ボヘミアン・ラプソディ

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遅ればせながら、話題の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見に行きました

世界的なロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45才の若さで亡くなったフレディ・マーキュリーの壮絶な生き様を描いたこの映画
世代的にはリアル世代ではあるものの、少し世代がずれていて、クイーンもキッスも曲は知っていましたが、なぜかスルーしてしまっていた

と言うことで、昨年の11月に封切りされてはいたものの、なかなか映画館に足をはこぶまでにはいかなかったのですが


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しかし、月を追うごとに評判は高まり、奥様もじつは行きたがっていたこともあり
ようやく腰をあげました



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内容的には最後のライブシーンで一気に盛り上がるのだろうと思っていましたが(はたして、その通りなのですが)
1985年に行われた「ライブ・エイド」と言われる「アフリカ難民救済」コンサートの場面は想像以上でした

本当にそのLive会場の最前列にいるような臨場感と抑揚感
フレディ・マーキュリーになりきったラミ・マレックの名演技と、実際のフレディ・マーキュリーの音源が使用された楽曲の素晴らしさ
残念ながら、思わず感動で涙してしまった


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実は先週の土曜日に、通常のシアターで見て感動して
今日、音楽専用の音響効果を備えた別のシアターでリピートしてしまった
この映画ばっかりは、あとあとブルーレイで見ても、その良さは半分以下でしょう
まさに映画館の大音量で見る映画でしょうね

リアルタイムでクイーンというバンドにもっと注目しておくべきだった
そう思ったオジサンは、思わずAmazonでサウンドトラックを注文してしまいました





# by hayatedani | 2019-01-19 16:38 | その他 | Trackback | Comments(0)

魯山人邸は今?

この記事は2005年5月に私のHP「疾風谷の皿山」に投稿した内容です。
この度、HP閉鎖に伴い、記録としてBlogに再投稿(一部追記)したものです。



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北鎌倉・山崎にあった星岡窯。
昭和2年の星岡窯開設当時。
総面積7600坪。
ここに窯場、住居、古陶磁参考館が
点在していました。
一時期イサム・ノグチ、山口淑子夫妻
が住んでいたことでも有名です。


魯山人邸は今?

魯山人窯芸研究所は神奈川県鎌倉郡深沢村山崎の地域に在る。
東京から汽車、又は横須賀行の電車にて、約四十五分間。大船駅にても北鎌倉駅にても下車されてもよく、大船駅から鎌倉に通じてゐるバスにて、小袋谷、或は役場前まで乗られるならば其処から西南に、丘陵性の山が低くでつぱつてゐるのを望まれるであろう。
その方に向かって曲がり曲がった村道に歩を進められるならば数分を要せないで丘陵性の山のでつぱりを開鑿した切通しにぶつかるのである。(この切通しを魯山人は臥竜峡と呼んでいた。)
そうして臥竜峡をとほり過ぎれば、其処に展けた一望の全景。その谷治こそ、魯山人窯芸研究所を置く山懐である。…
(魯山人窯芸研究所案内記  昭和12年)


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(写真は鎌倉中央公園から見た山崎・里山、山の裏手が星岡窯跡)

北大路魯山人(明治16年・1880~昭和34年・1959)
美食家、陶芸家、画家、書家、篆刻家その他いろいろ
美に対する総合プロデューサー。漫画「美味しんぼ」海原雄山のモデル。

「やきものが好きです」と自称する人には、その名前に何か特別な響きがあるように思います。
それは魯山人の偉大なるアマチュアリズムのせいではないでしょうか。
もちろん彼の創作したものは今すべて数十万から数千万で取引されています。陶磁器、絵画、書、篆刻、刻字看板等は見る人を惹きつけてやみません。
いつもどこかで魯山人の展覧会が開催されており、それがまた結構な来場者がいるようです。
でも、何か自分でも作れそうなんですね。いや作れそうな気がするのです。(実際は全く別物ですが)
彼の作品は桃山の陶磁等に本歌がありますが、形式に囚われていません。
どんな釉薬でもどんな使い方をしても、それが良いと思えば自由に表現している。それがわれわれのような素人の焼き物好きに通じるものがあるように思います。

