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江戸染付の蓋茶碗(こと始めは)

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アンティークと呼ばれるものは 概ね100年以上経過したものという定義があるらしい
古伊万里と呼ばれる江戸時代の磁器は、お値段お手頃でも れっきとしたアンティーク
この蓋茶碗だって しっかり150年は経っている

江戸時代の伊万里焼の存在を始めて知ったのは
10年ほど前に単身赴任した福岡でのこと
正確には隣の佐賀県の有田で入った 陶磁器の資料館で

その手書きの染付の器に すっかり魅入ってしまった

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この蓋茶碗は 福岡の筥崎宮で開かれていた蚤の市で手に入れた
たしか岡山県の業者さんだったと思うのですが
三つあって そんなにはいらないから 二つだけ購入しようとしたら
せっかく三つ揃いなんだからって 安くするから買ってよって

と~てもリーズナブルなお値段でいただきました
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お値段はリーズナブルでも 江戸時代の職人さんたちの仕事は素晴らしい
薄ダミで薄暮の空を表現して、その中を雁が並んで飛んでいきます
水辺には葦が茂っていますね
この丸い器の中に 自然の情景を見事に表現しています

この器に絵付けしたのは 名のある作家さんでは無く
ただの陶工
それも ダミを塗る仕事は女性が担当したという話もあります

中国でも韓国でもなく
このような日常の器にこれだけの情緒を自然に描き切る
日本人だからこそできた世界観です
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そして こちらの蓋茶碗は稲穂の収穫
普通 この絵柄には鎌や鳥が描かれているのですが
この器には稲束しか描かれていません
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この繊細な染付の絵付けはどうでしょう
熟練した伊万里の絵付け士が、毎日何十という器に絵付けをし
その無作為の手慣れの中で初めて描ける稲穂の模様です
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稲束が弾ける様に いく束も描かれています
収穫の喜びを器全体で表現していますね

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蓋の裏と茶碗の見込みにも稲束の模様
ご飯を食べる器の模様で これくらい相応しい模様もないですね
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こんな染付の絵柄を描けるようになりたいか?
いえいえ 描くより見ているほうが身のためのようです
by hayatedani | 2013-10-12 23:37 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)
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