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器の設え

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前回創った箸置きに 桐箱を設えました
字が下手なので、箱書きなど おこがましいのですが

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桐箱に箱書きするって、結構緊張します
何しろ一発勝負
下手でも書き損じは許されません

丁寧に書いた後は 自作の印を押して出来上がり
朱印が入ると 箱書きが締まりますね

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陶磁器の価値というのは 何で決まると思いますか?

同じ湯呑でも、有田の名門 柿右衛門の湯飲みは一客数万円
方や同じ湯呑でも100円ショップで売られているものもありますね

もちろん柿右衛門の湯飲みは プロの陶工が創った手書きの1級品
100均ショップの湯飲みは 鋳込みのプリントもの
自ずとかかっているコストが違うのですが
お茶を飲むという機能は同じです

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でも有田の柿右衛門の窯元で、庭にある柿の木を眺めながら
あれが柿右衛門が赤色を創ったもとになった柿木か?
などど蘊蓄を垂れながら、柿右衛門の湯飲みを見ると
その数万円が妥当な金額に思えてくるから面白い

要するに 陶磁器はそれを見る人に、いかに思い入れを持たせるか
それが大事なこと

それはブランド力であったり
売っているお店の雰囲気やsituation
店の展示方法や梱包の仕方等で
いかようにも違ってくる

よく町の陶器屋さんで売っているような、ワゴンに入れたり
100均ショップみたいに積み重ねて売るようでは
ありがたみも何も感じません

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どうですか 桐箱に入っているだけで高級品に見えるでしょう
大切な人への贈り物には、設えが大事なのです


そして 最近の篆刻作品をご紹介
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撰文は「無方」です
意味は「限りがない、尽きるところがない」
出典は「荘子・天運」

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左が刻った印材 右があらかじめ描いた印稿です
印稿の文字を逆字に印材に彫り込みます

そして印稿と実際の印影です
どうでしょう
なかなか上手くできません
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by hayatedani | 2017-06-24 22:18 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(2)

少し季節外れですが

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Chopstick rest of cherry-blossom I made
Hiroyuki Yaginuma 2017

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桜の花びらを模した、箸置きを創りました
少し季節外れですけれど

このように散らばっていると、何の形か解らないでしょうが
こうしたら解りやすい
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余った磁器土を使って、手びねりで創りました

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普通に釉薬に浸すと、のっぺりとした焼き上がりになると思い
素焼きし後に、ピンク色の釉薬を霧吹きでかけました

これで表面に陰影が感じられるはず
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表面の釉薬が荒れているのがわかるかな?


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焼き上がりはこのような感じです
3セット+2枚の17枚創りました
この後桐箱を調達して、箱書きをしようと思います

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ワンセットはプレゼント用です
少し季節外れですけれど
喜んでくれるでしょうか

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by hayatedani | 2017-06-18 20:25 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

染付霊芝草花文蓋茶碗

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江戸時代後期に創られた古伊万里の蓋茶碗です
椀形は広東椀と言われる形
高台を高くとり、花のように椀を開かせています

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書かれている図柄は霊芝文といわれる図柄
霊芝は茸の一種で、古くから漢方薬として珍重されていて
古代中国では、宮中に霊芝が生じると天下泰平の印として、
祝宴を催したと伝えられているそうです。
そんなこともあってか、神草とか仙薬、不死草などといわれている吉祥文です。

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見込みの中には草花文が描かれています
そして高台の中には伊万里特有の江戸後期の窯印が
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器にゆらぎ線で区切りを創り、その中に霊芝と草花模様をテンポよく描いています
器の模様にリズムがありますね

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そして もうひとつ伊万里の蓋茶碗を紹介
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ちょっと見 何が描かれているか解りにくいのですが

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柳の木の下で、馬が二頭群れています

この器
染付の繊細さや白磁の作行から、
平戸焼きの可能性もあります

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どうですか
柳の木の下で 川で水を飲んでいる馬の姿が良くわかるでしょう
一頭はお尻をこちらに向けているのがご愛嬌
面白い構図です

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この器 5客セットで手に入れましたが
もう我が家には飾る場所がありません
オーバーフロー間近の我家では、これ以上伊万里を増やしてはいけないのですが
伊万里の器中毒はなかなか治りません


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by hayatedani | 2017-06-11 23:08 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)

OMEGA Seamaster Gene've

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オメガのSeamaster Gene'veです
60年代の機械式自動巻きの腕時計
ムーブメントはCal.552

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華美なところが一切無い
それでいてチープさとは無縁の高級感
それが60年代のOMEGAのすごいところ
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ステンレスケースや針の長さ、文字盤のインデックスに至るまで
そのデザインには何の破綻もありません
こういう時計って、なかなか無いでしょう

裏蓋にはシーホースの造形
Seamasterのお約束です
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立体的な造形の尾錠も、この年代のオメガの見どころ
かっこいいねぇ 
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プラスティック製の風防
この柔らかに角が取れたガラス(プラですが)がビンテージ感を盛り上げます
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人生に必要な30の腕時計(岩波アクティブ新書)という本に
このジュネーブと同型の時計が紹介されています

曰く 婚約者の父親と初めて顔を合わせるときに付けていく時計 とか
実直で趣味の良い好人物を装える そんな時計

あたりまえのことを正直にやり続けるチカラを持った そんな時計だと
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若い子から見たら 全くのオヤジ時計にしか見えないんでしょうが
年を重ねたからこそ見えてくる美しさもあるんです
そんなオメガの時計が素敵です

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by hayatedani | 2017-06-03 23:59 | 時計 | Trackback | Comments(6)