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初めの一歩(魯山人篆刻考)

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人に聞かれます
何故篆刻を始めたの?

若い子にはもっと辛辣に それって楽しいですか?

自分でもなんで始めたんだろうって、明確に答えが言えません

魯山人の器が好きだからか

魯山人の本を読むと、書家・篆刻家 魯山人の姿が見えてくる
もっとも本当の(何が本当かは解らないが)篆刻家 から言わせると
魯山人の篆刻は散々なものとなる
篆刻家 小林斗盦は1987年9月号の芸術新潮でこう言っている

篆刻の良し悪しは、(中略) 伝統をどれだけ踏まえた上で
どれだけの個性を発揮しているかということになる。
こうした基準で魯山人の篆刻に対すると、あまりにも水準が低いのに驚く。
基本に対する無知、幼稚な構成、劣った刻技 どの面から見てもデタラメであり、ゲテモノに
過ぎないのである。

魯山人は横山大観や川合玉堂らの印を刻っているが、きっと彼らは使わなかったろう
とまで言っている。

そうなんでしょう きっと
私も篆刻をかじっている身から見ると、篆刻や書は確かに決まりごとが多い
あまり書物も読むのが好きではなかった魯山人
誤字も多かったのでしょう、篆刻の伝統的な勉強もあまりしていなかったのかもしれません。
でも それでも人々が魯山人の作品に惹かれるのは何故でしょう

魯山人は希代のプロデューサーであったヒトですから、あらゆる分野で「趣味の良さとは何か?」
「芸術とは何か」を追求した時代のコーディネータなんだと思います。
書も篆刻も自己流でダメだ、みたいなことを言っていますが
雅印は芸術性を共有できる友人のために刻って送りあったりするものであり
そこには美というものを同じレベルで見れる「雅(みやび)」な感覚が必要なんだと思います
魯山人の篆刻や濡額は大正期の金沢や加賀の数寄者達から絶大な支持を得ました
また 関東大震災の前の日本橋界隈には魯山人が刻った濡額の看板が たくさん掛っていたといいます
その多くが震災で灰塵に帰してしまったのが残念ですが

下手な知識だけで、肝心な創作性がなければ、只の判子屋さんになってしまう
そんな気がします

青山二郎や白洲雅子など生前に魯山人と親交があった人たちは
彼のことを その多くが性格から酷評しています
曰く 作品は過去の名作の物真似である とか 魂が無い とか
しかし、所詮 青山さんも白洲さんも物を創ることの出来ない批評家にすぎません
物を創れない人間にとやかく言われる筋合いはありません

1957年に板画家 棟方志功は魯山人の雅印を書物で切望しています。

北大路先生の製印を願ひたくと望んでいます。
ー前々から会ひば乞うているのですが、未着です。

1988年の芸術新潮に川合玉堂のお孫さんの話が出ておりました
いわく、玉堂は絵に使う雅印は魯山人の篆刻を一番優れている
といって愛用していたそうです。
日本はもとより、中国にもない味を持っていると


私の篆刻事始めの話から だいぶ脱線してしまいました
今日は布地を行いました。
姓名印です
本名が解ったしまったかな(マズっ!)
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by hayatedani | 2009-09-26 22:23 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(10)

秋香来友

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10年ほど前に、異業種勉強会でご一緒させていただいた方々
年に数回ですが、今でもお会いして 美味しい食事を囲み
しゃべって 笑って 少しは泣いて?
とても楽しい時間を過ごさせていただいています

今日は 毎年?恒例の松茸づくしをいただく会
青山は骨董通りの某所に集まりました

どうですか このマツタケさん達のいでたち!
美しい! これぞ日本の秋を代表する食材といっても過言ではない(キッパリ)
一個人では決して足を踏み入れられない領域ですが
みんなで食べれば怖くない  
でもさすがに食べだしは少し躊躇しました
やっぱり食べ慣れていないもので
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焼き松茸は「あまり小さく切り裂くと すぐからからになって、おいしくないのよ」って
仲居さんに促され
そうですよねぇって 知ったかぶってみました
ポン酢もよいのですが 塩もなかなかです
ブログを書いている今も、写真をみて松茸の触感を思い出します
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こちらの料理は 器もなかなか凝っていて
この扇形の器は古染付を模したもの
お刺身もより 美味しく見えます

松茸料理の定番は やっぱり土瓶蒸し
松茸の風味を味わうには、最高の料理法ではないでしょうか
しかし 土瓶に松茸と他の食材を一緒にして蒸すなんて
雅美を尊ぶ日本人にしか思い浮かばない料理法でしょうね
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そんなこんなで あっという間の2時間でした
年代はそれぞれ違いますが
皆さんとは異業種勉強会の同じ卒業生
何時までも楽しいお付き合いをお願いしますね

あっ そうそういい忘れました
掲載の写真はHさん撮影の写真をいただきました
Hさんのブログにもたぶん掲載予定だと思いますが
そちらのブログもご覧くださいって Hさん URLなんでしたっけ?
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by hayatedani | 2009-09-25 00:29 | その他 | Trackback | Comments(5)

鋸山界隈

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気の合った仲間との日帰り旅行
今回は千葉県金谷の鋸山
秋の連休中 車で動くのはとてもムリ
新宿から休日だけ走っている「さざなみ」という特急に乗って金谷を目指す

