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食わず嫌い

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雨の週末
梅雨の走りのようなこの天気のなか
有楽町にある出光美術館で開催中の「柿右衛門と鍋島展」に出かけてきました。
柿右衛門と鍋島
どちらも日本を代表する色絵磁器としての地位は揺ぎ無いものがありますね
柿右衛門はヨーロッパに盛んに輸出され、王侯貴族にもてはやされ
あのマイセンに多大な影響を与えました
マイセンは最初、柿右衛門の写しを盛んに作っていたんですね
方や鍋島は肥前鍋島藩の官窯として、将軍家の献上品や大名家などで使用するためだけに
創られた色絵磁器で、コスト度外視の徹底した管理下のなかでつくられました

どちらも確かに美しい すきも無く完璧な色絵磁器ですが
でもねぇ 綺麗で完璧すぎて想像を膨らませるスキがこれまた無いんです
(個人的には 古九谷が日本の色絵磁器の最高峰だとおもってます)
ということで、この展示会にはあまり食指が動かなかったのですが

でもでも やっぱり実物を見ると さすがです
この緻密さは世界広しと言えども、日本人だけが成しえた最高の技術です
この技術力とブランド力を現代でも持ちえていたら
柿右衛門も鍋島も世界のブランドとして、いまだ君臨していたと思います
この点、技術とブランド力を継承してきたマイセンのほうに軍配があがりますね

もうひとつ
出光美術館に行く途中にある東京国際フォーラムにある「相田みつを美術館」
前から気になってはいたのですが、なにか みつを先生 説教じみた言い回しに
一歩引いて見てしまっていました
今日は時間があったので、入って見ましたが…
いつもの字体にいつもの言い回しの作品を、ひとつひとつ見ていくと
私の先入観 すっかり消えてしまいました
よかったよぉ みつを先生
何か心の奥底を捕まれたような、そんなきもち
私も実は出来ないけれど 一緒にこうしようっていう言い回し
出光美術館は年配者ばかりだったけけれど、ここには若いひとが多かったのが
印象的でした

今になって 相田みつを? そう思っているあなた
ぜひぜひお出かけを 
自分の生き方を棚卸しするのには最適ですよ


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by hayatedani | 2008-05-31 18:08 | 美術館 | Trackback | Comments(4)

どうしてお鼻が?

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享保14年(1729年)4月28日 8代将軍徳川吉宗の命により
中国人商人が長崎の港につがいの象を陸揚げしました。
理由は「象が見たい!」 タダそれだけ
雌の象はまもなく体調不良でお亡くなりになりましたが
雄の象は徒歩で(アタリマエか)お江戸に向かったのでした

途中京都に立ち寄り、天皇が「私も像が見たい!」という御言葉により
中御門天皇と霊元上皇にお目通りが許されたのでした
それから江戸に入った象さんは吉宗のお気に入りとなり
かくして 花のお江戸は一大 象さんブームに沸き立ちました

このお茶碗 そのブームに乗っかって、時の商人が有田に発注したものかも
しれません。
なんかユーモラスな象が描かれていますが、有田の陶工が途中 象を見たとは
思えませんので、これは商人がデザイン見本を指示したものでしょう
デザインを描いた人物も、本当に象を見たのか、この図柄をみると信用できませんね

でも このお茶碗を見ていると 当時のお江戸の庶民が象さんに熱狂した
そんな雰囲気が伝わってきます

直径11センチ 高さ6センチ 江戸時代後期の蓋茶碗です

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by hayatedani | 2008-05-30 22:41 | 古伊万里 | Trackback | Comments(2)

陶印をつくってます

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篆刻教室に通い すでに1年の月日が過ぎようとしていますが
どうも小中学校時代のお習字嫌いが直っていないようで
やる気を起させるまでに、あ~だ こ~だって時間がかかります
そんなことなので、あまりに上達しない自分に少々あきれ気味

そこで陶印
陶芸とのコラボであればやる気も100倍!てな調子にはならないのですが
初めて自分で刻ってみようと、素地だけつくりました
欲張って8個もつくってしまいましたが
こんなに出来ないのに、どうするつもりなのでしょう

とりあえず印稿を書き始めて、もうめげている
上手くかけない どうしよう 
8個全部創るとなると5年くらいかかるかなぁ

ということで、出来上がりをあまり期待しないでください
あしからず
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by hayatedani | 2008-05-25 23:48 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(2)

珍しく 晴天?