魯山人の生前は、彼を良く言う人は居なかったようです。
傲慢、欺瞞、厚顔無恥等…。
でもそのような風評が消え去り、作品だけが語りはじめた今、彼の作品に魅了されている人は日本中にたくさんいます。 それは近世の陶芸家の中でも抜きん出ているのではないでしょうか。
彼は人間国宝の申出を2回断っています。
でも人間国宝の陶芸家は知らないが、魯山人なら聴いたことがあるという人はとても多いと思います。

そんな魯山人が晩年の30年を過ごしたのが、北鎌倉の山崎にあった星岡窯です。
古いモノクロの写真には田んぼと里山の星岡窯が写っています。
その田んぼには今、山崎小学校があります。
魯山人の住んだ母屋は昭和40年に笠間に春風萬里荘として移築されました。

いま彼の過ごした山崎はどうなっているのだろう。
そんな思いで山崎を訪れました。

今彼の邸宅跡は私有地として公開はされていません。
残っていた家屋は平成10年に管理人の放火により焼失しました。ですから敷地内には当時の家屋は何も残
っていません。
小学校の前には無粋なマンション(なんでも建築の際、切通しを崩したそうです)。しょうがないですね。

でも里山の雰囲気は残っていました。
古い写真のモノクロの里山は、いま私の前で天然色で若葉の季節を迎えています。
魯山人が、このきれいな里山で過ごしていた日々が擬似体験できただけで幸せでした。

最後に魯山人の登り窯は現在、基中窯として現役で使用されています。
あの魯山人が実際に作品を焼成していた登り窯から、今でも新たな器が生み出されていることに驚きを隠せません。

 
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其中窯(旧星岡窯登り窯)2018.10




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魯山人邸跡です。



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忘れられた敷石だけが往年の主の思い出を
蘇らせてくれます…


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茨城県笠間に移築された魯山人母屋

現在、日動美術館分館「春風萬里荘」として公開されています。
中には、魯山人の陶磁器、絵画、魯山人設計の茶室、魯山人が焼いた織部のタイルを使った
五右衛門風呂等があります。
魯山人ファンは必見ですよ。


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星岡窯時代の春風萬里荘


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笠間・春風萬里荘


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北大路魯山人 先生…。
   
「雅美生活・北大路魯山人」  何必館・京都現代美術館 1997年発行







# by hayatedani | 2019-01-15 22:34 | 風景・建物 | Trackback | Comments(0)

魯山人写し

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北大路魯山人の陶印写しを創っています
実は以前にも同じ写しを創ったのですが…
以前の記事はコチラ 魯山人陶印「光風霽月以待人」

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この陶印の実物は、鎌倉の吉兆美術館に所蔵されています
その陶印を見に行ったことがあるのですが、印影は良い線いっていたのですが
印材の造形が全くダメ
別にコピーを創ることを目的にしているわけではないのですが
自分としては「こんなものだろう」くらいで創ったことに納得できませんでした

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「光風霽月以待人」

摸刻した印影の刻技はあまり進歩無し

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今日の陶芸教室では、魚の部分に呉須を塗り
全体に黄瀬戸釉をかけました

黄瀬戸釉をかけた呉須染付の魚の部分も
良い塩梅で焼き上がると良いのですが
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そして、轆轤をひいて器を創りました

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土は磁器土
轆轤で丸く引いた口縁をつまんで、輪花にしました
縦に定規をあてて、内側に力をいれて指で摘みました

ちょっと春っぽい?



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# by hayatedani | 2019-01-12 23:14 | 陶芸 | Trackback | Comments(0)

お正月は色絵から

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お正月最初の投稿は、華やかに古伊万里の色絵茶碗です
古伊万里色絵牡丹唐草文大茶椀
江戸時代中期 元禄(1688年~)から享保(~1736年)年間にかけて焼成された蓋付向付です



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基本的に呉須による染付は、絵付けを区切る罫線のみに使用し
絵付けには染付を一切使っていません
高台周りには赤絵で縁取りした葉模様を緑色と赤絵で描いています


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描かれている牡丹は赤と白
それぞれの華には黄色の小さな花弁のようなものが描かれています

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江戸中期の色絵というと、柿右衛門様式に代表される繊細で余白を生かした構図が有名ですが
こちらは器全体を緑色の蔦と葉、一部紫色の蔦を添えて塗り込み、紅白の華を散らしています

