備前の角皿!魯山人の陶印!
2013年 10月 06日
前回までの記事はこちら 「魯山人陶印」
まず 朱文で作成している「陶」という字を刻ります
一緒に移っているKENKOマークの道具は ルーペです
最近すっかり老眼が進んで
細かい作業が難しい
拡大鏡は心強いtoolです!
そして白文「光風霽月以待人」
一応 刻り終えて今日は釉薬をかけました
今回は魯山人陶印の写しということで
本歌があるので、それらしく創ってみました
魚の部分は呉須を塗り込みます
呉須を塗った後に 黄瀬戸釉をかけました
そして白文の方も 本歌に似せて
呉須で線文を書き込みます
呉須で線文を描いた後は
透明釉をかけて還元焼成でお願いしました
こちらは10月末に予定されている陶芸教室の登り窯焼成の作品
備前の土で角皿を作っています
過去の記事はこちら 「秋の登り窯の季節です」
素焼きがあがっていたので 今日は釉薬をかけました
本来 備前という土は釉薬をかけない「焼き締め」という焼成方法をとります
窯の火で現れる「窯変」と薪の灰が自然釉となって流れる姿が備前の見どころなんですが…
作為丸出しのわたしは、この景色を作ってしまおうと考えました
備前焼きでボタ餅と呼ばれる 丸い模様
本来これは 器を重ねて焼くために道具土を置いて焼いた「跡」なんですが
現在の備前焼きでは 焼くときに、作為的に道具土を置いて
この模様をつくっているんですね
でも今回は型紙を置いて 松灰の釉薬を吹き付けました
吹き付けた後で型紙を外すと
こんな丸い模様が現れます
焼くときに道具土を置いてボタ餅を作ろうとすると
当然 道具土を置いた部分は備前特有のダークな茶色ではなく
生焼けのような白ちゃけた胎土となってしまいます
これが嫌なんです 私
なので、道具土を置かないで 釉薬で最初から丸い模様をつけて焼いてしまおうと考えました
でもねぇ
登り窯の中で 吹き付けられた自然釉が丸い模様の部分に降ってきたら
この目論見は台無しになってしまうのですが…
最後は結局 登り窯の火の神様にお願いするしかないのです
さて うまくいきますか?
拡大鏡を使うようになって、だいぶ作業がはかどりました。
そういえば会社でも陶芸でも篆刻でも
目をたいそう酷使しています
まら最近メガネの度が合わなくなってきた
最近めっきり自分の年を感じます。
旦那も牡丹がどうとか言ってましたが、今回は間に合わないかもしれませんね。赤ちゃんは生後100日を過ぎ理解できませんが何かしゃべります。日々成長するスピードに追いつけません。(笑)
もう100日ですか
早いものですね
備前の焼き締めは、私もあまり好きではなかったのですが
土はなかなか面白い土です
いってみれば茶色の磁器のような感触
今回は備前でも焼き締めではなく、釉薬をかけたところがミソですね
あとは登り窯の神様にお祈りするだけです