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染付たこ唐草文様の器

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江戸時代後期、19世紀に流行った「たこ唐草文」
細い線を執拗に渦を巻くように描きつくして
そしてその線の片側にイボのような突起をびっしりと描ききる
この突起が吸盤を持った蛸の足のように見えることから 
「たこ唐草文」

その模様は美しいというよりは、一種異様な雰囲気を持つ
人によって好き嫌いが分かれる模様ですが
古伊万里を代表する模様のひとつであることは間違いない

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このたこ唐草文の古伊万里
やはり人気のある絵柄で、上がりの良い蕎麦猪口や皿など
目が飛び出るほど高い

無造作に描いているようですが、絵柄には決まった描き方があるようで
描き手のテクニックの差が器全体の雰囲気まで変えてしまう
下手な絵師の描くたこ唐草は、線が堅苦しくて息苦しく感じるが
上手な絵師の描いた器は、それはそれは見事な「異様な」雰囲気を醸し出している

この たこ唐草文
今の時代でも生き残っている模様ですが
ほとんどがプリントで作成されたもの
手書きでこの模様を描いている作家さんは、なかなかいませんね
この模様を描き切る労力と、売値がペイ出来ないからだと思います
もっとも技量の問題もあるでしょうね
この手書きのたこ唐草文は、そういう意味では江戸時代の染付を代表する
模様なのかもしれません
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染付たこ唐草文七寸輪花皿
直径21センチ
見込みには松竹梅を円形に象った文様をバランス良く配置している

染付たこ唐草文蓋茶碗
直径12センチ、高さ8センチ
高台には「貴玉珍元」の追銘があります
どちらも時代は江戸時代後期
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by hayatedani | 2010-02-20 18:22 | 古伊万里 | Trackback | Comments(5)
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Commented by tutti- at 2010-02-20 22:28 x
存在感がありますよね。異様といえば異様です。
手書きでこの模様を書いていた職人さんには脱帽です。
Commented by w-scarecow at 2010-02-21 00:16 x
疾風谷さん、いいですね。
artistって誰でもなれるのですが、職人には容易くなれません。
職人のいにしえからの技、画を観て言葉がないです。
茶陶の高貴な世界は全くの別物、市井の人々の手に取るあたたかみのうつわ、そんな世界に引き込まれます。
Commented by hayatedani at 2010-02-21 22:19
tutti-さん
江戸時代の職人さん達の手仕事
もう永遠に超える人はいないでしょうね きっと
でも人間ってここまで出来るんですね スゴイ!
Commented by hayatedani at 2010-02-21 22:27
w-scarecowさん
芸術家って 聞こえは良いけれど
wさんは言うように、自分で宣言すれば今日からでも!
ある意味そんなゆるさを感じます
職人は容易にはなれない
本当にそう思いますね
収入だとか 名誉だとかとは別の次元で技量を高めてきた
そんな気迫が器から読み取れます
Commented by くらいけ at 2010-03-18 00:29 x
ほんと見事ですね。それも下書き無しですよね。
現代の作家さんもそうですが、その潔さに敬服します。
タコ唐草のデザインを考えた人は素晴らしいセンスですね。
いったい誰なのでしょうね~?
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