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The design of a spider

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鍋島写しの第三弾です
さて 何の模様でしょう?

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先週削りを終えた 磁器土で作った8寸皿の素焼きが上がっていました
轆轤も削りも下手な私の作品は
削りで思い通りに薄く仕上がらなかった場合
あまり深追いして 器形を壊してしまわないで
素焼きの段階で サンドペーパーでさらに薄く 器の形を整えます
まぁ 言ってみれば この手の誤魔化しは上手いんです

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最初に皿全体に呉須を塗り込みます

今回の模様は江戸時代17世紀の鍋島焼のデザインの一つ「色絵蜘蛛巣紅葉文」です
本歌は「墨弾き」の技法で蜘蛛の巣を表現しています
「墨弾き」とは白く残したい模様の線を最初に墨で描き
そのあとに呉須を塗り込んで、焼成することによってその墨を焼き飛ばして
模様を白く浮きだたせる技法
着物のろうけつ染と似たような技法です

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鍋島焼 色絵蜘蛛巣紅葉文皿17世紀

ところが 焼き物の墨弾きは焼成温度やら釉薬の厚さやらで
そんなに簡単に模様を白く残せるということではないようです

そこで私がとったやり方は

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呉須を塗り込めた上から 罫書きました
定規を使って

そもそも 筆で均一に このような罫線を引くことなんてできません

まず 縦の線を少し太めに罫書きます

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そして 横の罫線を卦書いていきます
陶芸用の罫書き針を使って 丁寧に
そして ある程度不揃いな線で 蜘蛛の巣を表現します

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蜘蛛の巣を描き終わったところで 最後に紅葉文を削って 紅葉の模様を白く浮き出させます

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この後 透明釉をかけて還元焼成をお願いしました
上手く焼き上がったら さらに上絵で紅葉模様を描きます

この模様を描くのに 陶芸教室で今日丸一日作業しました
さすがに目と気力ががっくり

あとは呉須が泡立って 本焼きが失敗しないように祈るだけです
さて どうなるのでしょう?
結果は来月のお楽しみ!
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by hayatedani | 2014-07-20 19:06 | 陶芸 | Trackback | Comments(6)
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Commented by tutti- at 2014-07-20 20:38 x
力作!
こんなに細かく作業を1日やっていたら、疲れてしまいますね。
私だったら集中力が続かないと思います。
楽しみですねー。作品がUPされるのを待っています。
Commented by hayatedani at 2014-07-20 23:34
tutti-さん こんばんは
いやいや 疲れました
江戸時代の陶工さんは こんなこと毎日やってたんでしょうか
慣れなんでしょうが これが毎日じゃあ 長生きできません

薔薇!綺麗に咲きましたね
自分の「好き」が一つ増えて
人生がまた充実しました
この調子でいきましょう!
Commented by のり at 2014-07-21 15:46 x
一日作業されていたのですね。出来上がりが楽しみです。昨日は教室に午後くじ引きをもらいに行く予定でしたが、息子君が3時過ぎまで寝てしまい、教室終了後に行きました。お会いできず残念でした。
Commented by hayatedani at 2014-07-21 21:23
のりさん こんばんは
くじ引き BOXティッシュ5個セットを二つと
高級シャンプー定価2500円が当たりました。
この調子で行くとサマーなにがしも来るかも?
Commented by at 2014-07-21 23:11 x
一瞬、和傘(という言い方が正しいのでしょうか?)に見えました。
最近、デパートで意味もなく扇子のコーナーを見ると楽しくなってしまいます。いいものはそれなりにしますが、しっかりした造りのものはまるで違います!
Commented by hayatedani at 2014-07-21 23:18
※さん 最近はしっかり「和」に浸りきっていますね
伊万里の模様には「和傘」を模様にしているものもあるんですよ
たしか栃木の栗田美術館にあります
そのうち和服姿の※さんに出会えるかもしれませんね


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