初夏の窯出しは
2014年 05月 31日
春の登り窯焼成
通常は4月の終わりに行われるはずだったのですが
今年の あの大雪により窯の修理が間に合わず
やむなく5月の下旬と 一か月遅れて実施されました
焼成を依頼するだけの 無責任な私としては
窯の修理に携わった先生や スタッフの方のご尽力に頭が下がる思いです
そんな ひと月遅れの焼成の窯出しに出かけてきました
春の登り窯焼成は 素晴らしいお天気の 初夏の窯出しとなりました
若葉の季節は 少し終わリに近づいていて
緑が濃くなりつつある 一之瀬の森は
樹木の綿毛が浮遊していました
春ゼミの鳴き声が 森中に響き渡っていて
まるで桃源郷のような夢の世界でした
森で拾った春ゼミの抜け殻です
小さくてとても繊細な抜け殻でした
鳴いていた蝉は見ることが出来なかったのですが
この抜け殻から想像すると ずいぶん小さな蝉なのでしょう
窯の匂い
土と炎と薪の匂いが入り混じったような
そんな匂いがします
今回は絵唐津の向付 5客
焼き上がりはこんな感じです
う~ん やはり少し釉薬が薄かったかなぁ
かなり強い還元がかかっているようで
釉薬が薄い分 器全体が黒っぽくなってしまいました
鉄絵がハッキリ見え無いのが辛いところ
ちょっと反省点がありますね
私の器の上りは 思惑通りにはいきませんでしたけど
こんな晴天の日に
こんな天国のような場所で
好きな器の窯出しに参加できるって こんなに贅沢なことはありません
また秋の登り窯まで 構想を練って準備します
このような花が窯場の傍に咲いていました
これって野生の桜草なんですって
ちょっと感動
サクラソウ(桜草、学名:Primula sieboldii)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草。
江戸時代に育種が進み、数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物でもある。
ニホンサクラソウ(日本桜草)ともいう。
昨日は後輩の結婚式に出席するため六本木に行ってきました。普段行かないので、もう完全におのぼりさんですね(泣)。地図を見てもわからない…結婚式は暑かったですが、とても素敵な式でした。人のこと言っている場合じゃないかもですが(汗)。
自分の思った通りに行かないところが面白いところでもありますけどね。だから陶芸ははまるんですよね。
土日暑かったですね。扇風機で足りず・・・エアコンを使ってしまいました。
焼き上がりは炎が相手だけに、真剣勝負ですね、緊張感が感じられて・・黒唐津のような力強いぐい飲み・・度数の高いお酒に合いそうです~♪
温度がかなり上がったようで
強還元焼成で 黒っぽくなってしまったのは
いささか本意ではなかったです
もっと鉄絵がはっきり浮き出てくる そんな焼き上がりをイメージしていました
釉薬なのか 焼成なのか 土の選択なのか
どれも思い当たるんですが
秋の登り窯焼成は もっとメリハリの効いた作品を創りますね