白い牡丹の花弁には丁寧に線描きを施しています

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こちらは赤い牡丹を描いた部分
絵付けはけっして繊細とは言えませんが
器全体に勢いよく描き込まれた絵模様が、この器の見どころ
蓋も含めた球体の「かたまり感」は、言って見ればボタニカルキューブのような感覚
直径13センチ、高さ10センチの大きめの茶碗をさらに大きく見せています

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写真では良くわからないかもしれませんが
この器全体を覆う緑色は、手で触るとその厚みが解るくらいに厚塗りです
艶があり、半透明に焼き上がった緑色絵は、まるで古九谷の青手に使われた緑釉を思い出させます
時代は異なりますが、古九谷様式の五彩手の絵付けを彷彿とさせる、そんな器です

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この意匠は、清の康熙帝時代の赤絵磁器を範としていますが
とにかく、発色が素晴らしい
江戸中期、盛期伊万里色絵の時代が持つ迫力を感じます

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染付の罫線に囲まれた見込みの中にも、しっかり赤い牡丹と黄色の花弁が描かれています
呉須の染付罫線も発色が鮮やかで、後期の黒っぽい染付とは違い呉須も良いものが使われているようです

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年が代わっても増殖中の伊万里蓋茶碗
もう収納先のことは考えないでおくことにしますかね



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# by hayatedani | 2019-01-06 22:08 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

2019年 明けましておめでとうございます。

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2019年が明けました。
昨年も私の拙いBLOG記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
年を重ねるごとに1年が短く感じますが、今年も健康に気を付けて、そして
好奇心のアンテナを張り巡らして、人生を楽しんでいきたいと思っています。

今年もよろしくお願いいたします。
2019年の賀状を添えて






# by hayatedani | 2019-01-01 00:31 | その他 | Trackback | Comments(4)

其中窯ふたたび

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今年のGWに、北鎌倉にある北大路魯山人所縁の窯「其中窯」陶芸サロンに参加させていただきました。
以前の記事はコチラ「北鎌倉 其中窯陶芸サロン」

其中窯を主宰されている河村喜史先生から、作品の焼き上がりの連絡をいただき
昨日北鎌倉の窯元まで出かけてきました



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其中窯の登り窯
北大路魯山人が星岡窯として精力的にこの窯場で作陶を行い、昭和34年に魯山人没後
河村喜史先生の祖父である河村熹太郎氏が窯を引き継ぎ、現在は喜史先生が「其中窯」
として活動されています


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今回登り窯で焼成していただいた抹茶椀で
河村先生にお抹茶を点てていただきました

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お抹茶の淡い緑色と茶褐色の器の絶妙なコントラスト
手に持った時に感じる、温もりと器の感触が心地良い
河村先生にだいぶ手を入れていただきましたが
予想をはるかに超えた出来上がりに、感激いたしました

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河村先生とお抹茶をいただきながら、作陶のお話しや先生の作品の特徴などを細かく
また気さくにお話しを伺いました

外はあいにくの雨模様でしたが、応接で先生のお話しに相槌を打ちながら、陶芸のお話を伺った時間は
私にとって、まさに素晴らしい経験でした
点てていただいたお抹茶も、たいへん美味しゅうございました
河村先生には感謝いたします
ありがとうございました


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其中窯を後にして帰路につきました
途中の切通し跡から見る山崎小学校の校庭
向かいの山が其中窯がある場所です

今から70年程前にはこの校庭は田んぼと畑があって、春には大きな桜の木の下で盛大に花見がされたそうです
向かいの山には北大路魯山人の住居・窯場など雅美の殿堂「星岡窯」がありました
今でもその窯を河村先生が現役で作陶されていることは、奇跡のようなものです


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北鎌倉の周辺では、まだ紅葉の名残りが
しっとりした雨の空気感のなか、竹林と紅葉がまさに絵画のような景色を見せてくれていました
今日のような天気だからこその風景
まさに「日々是好日」です

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家に帰って器を眺めます
このお抹茶椀は、直径14.5㎝、高さ9㎝ほど
大きめの椀ですが、結構薄手です

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陶土は白色系で、良く見ると粉引きのような味わいを持っています
茶褐色の窯変は、まさに登り窯焼成だからこそ得られるものです

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轆轤目に溜まった自然釉が美しい
この茶碗、写真では良くわから無いのですが
けっしてシンメトリーに創られているのではなく、座りから口縁の整形まで微妙に歪みがあります
それだからこそ、置く位置によって器の景色が違うんです
だから、いつまで見ても飽きないんですね

