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江戸の琳派芸術

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出光美術館で開催中の「江戸の琳派芸術」展を見に行きました。

琳派とは俵屋宗達を祖とするデザイン流派で
いわゆる狩野派などの家元制で繋がった美術流派とは違い
後の時代に活躍した尾形光琳や酒井抱一などの絵師が、その作風に魅せられて
自分達の創作に取り込み、あたかも家元の作風が受け継がれていったような
作品が創造されていきました。

17世紀に京都で生まれた琳派は、19世紀になり酒井抱一らの手により
江戸で再度花開きました。
今回の展覧会はその酒井抱一と一番弟子の鈴木其一の作品をテーマとした
江戸琳派芸術の企画展です。

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四季花木図屏風 鈴木其一

何しろ色彩と筆さばきが素晴らしい
よく、なんでも鑑定団の鑑定士が
絵具の発色のことを批評しますが、当時の最高級の岩絵の具の発色は
今、まさに描かれたばかりのような美しさです

また、枝ぶりなどの筆さばきは、どこを見ても一点の手抜きもありません
私が陶芸で描くためらい筆の枝ぶりとは、まったく違います(アタリマエ)

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風神雷神図屏風 酒井抱一

この風神雷神図屏風を江戸初期に描いたのが俵屋宗達
そして江戸中期に尾形光琳がリスペクトして同じ構図の
風神雷神図を描き、江戸後期にはそれに倣って酒井抱一が
描きました

同じ家元でもない3人が、江戸時代を通じて同じ構図に挑んだ作品。
これが琳派芸術の妙技


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十二ヵ月花鳥図貼付屏風 酒井抱一

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蔬菜群虫図 鈴木其一

もはや京都琳派の模倣から離れ、自らの感性で作品を創造した鈴木其一
とてもシンプルで
とても美しい

いつものように、陶器以外の企画展にはあまり期待して出かけないのですが
今回の展覧会も恐れ入りました
こんなに美しい色と表現
魂が揺さぶられるような作品に感動しました

あらためて江戸絵画のすごさを思い知らされた
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by hayatedani | 2017-09-30 21:49 | 美術館 | Trackback | Comments(2)

ファイヤーキング Snoopy Peanuts Coffee Mug

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Fire King Snoopy Peanuts Coffee Cup Glass Mug

ファイヤーキングは、アメリカのアンカーホッキングという会社の耐熱ガラスブランド
1941年創立の会社で、1986年まで製造された耐熱ミルクガラスの製品が有名

このスヌーピーがプリントされたマグは1960年代~70年代まで作られたもので
半透明のミルクガラスで創られたマグに、スヌーピーが生き生きと描かれています




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裏にはメッセージが
At Times Life is Pure Joy !
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赤い屋根の犬小屋の上で 憂鬱そうなスヌーピー
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I Think I'm Allergic To Mornings のメッセージ
彼は朝アレルギーのようです
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海外オークションで買いました
送料入れても、日本のビンテージショップで購入する額の半額以下の値段で買うことが出来ましたが
はたして半額の値段といっても マグ一つの値段として妥当な金額なのかどうか

現在本国の生産は終了していますが、ファイヤーキングは今日本で生産されています
プリント模様はほぼビンテージのオリジナルと同じですが、マグの形をスタッキングできる
形にしているようです。Fire-King Japan

ファイヤーキングは今でも十分実用に足るビンテージ食器ですが
貧乏性の私は、この器で毎日コーヒーを飲む気になれません

またいらぬもの買って!って奥さんに怒られそうです
また古道具が増えました。

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by hayatedani | 2017-09-23 14:57 | オールドノリタケ | Trackback | Comments(4)

AIちゃんのお茶碗

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今年3歳になった孫娘に創りました
小さなお茶碗です

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唐津の鉄絵は得意なんですが、このようなキャラクターは難しい
子供が好きそうなキャラクターの中で、一番書きやすいものを選びました

日本の名前は「うさこちゃん」
って言うよりも ミッフィー……… 
版権は取っていないので 海賊版?
でもまぁ 一点物の素人作品なのでだいじょうぶでしょう
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磁器土で創り、三方に色違いのミッフィーを描きました
見込みには「愛」の文字

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ミッフィーの作者 ディックブルーナ先生に怒られそう
コレ ミッフィーじゃないでしょうって!

