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色絵菊蝶文蓋茶碗

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Imari ware /18th century hand-painted design of Santhemum & Butterfly

古伊万里の色絵蓋茶碗です
非常に丁寧な色絵で菊の文様や蝶の姿を描いています

菊の花弁は赤絵で塗りつぶすのではなく
細かい輪郭線の中に印影をつけて赤絵を乗せています
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摘みには欠けた部分を漆で丁寧に直された跡があります
器が大事にされてきた証拠

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摘みと高台には極小の「〇×模様」
気が遠くなるような仕事ぶり
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上から見ると、模様が良く見える
驚くのは三つの菊模様の花弁の色絵が
三様とも違う表現で描かれていること
間に飛んでいる蝶の表現も異なっています
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こちらの菊は開花する前の花弁を表現しています
赤で輪郭線を描き、金彩を塗り込んでいます

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蓋を開けてみると
赤の二重罫線を見込みに描き
口縁内側には色絵と金彩で宝物模様を散らしています
見事な絵付けです
どんな陶工が描いたのか
想像が膨らみますね

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時代は18世紀中盤
今から260年も前の夢の出来事
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by hayatedani | 2017-05-14 21:47 | 古伊万里 | Trackback | Comments(2)

春の登り窯焼成はこんな感じ!

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通っている陶芸教室の登り窯焼成
今日は窯出しに出かけてきました

朝7時に けんぼう窯に集合
生徒さん4名とスタッフさん1名の6名で出発しました

10時に登り窯に到着
早速窯出しです
1枚目の写真は一の間の信楽の焼き上がりの様子
なかなか良く焼成できているようです

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二の間も開きました
こちらは備前焼き締めの器が並びます
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こちらも良い出来

そして私の作品が入っている三の間
こちらは釉薬をかけた器が中心の部屋
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私の器がありました
なかなかよく出来上がっているようです
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窯出した器は、その場で新聞紙にくるんで梱包します
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登り窯も秋の焼成までお休みです
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今回の私の作品
「古染付け写しの手付鉢」です
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登り窯の炎で焼成された磁器
表面の透明釉も炎で炙られて、少し荒れていますが
古染付のような味わいが良く出ていると思います
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竹を模した取っ手も上手い具合に出来上がりました
見る角度によっては、注ぎ口が取っ手に繋がって見えるのが この器の肝
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どうですか?
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お天気も良くて清々しい季節
好きな陶芸に素晴らしい自然
とても贅沢な週末
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by hayatedani | 2017-04-29 20:35 | 陶芸 | Trackback | Comments(3)

古染付写しの手付鉢

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古染付写しの手鉢のその後です
前回までの記事はコチラ

登り窯焼成にむけて(古染付注口付手鉢)



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素焼きの上がった手鉢に、今日は呉須で絵付けを行いました
前回書いたように、石洞美術館の「古染付展」で見た注口付手鉢
形を脳裏に焼き付けて、同じような造形にはなりましたが
染付の絵付けが解りません
魚が2匹描かれていたことは覚えているのですが
後は波模様が確か…

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魚の模様なら古伊万里染付にも似たような模様があります
古染付の模様は、伊万里焼にもかなり影響を与えている
いわば伊万里焼のお手本みたいなものなので、
ここは古伊万里染付の絵模様を参考に図柄を考えてみました

伊万里焼の魚は「鮎文」と表現している場合が多いのですが
鮎というより、背中にとげのようなものがある「トゲウオ」のような形をしています
波は青海波を簡略化したような模様を描いてみました
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透明釉をかけて登り窯で焼成をお願いしました
登り窯の炎で磁器染付がどのような焼き上がりになるか、今から楽しみです

そしてこちらも、前回から創っていた小さな家が焼き上がりました
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飴釉を全体にかけて、壁の部分を拭き取りました
ちょっと汚れた外壁が、良い塩梅に表現出来ました

窓の部分に呉須を塗り込み、窓枠を卦がいて表現しました
奥行きが出て、ちょっと良い感じです
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全長7.5cm 煙突までの高さ7.5cmほど

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by hayatedani | 2017-04-16 14:55 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

御深井釉草花絵鉢

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今年最後の陶芸教室で焼き上がっていたもの
御深井釉草花絵鉢です

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土は唐津の赤土
鉄絵で草花文を描き、御深井釉を全体にかけました
口縁には白萩釉を巡らし
釉垂れでアクセントをつけています

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直径は21センチ
高さ5センチほど
少し深みのある鉢に仕上げました

本歌は魯山人が昭和10年ごろに創った瀬戸草花絵平鉢です
また魯山人ですかと笑われそうですが
魯山人をただ写すだけでなく、その気迫を少しでも表現できたらと
いつも思って作陶しています

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今年最後の陶芸作品となります
来年はどんな器を創ろうか
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by hayatedani | 2016-12-18 23:12 | 陶芸 | Trackback | Comments(0)

登り窯で焼いた唐津焼

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登り窯で焼成した唐津焼きが出来上がりました
登り窯の様子はコチラ
「秋の盛りの登り窯焼成」