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鋸山 若い時に車で立ち寄り、ケーブルカーで山頂までいった思い出があります
でもそれだけ 
東京湾の景色が綺麗だったなぁ~ くらいしか思い出が無い

今回は今まで知らなかった鋸山の奥まで出かけてみました
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オーバーハングした岩が怖いでしょう
別名 地獄覗き
どこかの漫画家が転落死した後なので
岩の先端に行くのが ちょっと怖い

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鋸山の裏手には 日本寺というお寺があり
それを取り巻くように 羅漢さんやら大仏さんが点在しています
歴史的なものではありませんが、切通しの先に百尺観音という30メートルを超す
自然石を切り出した観音様も大迫力でした
ハイキングコースとして整備されてはいますが、けっこうな高低差があり
息も絶え絶え
汗だくの日本寺講となりました
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下山したあとで、浜金谷の駅の近くの旅館の立ち寄り湯で一服
鉄分の多い少し茶色がかった温泉でしたが、温質はなかなかのもの
お肌つるつるの温泉に 一同満足
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木造の旧館?の洗面場
タイル張りの洗面台が良い味出してます
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鋸山のアップダウンのハイキングコースに、時間を忘れて歩き通しましたので
この間の時間の記憶があまり残っていません
あっと言う間に一日が過ぎてしまった感じです
楽しいことは 時間を忘れる
次回は11月、益子で陶芸体験です
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by hayatedani | 2009-09-23 00:16 | 風景・建物 | Trackback | Comments(4)

五日市

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9月20日 日曜日
今日も午前中は陶芸教室に出かけた
10月末にある、教室の登り窯焼成に向けて、鼠志野の向付を創らねば
轆轤に向うも、気ばかり焦って上手くひけない
失敗した粘土を石膏盤にのせて、水気を取る
その間に、陶印の絵付けに取り掛かる  あぁ~気忙しい

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先週呉須で骨書きをしておいた、印材が焼きあがっていた
今日はそれに上絵をのせる

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今回の陶印は九谷焼風の色絵を考えた
教室の色絵は発色が今一つ
新たに九谷の絵の具を買っておいたので、今回が初挑戦

さてどうなることやら?
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午後からはお天気が良いので、五日市までプチツー
秋風が心地良い
そこで出会った風景
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材木の加工場  というか 製材所?
周りは桧の香りでいっぱい
森の緑に相まって ここもまた癒しの空間です
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秋の澄み切った青空に 森の緑が清々しい
木漏れ日が体に降り注いで
  本日も好日
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by hayatedani | 2009-09-21 00:08 | 風景・建物 | Trackback | Comments(4)

秋 探

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9月に入って めっきり秋めいてきましたね
ちょっと前の9月は けっこう残暑がきつかった印象があるのですが
ここ数年 夏から秋の変わり目が早まっている気がします

午前中は陶芸教室です
10月末の登窯焼成にむけて、向付けを創っています
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今回は鼠志野の筒向付け!
ご覧のように角型の器です
たたらで作るべきか 轆轤でひいて角型にたたくか?
思案しながら 今回は轆轤で創りました
志野土に茶色化粧土を塗りこんで、ススキと柳文を掻き落とし
登り窯の炎でグレーに発色するか はたまた茶色に発色するのか
楽しみですねぇ

午後はバイクで近場をうろうろ
秋風がとっても心地よい
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秋といえばコスモスでしょう 
途中で出会った秋桜畑
スキッとした青空に 色鮮やかな秋桜が素敵に映えていました
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秋の夕暮れ
昨年の冬に撮った同じ場所で
沈みゆく太陽が ちぎれ雲に重なって輝いていました
しばしの静寂の時間です
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by hayatedani | 2009-09-13 23:54 | 風景・建物 | Trackback | Comments(4)

Olivettis

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篆刻教室の吉永先生からのご依頼の品
布字から運刀まで すべて吉永先生の作
私が行ったことといえば、半磁器土で印材を拵えたことと
釉薬をかけたことぐらい

今回は織部釉でというご要望でした。
けっこう不安定な発色の織部釉
焼きあがったら失敗でした とは言えませんので
数回にわけて、焼成をお願いしました

緑の発色もまずまず
印面もあまり歪みもなく
ほっと一安心です

吉永先生のブログです

吉永隆山さんの「吉永隆山の篆刻(てん刻)教室」:イザ!

吉永隆山の篆刻(てん刻)ブログ
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by hayatedani | 2009-09-12 23:52 | 篆刻・陶印・書 | Trackback(1) | Comments(2)

鉄絵灰釉茶碗

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信楽の赤土が残っていたので
鉄絵で模様を描きました

いつもの絵唐津風ではなくて いわゆる秋草模様を思いっきり!
でもやっぱり少し絵唐津風 かな
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創りたいイメージがあまり湧かない時には
とりあえず鉄絵で模様を描いてみる
そして唐津釉や透明釉をかけて 還元焼成
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還元焼成って なんか魔法の焼き方みたいかな
下手な鉄絵やバランスの悪い器の造形
削りに失敗した高台なんかも みんなひっくるめて 少しは見られる器に変えてくれる
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こちらは唐津の残り土で作った手塩皿
直径10センチ
こちらも秋草文
もう秋ですものね
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by hayatedani | 2009-09-06 22:55 | 陶芸 | Trackback | Comments(7)