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疾風谷の皿山…陶芸とオートバイと古伊万里と

大好きな陶芸、オートバイ、古伊万里、篆刻など  日々の生活を紹介しています。


by hayatedani

初夏の窯出しは

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春の登り窯焼成
通常は4月の終わりに行われるはずだったのですが
今年の あの大雪により窯の修理が間に合わず
やむなく5月の下旬と 一か月遅れて実施されました

焼成を依頼するだけの 無責任な私としては
窯の修理に携わった先生や スタッフの方のご尽力に頭が下がる思いです

そんな ひと月遅れの焼成の窯出しに出かけてきました
春の登り窯焼成は 素晴らしいお天気の 初夏の窯出しとなりました
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若葉の季節は 少し終わリに近づいていて
緑が濃くなりつつある 一之瀬の森は
樹木の綿毛が浮遊していました
春ゼミの鳴き声が 森中に響き渡っていて
まるで桃源郷のような夢の世界でした
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森で拾った春ゼミの抜け殻です
小さくてとても繊細な抜け殻でした
鳴いていた蝉は見ることが出来なかったのですが
この抜け殻から想像すると ずいぶん小さな蝉なのでしょう

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窯の匂い
土と炎と薪の匂いが入り混じったような
そんな匂いがします

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今回は絵唐津の向付 5客
焼き上がりはこんな感じです

う~ん やはり少し釉薬が薄かったかなぁ
かなり強い還元がかかっているようで
釉薬が薄い分 器全体が黒っぽくなってしまいました
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鉄絵がハッキリ見え無いのが辛いところ
ちょっと反省点がありますね
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私の器の上りは 思惑通りにはいきませんでしたけど
こんな晴天の日に
こんな天国のような場所で
好きな器の窯出しに参加できるって こんなに贅沢なことはありません
また秋の登り窯まで 構想を練って準備します


このような花が窯場の傍に咲いていました
これって野生の桜草なんですって
ちょっと感動
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サクラソウ(桜草、学名:Primula sieboldii)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草。
江戸時代に育種が進み、数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物でもある。
ニホンサクラソウ(日本桜草)ともいう。
Commented by at 2014-06-01 15:10 x
出来上がりましたね。イメージはもう少し薄い色合いだったのですか?登り窯はいつもと1ヶ月ずれると雰囲気違う感じがします。
昨日は後輩の結婚式に出席するため六本木に行ってきました。普段行かないので、もう完全におのぼりさんですね(泣)。地図を見てもわからない…結婚式は暑かったですが、とても素敵な式でした。人のこと言っている場合じゃないかもですが(汗)。
Commented by tutti- at 2014-06-01 17:19 x
炎が強かったんでしょうかね。
自分の思った通りに行かないところが面白いところでもありますけどね。だから陶芸ははまるんですよね。
Commented by のり at 2014-06-01 22:17 x
窯だしお疲れ様でした。いつもと季節が違うので、新緑が強そうですね。絵唐津、結構渋めな感じで使い込んだ印象をすでに纏っている気がします。
土日暑かったですね。扇風機で足りず・・・エアコンを使ってしまいました。
Commented by hayatedani at 2014-06-01 23:33
※さん
イメージは もう少し薄いグレーの上に
綺麗に鉄絵が浮かぶ そんなはずだったのです
上手くいかないのは毎度のこと
精進がたりません
Commented by hayatedani at 2014-06-01 23:35
tutti-さん
そうなんです
今回 少し窯を修理するときに 容積を増やしたそうです
温度管理がなかなか難しかったそうです
思惑とはずれると ちょっとへこみます
Commented by hayatedani at 2014-06-01 23:37
のりさん
季節が違うと こんなにも環境が違うのかとびっくりです
春ゼミの合唱 都会ではまず聞けません
ちょっと感動です
Commented by 白いねこ at 2014-06-03 12:07 x
柔かい緑の森に包まれた窯だし、こんな場所にいると自然の本能が呼び起されそうですね~
焼き上がりは炎が相手だけに、真剣勝負ですね、緊張感が感じられて・・黒唐津のような力強いぐい飲み・・度数の高いお酒に合いそうです~♪
Commented by hayatedani at 2014-06-03 22:19
白いねこさん こんばんわ
温度がかなり上がったようで
強還元焼成で 黒っぽくなってしまったのは
いささか本意ではなかったです
もっと鉄絵がはっきり浮き出てくる そんな焼き上がりをイメージしていました
釉薬なのか 焼成なのか 土の選択なのか
どれも思い当たるんですが
秋の登り窯焼成は もっとメリハリの効いた作品を創りますね
by hayatedani | 2014-05-31 22:47 | 陶芸 | Trackback | Comments(8)