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土曜日は千住大橋へ

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篆刻教室の吉永先生に美術館のチケットをいただいた
企画展の出し物は「古染付」
さすがに私の嗜好をよ~く解ってくださっている
雨の土曜日
千住大橋の石洞美術館へ出かけてきました

ところで千住大橋ってどこ?初めて行くんだけれど
(日暮里から京成線に乗り換えて、3つ目の駅でした)

石洞美術館は千住金属工業という会社の本社ビルにあります
千住金属工業の元社長さんの佐藤千壽氏の収集したコレクションがもとになっているそうです
「古染付」の本格的な展示を見るのは初めてなので、とても楽しみです

「古染付」とは中国、明代末期に景徳鎮窯で焼かれた染め付け磁器
日本の茶人からの注文品も多く産出したそうです
景徳鎮窯といえば官窯で有名ですが、古染付は民窯で焼かれた磁器
作風は自由で、釉薬の乗りも口縁には虫食いと呼ばれる釉薬の抜けがあります
その自由度や不完全さが日本の茶人に好まれた所以
魯山人も古染付の写しを多く創っています

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古染付傘絵茶碗 中国明時代17世紀

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古染付蟹童子図袋形掛花入れ 中国明時代17世紀

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古染付三馬図手鉢 中国明時代17世紀
織部焼きの手鉢に似ていますね
日本の茶人が注文したことが良く解ります



千住大橋から日暮里に戻り、山手線で有楽町へ
出光美術館で開催中の「東洋・日本陶磁の至宝」展へ
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開館50周年記念ということで、中国、日本の一級品の陶磁器のオンパレード
景徳鎮で焼かれた(こちらは官窯)献上用の染付磁器から
京焼の乾山や野々村仁清、古九谷、鍋島や柿右衛門
茶陶の井戸茶碗から板谷波山まで

何しろいろいろな図録で見たことのある有名な器が、これでもかというくらいに登場します

実はこの企画展 明日25日までなのですが
昨日会社の同僚から「金券ショップで200円でチケット売ってますよ」って聞いて
会社の帰りにしっかり購入したものなのです

200円で東洋陶磁器の超1級品がこれだけ見られるって
ちょっとこちらが申し訳ない気持ちになってしまいました

でも、どちらが私の琴線に触れたかというと
見に来ていた人は少なかったのですが、やはり「古染付」だったのかなぁって思います
私が心酔する魯山人の染付や伊万里染付の、ある意味お手本となった染付磁器
日本からの注文品だけあって、中国で焼かれたのにとても日本的な焼き物です

石洞美術館の「古染付展」
第3期が来年の1月から始まりますが
なんだか年内にもう一回出かけそうな そんな気持ちです
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by hayatedani | 2016-09-24 22:36 | 美術館 | Trackback | Comments(4)

迷ったら唐津のその後

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秋の登り窯焼成に向けて、唐津焼きの皿を創っています
前回までの記事はコチラ
迷ったら唐津

今日は素焼きがあがった皿に、酸化鉄で模様を描きました
素朴な模様は秋草文…って言えるほど細密的なものではなく
子供が筆で稚拙に描いたように見えますが
この素朴さが絵唐津の見どころなんです

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伊万里焼きが始まる1600年代初頭より前の時代
1580年代に佐賀県岸岳北波多村周辺で始まった唐津焼
桃山時代には茶の湯の名品として知られ、一楽二萩三唐津などと格付けされた焼き物

その片鱗だけでも表現できたらと思って唐津を創っています

私の場合 素朴というより幼稚に見える模様ですが
(どうやら15年目の勘違いは解消されていないみたいです)
登り窯の火の神様に焼成をお願いすると、それなりに見られる焼きものになるから不思議
焼成は10月末の予定
お楽しみはこれからです

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by hayatedani | 2016-09-19 21:27 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

游心

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今日は月に一度の篆刻教室のために吉祥寺に出かけてきました
今回先生に提出した印文がこれ
「游心」(ゆうしん)
意味は、心を遊ばせること(そのまんま)
出典は荘子です

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創った印稿と比べると こんな感じです
もちろん印材に刻るときは印稿の逆字で刻りこみます
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印泥をつけて 押印してみます
先生にかなり修正してもらいましたので
私としては割合うまく刻れた作品だと思います
サイズは6センチ×6センチ
少し大きめの印材です
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篆刻 なんとか続けています
少しは上手くなってるのかなぁ

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by hayatedani | 2016-09-10 23:58 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(4)

平戸焼き煎茶器一揃え

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Hirado Ware design of Chinese's child under the tree /19s japan

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長崎県で創られた平戸焼きの煎茶セットです
時代は明治・大正時代
平戸焼き特有の唐子図の意匠が描かれています
純白の天草陶石の磁胎に呉須で繊細に描かれた唐子模様が映えます

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宝瓶(ホウヒン)。茶を淹す器ですが、持ち手がありません。
繊細な造作は平戸焼きのお得意の手法

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煎茶用の茶碗は、普通の湯呑茶碗と比べて、かなり小さく作られています
特に玉露用は小ぶりで、お酒の猪口のような大きさです。

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湯冷ましの器。
玉露をだす場合には、湯をさます必要があるので、この器がつかわれます。

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小さくて繊細な器達
高台にはしっかり「平戸産 三川内」の銘が描かれています

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見事な作陶の器ですが
玉露もお酒も飲まない私には、活躍の場が無いことが残念なところです。

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同時期に作成された蓋茶碗
呉須の色合い、作風もほぼ同じ
まさに明治以降の平戸の作風が表現されています
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こちらの蓋付向付も唐子の意匠
でも、こちらの器は呉須の色合いが違いますね
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高台内には同じく「平戸産三川内」の銘が描かれていますが
こちらの器の方が時代が古いような気がします
この銘が描かれているものは、明治以降の作製には間違いないのですが
明治の初めに近い作ではないかと思います。
この淡い呉須の色合いも、平戸焼き特有の作風として知られています。

明治の陶工さんもさすがです。
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呉須の色合いの違いが良くわかるでしょう
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by hayatedani | 2016-09-03 22:55 | 古伊万里 | Trackback | Comments(0)