そしていったん手に持つと、これが手にピッタリ寄り添うように張り付くんです
其中窯で、左の指で高台の感触を味わいながら飲むお抹茶は最高でした


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河村先生が私の名前の一文字を入れてくれました
何だかとっても嬉しい

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そしてもう一品
基本的にはフリーカップのような器をイメージしているのですが


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これは雰囲気はもうお抹茶の筒茶碗のような迫力です
部分的に炭化した黒色が現れています

全体的な器の造形と釉薬の上りが、バランスよく出来上がっていて
やはり私だけの作陶では、こうはいきません
河村先生の手が入ると、器の大きさが倍になったような迫力が生れます


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大きさは直径9.5㎝、高さ10㎝ほど

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其中窯陶芸サロンは、毎月4回程度開催されています
半年分の参加者の作品を、登り窯で焼成していただけます
基本は1回の作陶で2個まで可能
陶芸初心者でも、丁寧に河村先生ご自身から教えていただけますので心配はありません
何しろ大きな登り窯で自分の作品を焼いていただける機会は、そうそうありません
次回の登り窯焼成は3月を予定されているそうですので、2月16日の陶芸サロンの作陶で間に合うそうです。
私も来年また参加させていただこうと思っています。
ご興味のあるかたはぜひ
詳しくは「其中窯陶芸サロン」


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# by hayatedani | 2018-12-23 12:43 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

今年最後の陶芸作品

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今日の陶芸教室が、今年最後の陶芸教室となりました
月に3回、毎週日曜日に通っているので、36回通ったことになりますか

今日受け取った、2018年最後の作品は織部焼の平向付です
実はこれ、今年の4月に同じ形で創った向付なのですが
余った土を整理していたところ、前回の鼠志野の志野土が残っていて、それが向付2枚程度は創れそうな分量

そこで4月に創った織部焼きの平向付が思いつきました
この時、不精して4枚しか創っていなくて、
やっぱり器は5枚組じゃぁなくちゃって

同じ時に創らないと、色味やサイズ感が異なってしまいますが
まぁ そんな固いことは言ってもしょうがない
所詮素人がやることですから
以前の記事はコチラ 「オリベ四方皿」


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創り方は以前と同じ
基本はたたら作りで、四方をカットして折り曲げています
見込みの模様は、茶色化粧土を塗りこみ、素焼き後にやすりで削り取っています
織部釉は焼き上がると下地が透けて見えるので、焼成後に見えるであろう模様を意識して削りとりました


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卦書いた交叉文に、オリベ釉が溜まるようにイメージしました



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前回創ったものより、若干大きめかも
折り曲げた四方の立ち上がりも、少し上がり気味
でも、この器形もなかなか良い感じです


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大きさは17センチ角の四方平向付
今年最後の作品としては、十分満足です
来年も陶芸 頑張るぞ



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# by hayatedani | 2018-12-16 22:43 | 陶芸 | Trackback | Comments(0)

そうだ、京都へ…お土産編

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京都市中京区姉小路通東洞院西入ルにその店はありました

一日目の夕方に、夕食に出かけるまで時間があったので、奥様と街を散策しようと京都三条のホテルの周辺をウロウロしておりまして
表通りから1本 中に入った通りを歩いていました
入口に「姉小路」という表示がある通りを100mくらい歩いた左側に、いかにも「老舗」という佇まいのお店がありました

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その町屋作りのお店には「柚味噌」の看板がかかっていて
ちょっと一見さんには敷居が高そうな店構えに、その日は通り過ぎてしまいました
翌日、錦市場に友達夫婦と出かけたついでに、お土産に昨日の「柚味噌」を買おうと意を決して
店に入りました(4人で入れば怖くない!)

その店の入り口に掲げられた看板、なんだか見覚えがある気がしていたのですが
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この看板を見上げながら、店内に入ると
はたして、店員さんはとても気さくな雰囲気で、柚味噌の試食を勧めていただきました
甘めの白みそをベースに、柚子の爽やかな味覚が口に広がりました。
これは美味い!
商品ケースを見て、お土産を物色していると
ふと店の奥にかかっている看板が目に入ってきました

これは…

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Rosanjin Kitaohji Wooden sign in Kyoto(大正3年制作)


そして 気が付きました
「この看板は魯山人の看板ですか」?と店員さんに聞くと
はたして、そうですとのこと
表の看板は摸刻の看板だそうで、近年まで魯山人の看板を表に掲げていたそうです