作陶の様子はコチラ
「迷ったら唐津」


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登り窯の炎が、絵唐津の模様をこんなにも風情のある景色に替えてくれました
表面に入った貫入も良い具合

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絵唐津秋草文6寸皿です
口縁を反らせて 銅鑼鉢風のつくりが唐津風

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絵唐津鳥文6寸皿
こちらは四方を上向きにつまんで変化を出しています

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裏の高台内には柳のトレードマークを入れています

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同じ登り窯に入れた器ですが
置いた場所によって焼き上がりが違います

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左上の器は還元がかかって灰色に焼き上がっていますが
その他の器は茶色かかっています
これは酸化焼成気味の炎に焼かれた器です

同じ窯の中に入れて、これだけ焼き上がりに変化が出るのは
本当の炎で焼成しているからで、電気窯では決して出来ない芸当です

早速カレーピラフをいただきました(もちろん冷凍食品)
でもね こんなやっつけ料理でも、こだわりの器で食すと
何だかとっても美味しくて 満足なんです

「器は料理の着物」ですから
ねぇ 魯山人先生!
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by hayatedani | 2016-11-06 22:10 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

秋の盛りの登り窯焼成

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昨日までの雨も上がり
今日は秋の登り窯焼成の窯出しに行ってきました

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いつもならこの時期、紅葉が真っ盛りなのですが
今年はあまり寒くなく、寒暖の差が少ないせいか
紅葉せずに枯れてしまっている木々も多いのです

今年の紅葉ははずれ年かもしれません

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さて いよいよ窯だしの始まりです
まずは一の間
ここは一番温度が上がる部屋
信楽の焼き締めが入っています
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二の間です
ここは備前焼き締めが多く入っています
入口から見ても 作品の出来の良さが窺えます
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三の間です
こちらは釉薬をかけた作品の部屋
辰砂や染付、青磁や唐津など
私の唐津もこの部屋に入っているはず
出来はどうでしょう
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窯だしが終わった作品の数々
皆良い出来です
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私の唐津の6寸皿
どうでしょう 出来は
少し釉薬がきれいに溶けすぎていて、風情に欠ける唐津ですが
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窯場は一之瀬という高原地帯にあります
日が高くなるにつれ、高原らしい爽やかな風が吹きぬけます
こんな日に好きな陶芸に興じられるって
なんて幸せなんでしょう
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ところでわが愛車
オデッセイRA6
今年で16年目の車なんですが、いよいよ明日新しい車が我が家にやってきます
走行は88000キロ
いろいろな思い出を作ってくれました
今日の窯出しが最後のお勤めです
最後まで頑張って走ってくれて アリガトね
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by hayatedani | 2016-10-29 19:44 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

渦福の器

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「福」という銘が高台に描かれています
「福」の字の「田」の部分が渦を巻いたように描かれていますが
これを通称「渦福」と呼んでいます

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古伊万里染付柴垣桜文 蓋茶碗
時代は17世紀末から18世紀前半 江戸中期に制作された蓋茶碗です

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器全体に細かい縦線を描き、竹を表わす横線で柴垣を表わしています
その上から桜花文を散し、口縁に描かれているのは雪輪模様でしょうか
器全体で早春の景色を表現しています

直径は12センチ 高さ9センチほど
少し大きめの堂々とした蓋茶碗です
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伊万里は時代が古いほうが染付の絵付けが繊細です
桜花も雪輪模様も、呉須のダミの濃淡を上手く使って
情緒のある絵付けがなされています

伊万里焼というのは1610年代に有田で焼成が始まり
日本で初めて焼成された「磁器」であり、高級品でした
ユーザーは庶民では無く、当初から大名や豪商に使われていたもの
江戸時代後期になってようやく庄屋など一般庶民に普及しましたが
当然作りは数を作る後期のものより、古い伊万里の方が絵付けも丁寧に創られました
時代が新しいものより古いモノの方が技術が優れている
すべての日本の伝統芸術のように

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高台には渦福の銘
これがあることで、ある程度の製作年代が解ります
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そしてもう一つの蓋茶碗は色絵です
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染付金彩若松文蓋茶碗

染付で丸文を描き 余白には金彩で松葉を描いています
松葉の端には赤絵を控えめに施し
金彩を締めています
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こちらにも高台には渦福の銘
江戸時代中期に制作されたことが解ります

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金彩と染付 そして控えめな赤絵
何処にも破たんの無い美しい絵付けです

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見込みには染付で五弁花が描かれています
また口縁の内側には赤絵で縁書きされた金彩の格子文が
何処にも手抜きが見られません
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300年前の江戸の陶工が腕を振るった伊万里の器
どんな人がこれを描いたのだろうと 器を見ながら想像が掻き立てられます

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by hayatedani | 2016-10-23 15:43 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

平戸焼き煎茶器一揃え

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Hirado Ware design of Chinese's child under the tree /19s japan

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長崎県で創られた平戸焼きの煎茶セットです
時代は明治・大正時代
平戸焼き特有の唐子図の意匠が描かれています
純白の天草陶石の磁胎に呉須で繊細に描かれた唐子模様が映えます

