秋は紅志野、平向付け
2011年 11月 05日
秋の登り窯焼成で創った、紅志野向付けが焼きあがりました
今回は同じ紅志野釉をかけてはいるのですが
2種類の手法でつくってみました
土は志野の白い陶土
一つは志野土 そのままの陶土に酸化鉄で葦模様を描いて5客
もうひとつは、酸化鉄を見込み前面に塗り、カンナでけがいて葦模様を掻き落としました
鼠志野を創る時の手法ですね
今回の作陶では、轆轤を使わずにたたらで板状に土を切り
その板状の土を、お皿の型に押し当てて器の形にしました
型に使ったのは100均で買った紙皿
なかなか思うような形の紙皿が見つけるのに、苦労しましたが
轆轤ではなく、手でつくった暖か味が出せたらなって思って
結果は?
なかなか良いではないですか
酸化鉄を前面に塗って、掻き落とした方の器ですが
実は、こちらの手法の方は失敗するのではないかと思っていました
結果、予想を上回る良い味が出ています
これが薪窯の炎の力
電気窯の電熱線の輻射熱で焼成した器とは、やはり大きく違います
反対に、志野土そのままの陶土に、鉄絵を描いた器は
期待度が大きかった分、少し予想を裏切られた気がします
紅志野釉の赤が、あまり出ていない
ただの志野焼のような風情に
これはこれで、暖か味のある器になったのですが
もう少し赤みも欲しかった
今回の向付け
全体的には釉薬もしっかり溶け
手捻りで創った器形も思ったとおり
重ねやすく、使いやすい 味のある志野皿
大成功としましょうか 今回の登り窯焼成
絵志野平向付け 8客
直径17.5センチ 高さ2.5センチ
料理をのせても、食べ終わった後も二度楽しめそうですね。
私も藍色の器にぶり大根など煮物系を盛り付けてみます。
本人が満足する器ってなかなかないですよね。
紙皿から型をとるって、紙皿が水分を吸ってふにゃふにゃになってしまいそうですが、案外大丈夫なんですね。
教室を開けるんじゃないですか?!