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150年目の悲しみ

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志田焼 染付雨降文9寸皿

温泉で有名な佐賀県嬉野市塩田地区で焼かれた染付磁器
嬉野といっても解りにくい人には、有田や波佐見といった有名な窯業地の隣町といっても
それほど間違ってはいない。
最盛期は江戸時代、文化文政の時
志田焼といっても、一般的には「古伊万里」といって流通していた磁器のひとつである。

福岡に住んでいた時、バイクに乗って幾度か塩田にでかけた。
志田焼は昭和59年まで、火鉢などを生産していたが
今では廃窯となっており、大きな製陶工場の跡地が博物館になっている。

博物館を見学したあと、案内パンフレットに書かれていた周辺の窯跡を探して
里山を歩いて廻ったことを思い出す。

東山の田んぼを眺める小山の裏に、大きな「物原(ものはら)」が突然と姿を現したこと
物原とは上手く焼けなかった器を廃棄した場所
ほとんどが銅板印刷の印版手の器の残骸
大正から昭和にかけて焼かれたものだったと思います


志田焼を見ると
その器が創られた場所が目に浮かんで、風景がオーバーラップするんです
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江戸時代の志田焼染付皿を買った
図柄は雨降り文 大きさは28センチほど
皿の上半分を濃呉須で雨雲を表現し、中心部を白く抜いて降ってくる雨を際立たせている
下半分は淡呉須で水辺を描き、急な雨に雨合羽と提灯をもった人が橋を渡っています

広重の浮世絵 「大橋安宅の夕立」を彷彿させる絵付けです
とても情緒のある絵付けですね
値段もお手頃だったので、兵庫県の道具屋さんから購入しました

ところが…
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割れもの注意で郵送してもらったのですが
梱包を開けてみたら…  

「うわっ 割れてるぅ~」

梱包材の中に破片が入っていたので
搬送中に割れたことは間違いありません

くっそう~ 〇ネコやまとめっ~

さっそくもよりのサービスセンターに電話を入れて
半分ブちぎれて どうしてくれる! 大事なお皿を!
何のための割れもの注意かっ!

電話口で半泣き状態でした

さっそく担当から電話を入れますとの回答から、電話がかかってきたのは2時間後
そのことでさらに頭にきたうえに、
外装の梱包が破損していなければ保障は難しいとのお言葉に
ますます頭に血が上ってしまったのです

状態を見ることもしないで、あくまで事務的に事を処理しようという態度に
なんかがっかりしてしまい
上司を連れて、自宅の来るよう確約させました

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その後、何度かのやりとりのあと
購入価格+送料で示談書を取り交わし
これで一件落着かと思いきや、破損した皿は返却できないなどとほざきだすに及んで
またまた血圧が一気に上昇してしまったのですな

運送屋にとっては、割れたお皿はただの廃棄物に過ぎないのでしょうが
私にとっては大事なお皿
まったく客のことを考えていない態度に、とても悲しい気持ちになりました

でっ 結局ここにあるということは、交渉の上返してもらいました
だって 運送屋はただ廃棄するだけでしょう
どこで 何時創られた器だろうが
壊れた器は それだけのもの

でも、私にとっては大事なお皿なんです
このお皿 創られてから150年は経っています。
様々な人に、大事に使われたお皿が
私の手に渡るときに壊してしまった、
このお皿を創った志田焼の陶工に申し訳なくて…

だから返してもらいました

直しますよ 絶対

見かけは少々情けなくなってしまいましたが、金が銀継ぎをしようと思っています

それがこのお皿を創った人達に対する私の気持ちですから
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by hayatedani | 2012-01-25 23:06 | 古伊万里 | Trackback | Comments(8)

今日は染付!

