作品づくり 篆刻と陶芸
2010年 09月 12日
篆刻家 吉永隆山先生刻の陶印 「壽」
来春の企画展にむけて、吉永先生が作成中の陶印です
大きさは直径8センチ強 高さ4センチほど
陶印としては、かなりの大きさです
この段階にいたるまで、素焼きを2回失敗
やはり陶器の厚さとしては、かなり無理があるのか
この印材も 1つ、やっと焼き上がった素焼きの印材です
吉永先生の刻も終了し、今回印材をお預かりして釉薬をかけました
それにしても吉永先生の「壽」という刻字
実に見事です
ご存知のように、篆刻で使う字体は「篆書体」と呼ばれる初期の漢字体
漢字の初元にも通じる構成は、字というよりはartと呼べるものです
このような篆刻作品に一歩でも早く近づけるように、私もがんばっているのですが…
吉永先生作成の様子は 吉永先生のBLOG「吉永隆山の篆刻教室」でご覧下さい。
釉薬は飴釉を施釉しました
釉薬としては安定している飴釉で、なんとか本焼きも成功してもらいたいものです
そうしてもう一つは、10月に予定されている登り窯焼成の作品作り
今回は筒向う付けの5客セットを創っています
意匠は鼠志野
それも四角の筒向付けです
じつは前回もこの形の向付けを創ったのですが、その時は轆轤で丸く創り
そのあとで四角く整形して創りました
今回は轆轤ではなくて、最初からたたらで板をつくり、四角い型にあてて器形を創っていこうと思っています。
型に使ったのはジュースのパック
なかなか四角の型って、無いんですね
ホームセンターやスーパーで見て回ったのですが、結局この型を使うことにしました。
今日は3つつくって時間切れ
残りの整形は来週です
最終的にはこんなのを目指しています
まだまだ先は長そうですね
やっぱりいい型が見つからなくって、厚紙の化粧箱に水分がしみこまないようにビニールをかぶせて作ろうとしたら、強度が全然だめでした。
ジュースのパックですと、私が思っているよりも大きな筒向付けになりそうです。