<   2014年 07月 ( 6 )   > この月の画像一覧

色絵牡丹唐草文蓋茶碗

f0126896_1535259.jpg

色絵牡丹唐草文蓋茶碗 1780年~1840年代

今回は少し変わった伊万里をご紹介

f0126896_15353641.jpg

器形はかなり薄めの上手な蓋茶碗
普通の色絵と違って 器形全体に淡い色合いの上絵を塗り込んでいます
この伊万里は 中国清代の色絵磁器 「粉彩」を模しています
別名 琺瑯(ほうろう)形といわれる彩色です
f0126896_1535469.jpg

どちらの器の唐草も色は淡い水色
その唐草を描いている地胎の色が違います
この器は全体的に水色が強調されて 涼しげな茶碗となっています

f0126896_1535556.jpg

そして こちらの彩色は 全体的に黄緑色の上に水色の唐草を描いています
器全体が黄色っぽく見えますね

f0126896_1536581.jpg


高台には「富貴長命」の銘
普通 伊万里の追銘には「富貴長春」と書かれていますが
これは珍しい銘
注文品だったかもしれません

f0126896_15361764.jpg

粉彩に倣って 微妙なグラデーションを狙った絵付け
江戸時代の陶工の技の冴えを感じます

f0126896_15362880.jpg

ヨーロッパを席巻した柿右衛門様式が潰えた18~19世紀前半にも
このような素晴らしい色絵磁器が存在しました
改めて伊万里の奥深さを感じますね

だから伊万里は面白い!

f0126896_15364158.jpg

[PR]
by hayatedani | 2014-07-27 15:56 | 古伊万里 | Trackback | Comments(2)

TESSAIを見る

f0126896_1615299.jpg


富岡 鉄斎(とみおか てっさい)
1837年1月25日(天保7年12月19日)- 1924年12月31日)
明治・大正期の文人画家、儒学者。日本最後の文人と謳われる。
f0126896_1841599.jpg

丸の内の出光美術館で開催中の富岡鉄斎展に出かけました
前から気になっていました 鉄斎翁の文人画
f0126896_1845038.jpg


本物を見た第一印象は
細かく見ると 案外 絵も書もとびきり上手いっていう訳ではないなってこと
ハッキリ言って素人っぽい
字だって 下手な私が書いたってこのくらいいけそう(ウソ!)

でもね 一歩下がって全体を見た時の迫力ったら凄い!
仙境画では 山がメキメキ盛り上がってくるような迫力
絵に添えられた漢詩の讃(さん)も絵画の構成からみても
実に味のある書に仕上がっている

f0126896_16155452.jpgf0126896_16162261.jpg


この迫力 どこかで見たような気がしたのですが
そうだ 魯山人の芸術に通じるところがあるって気が付きました
魯山人のartも どこか素人っぽい
でも 陶芸も書も絵画も その迫力は万人が認めるところ

帰りは有楽町から東京駅まで歩きました
暑かったぁ
ちょっとkitteによって涼んできました

f0126896_1854946.jpg

f0126896_186278.jpg
f0126896_1861873.jpg

kitteの中に東京大学のmuseumが入っています
ちょっと小さな博物館という感じで なかなか面白かった

明日も暑いぞォ
f0126896_1863892.jpg

[PR]
by hayatedani | 2014-07-26 16:23 | 美術館 | Trackback | Comments(0)

The design of a spider

f0126896_23432125.jpg


鍋島写しの第三弾です
さて 何の模様でしょう?

f0126896_18261413.jpg

先週削りを終えた 磁器土で作った8寸皿の素焼きが上がっていました
轆轤も削りも下手な私の作品は
削りで思い通りに薄く仕上がらなかった場合
あまり深追いして 器形を壊してしまわないで
素焼きの段階で サンドペーパーでさらに薄く 器の形を整えます
まぁ 言ってみれば この手の誤魔化しは上手いんです

f0126896_18262350.jpg


最初に皿全体に呉須を塗り込みます

今回の模様は江戸時代17世紀の鍋島焼のデザインの一つ「色絵蜘蛛巣紅葉文」です
本歌は「墨弾き」の技法で蜘蛛の巣を表現しています
「墨弾き」とは白く残したい模様の線を最初に墨で描き
そのあとに呉須を塗り込んで、焼成することによってその墨を焼き飛ばして
模様を白く浮きだたせる技法
着物のろうけつ染と似たような技法です