でも 私的には ミッフィーです。


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by hayatedani | 2017-09-18 20:11 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

OMEGA Gene've スクエアケース

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OMEGA Gene've Cal1012

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オメガ ジュネーブのスクエアケースです
70年代に製造された四角いオメガ

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60年代~70年代のオメガのブレスはコストがかかっています
バックルのオメガのマークも 存在感があります

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ムーブメントはCal1012
2万8800振動/時のハイビート仕様
それ以前の500系キャリバーより色気はありませんが
機能は充実しています

この時計、ハック機能がついて竜頭を引くと秒針が止まります
今の時計では当たり前の機能ですが、60年代以前の時計はほとんどが止まりません
秒まで合わせる必要が無かった時代だったのでしょう

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竜頭の先端にもオメガのマークが

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ビジネスライクなドレスウオッチに見えますが
案外カジュアルな服装にもマッチするんです

70年代といっても もう50年弱前のビンテージ
ビンテージゆえのこなれ具合がスーツからプライベートな服装まで合わせてくれる
そんな懐の深さを持ったデザインです


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by hayatedani | 2017-09-16 22:10 | 時計 | Trackback | Comments(0)

片口完成!

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創っていた片口が完成しました。
磁器土を使い、還元焼成でお願いしていましたが
うまく焼き上がったようです。

以前の記事はコチラ「片口の絵付け」


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白磁に呉須の染付で蔓草模様を描きました。
白磁の焼き上がりも上々で、綿棒を使った呉須絵もうまく発色しました。
口縁には鬼板を塗り、口元を引き締めています

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こちらは青磁釉をかけました
還元焼成でほんのり青磁釉が発色
呉須の発色も白磁の染付と少し違う色合いで、風情があります


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サイドに付けた木の枝をイメージした飾り
木の枝なのか根っこなのか
思ったようには見えませんが
良いアクセントになっています
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大きさが微妙に違うのは轆轤仕事が上手くない証拠
同じようには作っているのですが、こればっかしは…

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口径は10センチ
高さ6センチ程

下戸の私は、これでお酒を飲むわけでもなく
向付としての器として創りました

片口は口のついた可愛い器
これにお惣菜を入れると引き立ちますよ
きっと!
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by hayatedani | 2017-09-10 15:35 | 陶芸 | Trackback | Comments(6)

「游心」の陶印

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今日は染付の陶印が焼き上がってきました
以前の記事はコチラ「刻る!描く!」


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撰文は「游心」(ゆうしん)
意味は、心を遊ばせること( 出典は荘子)

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前回の記事にも書きましたが
陶印のデザインは古伊万里の蕎麦猪口の意匠
大小の網目文を組み合わせた模様です

陶印の大きさは4センチ四方
この面積に面相筆で網目文を書き込みました
拡大鏡を使って一本一本丁寧に描きました

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オリジナルの蕎麦猪口の模様はこんな感じです
けっこういい線いってるでしょう


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そしてもう一つ(三個ですが)の陶印も本焼きが上がっていました
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前回までの記事はコチラ
陶印の絵付けは(今度は鉄絵で)


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鉄絵で桜の古木を描きました
釉薬は黄瀬戸釉です

鉄絵が釉薬に滲んで、良い感じに焼き上がりました
今日はその桜の花びらに上絵で白色を乗せました

陶印の大きさは同じく4センチ四方
桜花の花びらは拡大鏡で見ながらの作業
鉄絵で描いた花びら枠の内側に上絵を乗せました
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多分白の上絵は一回だけの焼成では上手く発色しないと思われるので
焼き上がったらもう一回白を重ねようと思います

焼き上がりが楽しみです
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by hayatedani | 2017-09-03 23:17 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(0)

伊万里の残欠

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巻き香を焚いている器?
何だか解りますか?

コレ古伊万里の残欠なんです

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今から15年前に福岡に単身赴任していた時に
休みの時に幾度も通った佐賀県有田町
17世紀初頭、日本で初めて磁器焼成に成功した場所です

この残欠は その有田の山の中で拾いました

江戸後期の茶碗が二つ張り付いていますね
中には蓋も張り付いています
そしておもしろいのは ハマ、チャツと呼ばれた窯道具が
一緒に張り付いていることです

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よろけ文の模様が描かれた茶碗
多分 登り窯で焼成中に炎に煽られて倒れてしまったのでしょう
傍で一緒に焼かれていた器を巻き込んで、あえなく溶着してしまったのでしょう
こうなってしまったら完全なる失敗品
窯のそばの物原に打ち捨てられたものだと思います

それが200年後に拾われて、東京でお香を焚かれる器になっている
当時の陶工は想像もつかなかったことでしょう

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この器の残欠
200年もの間、山の中で何を思っていたのでしょう
器としては用をなさないものですが
この残欠には200年という時間が凝縮されています

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当時撮った有田の山並み
伝統的な皿山と言うのは
やはり山の麓にあるものなんですね

時間の波長がお香の香りを漂わせる
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by hayatedani | 2017-09-02 21:41 | 古伊万里 | Trackback | Comments(2)