北大路魯山人陶印 「陶」
2013年 11月 03日
北大路魯山人 陶印「陶」の模刻が出来上がりました
前回までの記事はこちら
「魯山人陶印」
半磁器土に呉須で罫線を入れ
透明釉で還元焼成です
最近 めっきり視力と集中力が落ちてきて
このようなふらついているような線しか引けなくなってきました
細かい作業を続けていると 手の震えが…
なんとも情けない
魯山人の描く「陶」という字は
ちょっと見では とても陶という字には見えませんね
でも魯山人が描くと
いかにも陶人 魯山人の姿が見えてくるから面白い
ちなみにこちらが魯山人作陶の本歌です
こうやって比べてみると
似せているようでも 私が作ったものは味わいがありませんね
自分の思い入れで描いたものと その字をただ真似て作ったもの
差がつくのはアタリマエですね
そしてこちらは私のオリジナルですが
全体に呉須を塗り込んで 透明釉をかけています
今回はその上に上絵を描きます
イメージは薄暮の紅葉と桜模様
桜模様を白絵具で描きました
そして半身には紅葉を散らします
紅葉は赤と黄色、そして金彩で描きます
上手く焼ければ それはそれは綺麗な模様となるはずなんですが
さて…
魯山人の「陶」の字、とても優美、疾風谷さんのオリジナルの「陶」、これから生みださなければいけませんね。
紅葉模様には 姿の見えない金彩模様の紅葉が隠れています
金彩は焼いてみるまでは透明の絵具なので 形がはっきりつかめないところが難しい
他の色絵もすっきり焼き上がるか 出来上がってみないと解りません
上手く出来上がるか いつもハラハラです