてゆくコンクリートは、現実のものであり
足を踏みしめる歩く道路そのものである。
ぼんやりとして焦点を定めることは出来ないが
それは確かにそこにあり、その気になればいつでもこの足を降ろして触れることが出来る。
すべてのもの、すべての経験、これらは決して直の意識から逸脱することはない。
Zen And The Art of Motorcycle Maintenance (Robert M.Pirsig's)
朝9時に家を出て
中央高速に乗って都留ICまで出かけてきました
青い空と新緑に包まれる山並み
高速を降りて 秋山方面へバイクを走らせます
リニアモーターカーの実験場を抜けて、小さなコーナーをいくつもクリアーしていくと
バイクが体の一部のように反応しながら動いていることに気が付きます
こんな気持ちになれるのは オートバイしかありません
オートバイ乗りには最良の日
その感覚は、バイクで風を切る醍醐味そのものですね!
カリフォルニアのフリーウェイで、後部席に乗せて貰って走っただけの私でしたが、大感激!
その後しばらくは車の窓全開で走っては『いや、これじゃない。』と思っていました。
全身が風の中を走る快感。一瞬の油断も許されない緊張感。
今も、そんな時間を持っていらっしゃる疾風谷さん、本当に素敵です!!
まさに、ARTですね。
「禅とオートバイメンテナンス」読ませていただいています
この作者は、本当にバイクのオーナーであり、ライディングを楽しんでいる方なんでしょうね
記述内容に、いちいち「そうそう」って納得してしまいます。
内容に少々難解なところもありますが、面白く読み進んでいます。
ありがとうございました。