懐石の器
2011年 05月 15日
「向付」とは、茶の湯の食事である「懐石(会席)」に使用するうつわ。
この陶磁製の器に刺身などを入れ、飯の入った飯椀と味噌汁の入った汁椀の
三つを膳にのせ、亭主から懐石の一番初めに客一人一人に手渡される。
他の懐石道具のうち、膳、飯椀、汁椀、煮物椀などは漆器であり
陶磁器である「向付」は華やかな彩で客の目を楽しませる役割を果たすのです。
春の登り窯焼成で作成した「絵唐津向付」5客
今日、陶芸教室から引取ってきました。
輪線模様を口縁に描き、見込みは秋草文
長石釉がすっきり溶けて、鉄絵具の模様もくっきり浮かびあがりました。
こちらは向付とは別に創った片口
還元気味で鼠色に発色した胎土に、三本線の鉄絵秋草文
ぽってりした風情が、なかなか かわゆい
さっそく鮪を乗せてみる
ホントは白身の魚の方が「らしかった」様な気が
それでも これで向付として完結
山椒の若葉を庭から摘んできて
これで決まり!
やっぱり魯山人先生がいうとおり、器は「料理の着物」なんですね
登り窯焼成の度に、作品を創っていますが
やっぱり向付が多い
それも5客セットでなければ どうも気が済まない
その結果、我家は向付が山積み状態なのです
様々な産地で創られ、デザインや形、意匠や陶土の違いなど
こんなに自由な器は、世界中みても日本にしかありません
茶の湯から生み出された文化の結晶です
次は何を創ろうか?
ちょっと紅志野の釉薬が気になっています
次もやはり向付の5客セット なんでしょうね
片口、すごくいい!です。
お酒が和らぐような気がします。酒器は唐津がいいですね。
片口は河豚みたいですね。確かにかわいい印象ですね☆
お刺身がより引き立ちます!