この看板は北大路魯山人の傑作と言われている作品で、魯山人の企画展図録には必ず記載されているもの
正確には看板とは言わずに「刻字」とか「扁額」という言い方をします

明治末から大正時代初期にかけて、魯山人は「福田大観」の号を名乗り、書家や篆刻家として活動を始めました
食客として近江の豪商に用いられることになり、その中で京都の豪商であり美術収集家「内貴清兵衛」の世話になり
内貴の口利きでこの「刻字看板」を彫ったそうです
近くで見ると、筆で描いたとおりにカスレなども見事に表現されていて迫力かあります。
京都の能面を彫る職人さんが、その刻技を見に来たとお店の人に伺いました。

ちょっと見えにくいですが、左下に四角く雅号印が刻ってありますが、ここに「大観」の号が刻られています

いやぁ感激しました。こんなところで魯山人先生の作品を間近で見られるとは思ってもいませんでした。
一人だったら、時間が許す限り眺めていたかった

この作品を創った時、魯山人は30代前半
書家・篆刻家として出発した魯山人の息吹を感じました

話が前後しましたが、この店の屋号は「八百三」(やおさん)という柚味噌専門店で
創業は宝永5年(1708年)の老舗
この本店でしか買えないお土産を買いました

柚子を模した陶磁器の器に入った柚子味噌
大きさは大中小とあって、私は一番小さなサイズを購入しました。お代は2600円です。


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ふろふき大根や白御飯に乗せて食べると 絶品
もう少し大きめの器にすればよかった


そして、こちらも江戸時代から続く蕎麦と蕎麦ぼうろの名店
総本家「河道屋」
こちらのお店も、散策中に目にとまったお店
数寄屋造りの老舗感たっぷりの店構えにうっとりして
何を売っているか知らずに入りました

試食の蕎麦ぼうろをいただいて
カリッとした食感としっかりした味に、ちょっと衝撃
お土産はこれだと 即購入

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あとで京都出身の方に聞いたら、こちらも京都土産の定番だそうです
味は店構えに比例する
京都、恐るべし

この姉小路にはその他にも、富岡鉄斎が描いた彩雲堂という看板を掲げた画材屋さんなど
歴史のある老舗が多く残っているそうです

今度の旅行ですっかり京都の魅力にはまってしまいました
来年も行きたいな

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# by hayatedani | 2018-12-13 22:33 | 風景・建物 | Trackback | Comments(6)

そうだ、京都へ…最終日は

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最終日は早朝からスタート
朝4時半に一人でごそごそ起き出して
五重塔で有名な「東寺」の骨董市に出かけてきました

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To-ji Temple


毎月第一日曜日と21日には、東寺で骨董市が開かれていることを前もって調べてきました
関東近郊の骨董市には結構出かけているのですが、ぜひ本場の骨董市に出かけてみたかった

最終日は奥様も含めて、朝食後のスケジュールは決まっていたので、一人で出かけました
烏丸御池から地下鉄に乗って、京都駅まで行き
駅から東寺まで歩きました
一人なので気が楽

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着いたのは朝が明け始める時間だったのですが
もうすでに業者が商品を並べている状態

見て廻っているのは、ほとんどが同業者のような人達です

ワクワクしながらお宝発見スタートです

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江戸後期の古伊万里染付線描き六角大皿
木箱入りで、真っ黒に煤けた「うぶ出し」品
こういうものが蔵から出てきたばかりの状態で市に出てくるところが、京都の骨董市らしい


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私のお目当ては古伊万里の蓋茶碗なのですが、思ったほど品数が無くて少々肩透かし
京都の骨董市なので、もっとたくさんの古伊万里の器がザクザクあるとおもっていましたが
たいしたことありませんでした
値段も結構お高い

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龍文の広東椀
けっこうありがちな柄ですが、箱付きと言うのがうぶ出しっぽい
でも傷があったりで、それも含めて箱ごとの購入でないとダメとのこと
値段もそれなり
これじゃ購入意欲も湧きませんね

京都の町中をぶらぶらしていると、けっこう骨董屋さんが点在しています
店の中を冷やかしでみても、それほど良いものは見つけられませんでした
そして値段が高い。
結果、一つも購入できませんでした