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昨晩半紙に墨液で練習した絵柄

今日は素焼きの7寸皿に呉須で描きました

結果はこんな感じ

線がおっかなびっくり

勢いが無いですね

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もう一つの絵柄
萩の葉模様です

こちらは8寸皿に描きました

ごらんのように、こちらも茎の線が一定していません
太かったり 細かった
ガタガタしてたり

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それでも萩の丸い葉模様を皿全体に線描きしていきました

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まるい葉模様に呉須のダミを塗っていきます

慎重に 丁寧に塗りつぶしていきます

ダミが入ると葉らしくなってきますね

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この後透明釉をかけて 準備は完了です

もちろん還元焼成でお願いしました

綺麗な藍色が発色すると良いのですが

出来上がりは来月までのお楽しみです
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by hayatedani | 2012-01-22 22:24 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)

練習の練習なのだ

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今年の目標!
陶芸に限って言えば、染付の絵つけがもっと上手く書けるようになりたい

いままでは磁器の染付は
プロとアマの差がもっとも出る技のひとつ

なぁんて 自分の下手さを棚にあげて
言い訳がましいことばかり言っていました

やってみなければわからない
今年はこれをモットーに

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年明けから、磁器土で7寸やら8寸の皿を何枚か作ってみました
サイズが一定ではないの、同じ大きさのものが上手く出来ないから

染付の絵付けは、もちろん伊万里を参考にします
参考と言っても、柿右衛門やら藍九谷やら藍柿などといった
最上手の染付など、自分に写せるものでもなく
図録を眺めながら 自分でも出来そう!って思う(思うだけ)
そんな図柄を考えました

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枯れすすきや、萩の図柄

これなんか描けそう
ということで、皿にぶっつけ本番で描くなど出来るはずもなく
半紙に墨液で描いてみました

これ 平面だからなんとか形になっていますが
器は立体
微妙な面に こんな風に描けるとは思えませんが


それでも、落款を押すと
作品らしくなるから不思議

明日の陶芸教室
さぁ 上手くいくでしょうか?
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by hayatedani | 2012-01-21 23:46 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

お書初めは~人長寿

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昨日は今年初めての篆刻教室
教室のある吉祥寺に出かけてきました

今年初めての篆刻作品になる5センチ×5センチの印材

撰文は「人長寿」

思えば昨年はあまり良い年とは言えませんでした
この国の将来も あまり明るい話題はありません

せめて長く楽しく生きられる

そんな将来を描けるようになりたいものですね


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5センチ×5センチの青田石の印材に「人長寿」を布字しました

印鑑ですから 当然逆字で描きます

もちろん先生の手直しもしっかり入っていますよ


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これから布字した印字通りに掘り上げます
うまくこの通りに掘れれば良いのですが
それが上手く掘れないのが悲しいところ

はたして少しでも上手くなっているのか
その判断が難しいところ
それでも継続は力なり…だと思う
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by hayatedani | 2012-01-15 22:20 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(3)

事始めは

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2012年の事始め 
またまた古い飾り棚が我家にやってきた

長男の独立で、空いた部屋が私のささやかな書斎になり
デスクを入れて、棚を設え
そして 今日古い木製の飾棚が福島県からやってきました
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長年人の手で使われ続けた天板の景色
この木がとろとろになった味が素晴らしい

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この飾り棚、思ったより程度は悪くなかったので
水拭きをおこなったあと、簡単な補修だけで済みました

私の古い木製家具の補修アイテム
色付ニスと百均で買った墨液  これだけ

下地が見えるような傷には、全体的に墨液を磨りこませて
全体の色調を整えます
そして乾燥後、色付ニスを布につけて
拭き漆の要領で塗っていく

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そして 出来上がり

照りをおさえた半艶消しの状態がベストです
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さっそく伊万里の茶碗を入れてみました
今までしまいこんでいた茶碗達をお披露目しました
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私の部屋は書斎でしたっけ?
これではコレクションルームですね

今年も変わらず、こんな毎日が続きそうです
でも こんな平凡な日常が理想です

今年も皆さん よろしくお願いしますね
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by hayatedani | 2012-01-07 22:23 | 古いもの | Trackback | Comments(8)