秋の残り香
2012年 12月 01日
気がついたら もう12月
秋も終わりだと思っていたら もう初冬の雰囲気です
紅葉の写真をupしようと思っていたら
出しそびれてしまって
この写真は2週間前に撮った、上野原の山の中の紅葉の写真です
赤や黄色や緑
日差しや陰影が 折り重なって秋の彩を創っていました
その面影を残そうと 茶碗に紅葉を描きました
唐津の土に透明釉を還元焼成で
酸化鉄で木枝を描いています
その上から上絵で紅葉の赤と 桜の白い花を対比させて
雲錦手と呼ばれる意匠を描きました
「吉野山の桜は雲かとぞ見え、竜田川の紅葉は錦の如し」
の意を踏まえ、桜と紅葉を描いた色絵を雲錦手と呼んでいます
普通はもっと白い土に明るい釉薬をかけて上絵を描いた方が
赤や白がもっと綺麗に発色するのですが
今回はあえて暗い釉薬の上に色を乗せてみました
夜の紅葉のようで ちょっと面白い雰囲気です
来年も また素晴らしい秋の景色を見せてくださいね