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宝瓶(ホウヒン)。茶を淹す器ですが、持ち手がありません。
繊細な造作は平戸焼きのお得意の手法

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煎茶用の茶碗は、普通の湯呑茶碗と比べて、かなり小さく作られています
特に玉露用は小ぶりで、お酒の猪口のような大きさです。

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湯冷ましの器。
玉露をだす場合には、湯をさます必要があるので、この器がつかわれます。

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小さくて繊細な器達
高台にはしっかり「平戸産 三川内」の銘が描かれています

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見事な作陶の器ですが
玉露もお酒も飲まない私には、活躍の場が無いことが残念なところです。

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同時期に作成された蓋茶碗
呉須の色合い、作風もほぼ同じ
まさに明治以降の平戸の作風が表現されています
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こちらの蓋付向付も唐子の意匠
でも、こちらの器は呉須の色合いが違いますね
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高台内には同じく「平戸産三川内」の銘が描かれていますが
こちらの器の方が時代が古いような気がします
この銘が描かれているものは、明治以降の作製には間違いないのですが
明治の初めに近い作ではないかと思います。
この淡い呉須の色合いも、平戸焼き特有の作風として知られています。

明治の陶工さんもさすがです。
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呉須の色合いの違いが良くわかるでしょう
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by hayatedani | 2016-09-03 22:55 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

真夏に伊万里を買う!撫子模様の蓋茶碗

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imari ware / 19th century hand-painted design of dianthus


古伊万里染付撫子文蓋茶碗です
時代は江戸時代後期
器形は江戸後期に流行った広東椀形をしています

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染付で描かれているのは「撫子」の華
一般的には撫子文と言われていますが
これは見る人によって いろいろな模様に見えるのでしょう

実際にこの茶碗を購入した店の店員さんは
この染付をアザミの葉のような模様と表現していました

この模様は撫子模様といえばそう見えるし
アザミの葉といえばそう見えます
伊万里の図案の素晴らしさは それが何を表現しているのかを考えさせない
そんな図案の良さがあると思います

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この蓋茶碗を購入したのが 吉祥寺の中道通り西公園前にある「吉祥寺pukupuku]


中道通り沿いに2店あって
駅から近い方の店舗が明治大正、昭和の食器や漆器が中心の品ぞろえ
当然お値段も手ごろで、日常使いに日本のビンテージの食器をそろえたい人には
嬉しいお店です

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中道通りを西公園まで行くと、そこにあるのが西公園前店
こちらは時代が上がって、江戸時代に作られた古伊万里が中心
江戸時代後期のものが多いのですが、値段も手ごろで
何しろ品ぞろえが多くて楽しめます
値段のラベルも張られていて店内も明るく
骨董店にある、あの「うさん臭さ」はみじんもありません

品ぞろえやお値段をみても
時々神社で開いている骨董市の露店の骨董商なんかより
よっぽど充実しています

古伊万里をちょっとだけ生活の一部に加えたいなぁって思っている人は
一度出かけてみる価値はありますよ
店員のお姉さんも親切にあれこれ教えてくれます


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さて 撫子文の蓋茶碗
蓋の見込みには山なのか島なのか
岩波文と呼ばれるマークが描かれています
椀の直径は11センチ
高さは8センチほど

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伊万里の少し青白いトロンとした白磁
くすんだ染付で描かれた撫子文
200年の時間を経た存在感が、この器から感じられます

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by hayatedani | 2016-08-16 19:13 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

夏に創った器達

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何でも 今回磁器を焼いた還元焼成の窯
陶芸教室で先生が言うには、今までになく良い焼き上がりだったようで
還元が少し強かったかなぁ くらいの窯だったようですが
とても透明感のある白磁の焼き上がりに、とても満足しました

まずは染付のマグカップです
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見込みには「福」の文字を染付で描きました

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絵付けは1本の樹木
数本描こうかとも思ったのですが
シンプルに1本の方が様々な物語を想像できそう

同じ絵付けの器ですが 口縁に呉須を塗って水色にしたものと
酸化鉄を塗って茶色にしたものを創ってみました

水色の縁は夏用に
茶色の縁は秋用に似合いそうです

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そしてこちらは 以前にも創った波間に漂うヨットの図柄
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波は薄呉須で描いて
焼き上がり後に上絵でヨットを描きました
夏以外には似合わないような絵付けですが…
器の周りをいつまでもヨットが漂っているような
そんな穏やかな情景が目に浮かぶ


以前にも創った呉須と赤絵の意匠のマグカップ
最初に呉須で子持ち罫線を描いたのですが、焼成後に赤絵で罫線をいれようとしたときに
赤絵の子持ち罫を入れるスペースが無いのに気が付いた
だから子持ち無しの一本線の赤絵で罫線を描きました
これも結構 さまになっている
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ここのところマグカップばかり創り続けていて
少し飽きました
次の作品の構想を練らなくては
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by hayatedani | 2016-07-10 22:29 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)