f0126896_18271191.jpg

鍋島焼 色絵蜘蛛巣紅葉文皿17世紀

ところが 焼き物の墨弾きは焼成温度やら釉薬の厚さやらで
そんなに簡単に模様を白く残せるということではないようです

そこで私がとったやり方は

f0126896_18263274.jpg


呉須を塗り込めた上から 罫書きました
定規を使って

そもそも 筆で均一に このような罫線を引くことなんてできません

まず 縦の線を少し太めに罫書きます

f0126896_18264362.jpg


そして 横の罫線を卦書いていきます
陶芸用の罫書き針を使って 丁寧に
そして ある程度不揃いな線で 蜘蛛の巣を表現します

f0126896_23444588.jpg


蜘蛛の巣を描き終わったところで 最後に紅葉文を削って 紅葉の模様を白く浮き出させます

f0126896_23451172.jpg

この後 透明釉をかけて還元焼成をお願いしました
上手く焼き上がったら さらに上絵で紅葉模様を描きます

この模様を描くのに 陶芸教室で今日丸一日作業しました
さすがに目と気力ががっくり

あとは呉須が泡立って 本焼きが失敗しないように祈るだけです
さて どうなるのでしょう?
結果は来月のお楽しみ!
f0126896_23454191.jpg

[PR]
by hayatedani | 2014-07-20 19:06 | 陶芸 | Trackback | Comments(6)

染付の朱泥入れ

f0126896_2040384.jpg


篆刻を習っている身としては 文房具はとっても身近なアイテム
昔から「文房四宝」といって 中国で文人が書斎で使用する器具のうちで
もっとも重要な「紙」「墨」「筆」「硯」の4種を例えた言葉

篆刻はハンコを創って印影を楽しむArtです
文房四宝に加えて 朱泥(朱肉)の色も重要な要素
一口に朱といっても 様々な色合いがあります
でも その朱泥入れに凝る人って 今はなかなかいないようです

f0126896_2041699.jpg


この朱泥入れは磁器に染付で作られています
染付の色から見て 作られた時代は明治から大正時代といったところでしょうか
このインクのような「青色」は江戸時代の呉須と違って 明治以降に外国からもたらされた
合成の染料
俗に「ベロ藍」と呼ばれる藍色です

秋草の描き方からいって 瀬戸で作られた磁器の朱泥入れだと思われます

f0126896_20411969.jpg

新品の傷一つない磁器の器より
さんざ人の手を渡り歩いて こなれた味わいのある古いものに
なぜかいつも心惹かれてしまいます……
[PR]
by hayatedani | 2014-07-19 21:47 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(2)

Ebony and Ivory

f0126896_17531530.jpg


今日もいつもの日曜日のように 午前中は陶芸教室に出かけた
特に作りたい器が思い浮かばない時には マグをつくる

余っている土は 磁器土と唐津
鉄分の多い唐津の土は茶色
磁器土はもちろん白

f0126896_17532828.jpg


色が混ざると困るのは 白
だから磁器土の器を最初に引く

赤土で汚れた轆轤で 白磁は引けない

f0126896_17551896.jpg


轆轤の上手い人なら ほんの数分でこの程度の器は引けるのでしょうが
別に急ぐこともなく ゆっくり日曜日の朝を楽しみます

うつわが不揃いなのは 轆轤が下手な証拠
でも 別に同じ形に創る必要もありません

ゆっくり ゆっくり
土を器の形に変えていきます
楽しみながら 自分が信じる綺麗な形に…

f0126896_17553617.jpg

[PR]
by hayatedani | 2014-07-13 18:13 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

you are my sunshine

f0126896_23514650.jpg

今週の水曜日にお休みもらって 孫の初宮詣に出かけました

みんなニコニコ

たくさんの幸せをありがとう ね!

You Are My Sunshine
My only sunshine
You make me happy
[PR]
by hayatedani | 2014-07-05 23:52 | その他 | Trackback | Comments(8)