雨の週末と美術館
2012年 11月 17日
ぶつぶついいながらも 今日は午前中、会社に出かけました
でも 仕事は午前中には終了します
そんなときには 午後 美術館にでも寄って
うろうろしながら帰るのがいつものスタイル
今日はまずここ
渋谷の松濤にある戸栗美術館
企画展は古九谷名品展です
鍋島焼で有名な戸栗美術館
実は過去に年間パスポート?を購入していたことがあって
ここの収蔵品は おおかた一度は目にしたことがあるものばかり
なぁ~んて いつもの先入観であまり期待しておりませんでしたが
静まりかえった美術館で350年前につくられた 陶磁器とじっくり向き合う時間
じっくり堪能させてもらいました
小品にも見たことの無かった優品が展示されており
すっかり見入ってしまいました
なかなかよかった
やはり実物を見るのは良いものですね
そして、もうひとつ立ち寄ったのが
渋谷区立松濤美術館です
企画展は 古道具その行き先・坂田和實の40年 です
この企画展は前から気になっていたもののひとつ
でも インパクトからいったら、
これを見るためにわざわざ休日に出かけるものでもないのかなぁ~って思ってました
また悪い癖 先入観で見てしまう
結果は この企画展 行って良かった
すっごくそう思いました
簡単にいってしまうと 坂田さんという骨董屋さんが今まで扱った古道具を集めた展示会
アンティークというより 本当に古道具と言った方が良いものばかり
でもねぇ 何が凄いって
この一見ぼろぼろになった普段使いの日常工芸品に目を注ぐ坂田さんの美学です
なにしろ出品リストを見ないと これが何に使われたものなのか理解することは
ほぼ不可能
キャプションもありません
だけど 確かに美しい
私の琴線にグサグサ刺さってきました
こりゃ凄い 心の中でいちいち呟きながら展示品を見て廻りました
フランスのブリキ自動車(20世紀)
日本の質屋包み紙(江戸末~明治)
ドイツのエナメル絵付け硝子瓶18世紀
アルメニア 羊皮紙ミニアチュール 16世紀
そしてもっとも気になったものの一つがこれ
右側の木製家具
スペイン 木製戸棚17世紀
この木製のドアを開けると
どこか別の世界にいってしまうような そんな気持ちになってしまう
ドラえもんのどこでもドアーか
ドクターフーのTARDISか
そしてこの18世紀のポルトガルの人形
愁いに満ちた瞳と 繊細な手の動作
家にあったら 毎日語りかけてしまいそうです
こんな素晴らしい展示会
入場料は300円ですよ
これを見ないで何を見る
絶対お勧めです
場所柄か 美形の女子多し
戸栗美術館ではまったくいなかったのですが
美形の女子は古九谷より 古道具 いや アンティークに興味が
あるようです
でもこの展示品達 見る人にけっして媚ませんから
見る人の美意識を試してきますので お気をつけて
2つの美術館を回って 2時をすこし過ぎたばかり
お腹もすいたので 井の頭線の神泉の駅前にあったつけ麺屋でらーめんを食べた
煮干し豚骨の濃厚スープ
少し煮干しの味が強すぎるきらいもあったが
とても美味しくて あっという間に完食
帰り際に「美味しかったよ!」って言ったら
吉岡秀隆と向井理を2で割ったような顔の店員さんがにっこりして
「ありがとうございます!」元気な声で返してくれた
雨の週末の休日出勤も良いものだ
しかし、坂田さん企画展のポスターにあるのはこれは何でしょう??手袋をはめた人の手にも見えますが、犬ではないですよね。
それと、美形の女子というのがちょっと(かなり)気になりますね!
午前中は災害訓練だったんです
坂田さんのポスターにあるのは こま犬です
解らないですよねぇ
展示物が 一からこの状態です
美形女子が訳の解らぬアンティークに見入っている姿
なかなかそそられますよ
※さんもぜひ!