今日は休日出勤で午前中会社にいました
せっかく休みの日に都心まで出ているので、こんな日は帰りに道草です ネットで前もって美術館の企画展を検索 それも帰りに寄れる場所が良い 明大前で井の頭線に乗り換え、駒場東大前まで 出かけたのは 日本民芸館です ![]() 河井寛次郎 生誕120年記念展 日本を代表する陶芸家の一人 河井寛次郎というと、どうも戦後のオブジェのような奇妙な?作品を思い出し 今一つ 心の琴線を動かすことができなかった自分がいる そう 魯山人をして「河井寛次郎氏の製陶もとうとう世の末になってしまった。」 「残念ながら私は彼をここに見捨てなければならぬ」と戒めた作風の変化 そんな先入観で出かけた企画展は? むむむ 感動してしまった 今回の展示品は いわゆる「用の美」を意識した器物が多く あの思わず???と思ってしまう奇妙なオブジェは一点も展示されていなかった 純粋に器というカテゴリーで見た彼の器物は さすがに釉薬をとことん研究した作家だけあって、とても素晴らしい 一つに色を表現するにも、いくつかの異なった色の釉薬が複合されて 器を発色させている 呉須の藍色だけでも、その下にいくつかの色が隠れているのである ![]() 民芸運動の推進者でもあった、河井寛次郎 1925年 柳宗悦が日用品の美を称揚するために「民芸」という言葉を作った時の同人 今回の展示でも、その仲間たちの作品が併せて展示されていた 英人 バーナード・リーチ そして濱田庄司 棟方志功の板画も数多く展示されていた そのどれもが互いに響き合い、共鳴している 民芸運動を推進していたそのころの人たちは、もうだれもこの世にはいないが 柳宗悦とその仲間たちが協力して作り上げた、この日本民芸館で その仲間たちが創り上げた器物が、美しさを競い合っている 展示品を見ながら そんな雰囲気に圧倒され いちいち感動しながら鳥肌たてて見入ってしまいました 11月23日まで開催 館内は大賑わいでした 出かけてよかった
by hayatedani
| 2010-11-20 21:38
| 美術館
|
Trackback
|
Comments(2)
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。
ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
河井寛次郎、今見ても新しいですよね。
大胆さと繊細さの両面持ち合わせている作家さんで好きです。 hayatedaniさん、民芸館はうちから歩いて10分くらいのところにあります。 お茶でも飲みたかったですね。今度、来られるときは是非。
Like
|
カテゴリ
タグ
陶芸(261)
器(229) 景色・旅行(161) その他(140) オートバイ(94) 篆刻(92) 古伊万里(79) 骨董(73) 美術館(58) 陶印(40) 時計(34) 自転車(27) Botanical(19) オールドノリタケ(19) クラフト(10) クロスオーバー7(6) 以前の記事
2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 more... 最新のコメント
LINK
お気に入りブログ
うつくしいものさがします 器・UTSUWA&陶芸blog やきものをつくろう 生... 作陶日記 - つぐみ製陶... 流木民 現代イギリス陶芸 ギャラ... 陶芸つれづれ 器と暮らし 陶房 火風水だより winter's sca... 櫨ノ谷便り leaf style mono-kataru 最新のトラックバック
検索
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||