他のメンバーとの朝食に間に合うように、急いで地下鉄に乗ってホテルまで戻りました
そして、友達夫婦のリクエストで朝食を取りにお目当ての喫茶店へ向かいます
寺町通の喫茶店の老舗「スマート珈琲店」です


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創業は昭和7年の老舗コーヒー店。京都といえば、イノダコーヒーが有名ですが、それよりも古いお店。
私が頼んだのはフワフワのフレンチトースト


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他のメンバーはホットケーキや名物のプリンをオーダー
食べている最中にも、店外には行列が出来ていました


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朝食をとった後は、東山慈照寺 通称「銀閣寺」へ

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銀閣寺に出かけたのは修学旅行以来
当時は金閣寺に比べて、銀閣寺のなんと地味なことかと思いましたが
あれからウン十年、室町時代後期に建立された銀閣寺は還暦を迎えた私の琴線に
ビシバシ訴えかけてきました。

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銀閣寺を後にして、哲学の道に向かいました


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哲学の道は、琵琶湖疏水分線に沿った歩道
約2キロの道程を歩いて、南禅寺に向かいます

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哲学の道沿いにも、見事な紅葉が見られます
赤や黄色の錦手のような錦秋の風景



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このような見事な紅葉は、今まで見たことがありません


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そして南禅寺に着きました

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京都五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもつ寺。
紅葉の名所でも有名ですね


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明治維新後に建設された、当寺の境内を通る琵琶湖疎水水路閣
テレビのサスペンスドラマで有名な景観です
ここに行くことは奥様のリクエスト


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水路閣の上はこんな感じです。
上から見るとただの水路ですね
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二泊三日の駆け足京都旅行でしたが、盛りだくさんの見どころと美味しい食事は
ご一緒していただいた友達夫婦のおかげです。
楽しい時間をありがとうございました。

これで少し京都旅行の勝手が解りましたので、また来年行けたら良いなと奥様と話しています。
お天気にも恵まれた京都旅行、堪能しました。

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# by hayatedani | 2018-12-10 22:14 | 風景・建物 | Trackback | Comments(0)

そうだ、京都へ…二日目

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京都二日目の最初は、今宮神社です
ここで行われている、「手作り市」に行ってみようということで
市営バスに乗って出かけてきました
ちなみに、京都の市営バスはどこまで行っても、単一料金230円が嬉しいところ。

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残念ながら「手作り市」は少々期待外れでしたが
ここに来るもう一つの目的がありました
それがコレ
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今宮神社参道にある「あぶり餅」を食べること
参道には二軒のお店があります。
かざり屋と一和です。

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特に一和は長保2年、西暦1000年創業とあり、日本最古の和菓子屋と言われているそうです
なにしろ540年前の応仁の乱やその後の飢饉のときに、庶民に振る舞ったという言い伝えがあるくらいですから

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あぶり餅は、きな粉をまぶした親指大の餅を竹串に刺し、炭火であぶったあとに白味噌のタレをぬった餅菓子です
名物に美味いもの無しと言われていますが、これは美味しかった
焼きたての香ばしい餅に、甘い白みそだれの味がとてもよくマッチしています

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次に向かったのは北野天満宮
ご存知、菅原道真公をお祭りした天神社


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この東門のそばにある「やきもち」屋で御饅頭を買って食べ歩き

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昼食は同じ東門参道にあるとうふ料理の「上七軒くろすけ」でいただきました

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「くろすけ」は茶屋だった町屋をお店にしたところ
ここでとうふ懐石をいただきました

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白みそと豆乳の湯豆腐
これが秀逸

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食後は京都の中心地の戻って「錦市場」に出かけました
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ここで千枚漬けを買いました
どうせ大した味ではないだろうと思っていましたが
家で食べたら、これもまた美味しい漬物
京都は美食の宝庫だったのですね

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夜は鴨川沿い木屋町通りの「イカリヤ食堂」でフレンチ&イタリアンです
予約なしでは絶対に入れないお店ですが、鴨川沿いのお店としては、とってもリーズナブル

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焦げ目の美味しそうなスフレをいただき


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自家製ソーセージを食し

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ここの名物の丸鴨のコンフィに舌鼓を打ちました
下戸の私が調子に乗って奥様とシャンパンで乾杯
何かとっても楽しかった

こうして充実した京都の二日目が過ぎていきました


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# by hayatedani | 2018-12-09 13:53 | 風景・建物 | Trackback | Comments(0)