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珍しく晴れのツーリングだぁ!ってクラブの会長さんに話したら
それは 雨のツーリングがトラウマになってるよっって言われたのですが
そんなこといったって、ここ何回か 雨に降られなかったことなど 無い!
と断言できる

今回も雨かと いつものように弱気な心に 天は味方したのですねぇ
これも日頃の行いか

今回出かけたのは木曾の御嶽山
中央高速を諏訪ICでおり、塩尻を抜けて国道19号線へ
新緑真っ盛りの道を、快調に飛ばしました

こんなにうまくいってよいのでしょうかって
少々不安になるのも 情けないはなしですが

写真は雪をいただく霊峰 御嶽山のお姿
御嶽って、実は信仰の山だってことが始めてわかりました
山の麓にはいたるところに詣でた人たちの石碑が建っていて
なにか神々しい雰囲気のなか
バイクも天気もすべて快調の二日間だったのです
次回もこんなツーリングで お願いしますっ!
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by hayatedani | 2008-05-18 23:42 | Trackback | Comments(0)

oribe カクザラ

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春の登り窯焼成の作品は ズバリ 織部の角皿!
薪窯で織部が上手く焼けるか? なぁんて やって見なければわかりません
てなことで 焼きあがった作品を今日、教室で引き取ってきました

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窯場で見たこの角皿
表面がくすんだ皮膜に覆われて
ちょっとがっくり あ~ぁ やっぱり失敗かぁ と思ったのですが
今日家に帰って 希塩酸に漬け込み皮膜を取りました
くすんんだ皮膜の下から少しづつ緑の織部カラーが出てきた でてきた
中心のブルーに発色しているところは 炎が走った跡ですね
なかなか綺麗!! って自我自賛
教室の電気窯じゃあ こうは行きません
本当の火で焼いている 登り窯ならではの技ですねぇ

織部釉は単色で用いると、けっこう単調な色彩になってしまうので
今回はわざわざ赤土に白化粧を施し、織部釉をかけましたが
まぁまぁ 上手くいったようです

この角皿 何をのせましょう?
買ってきたお寿司でも乗せてみようかなぁ
家では活躍の場に困る    かも…
縦18センチ 横35センチです

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by hayatedani | 2008-05-11 23:27 | 陶芸 | Trackback | Comments(3)

益子で元気に

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陶芸も5年もやっていると、少々マンネリ気味
最近陶芸に対する意欲が、前と比べてすこし落ちたかなぁって
ちょっと思うことがある
今年のGW
毎年益子の陶器市にバイクで出かけているのですが
今年はどうしようか 前日までちょっと悩みました
天候が不順で バイクにも乗ってないしなぁって
出かけることにしたのですが

行ってよかったです
ことしは今まであまり入ったことの無い窯元を覗いてみました
「大誠窯」という窯元
共販センターの真向かいにあります
このお店、大きな登り窯が店の後ろにありました
作風は 頑固に昔ながらの益子焼
柿釉やなまこ釉の器が多かったのですが
なかなか良かった
その代わりお値段もなかなか 決して陶器市価格ではありません

それでも店先のテントではB級品を売っておりました
この板皿 完品で1枚2100円
写真のように窯傷や引っ付きがあって 1枚400円
それを1枚300円に値引きしてもらいました
窯傷OK 普段使いにはこのほうが良いのです

マグは岡本芳久さんという作家さんの作品
G+00というギャラリーで購入
陶器市といっても 自分で作れそうな陶器はあまり買わないのですが
このマグ 私の琴線に触れてしまいました
柿釉と灰釉の組み合わせ
窓に赤絵で これはパイナップルの絵柄
窓絵は古伊万里の器に良く見られる意匠なんですが
このような柿釉の器もなかなか映えますね

益子に行って たくさんの器に出会ったら
なんだか陶芸に対する気持ちも 盛り上がってきました
元気を貰ってしまった
秋もまた来るぞっ!

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by hayatedani | 2008-05-05 21:08 | | Trackback | Comments(4)

モディリアーニ

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5月1日 六本木にある国立新美術館にモディリアーニ展を見にいきました。
前からモディリアーニがすごく好き っていうわけではなかったのですが
朝 通勤に通う新宿の地下通路に張ってあったポスターに
自然と眼が行ってしまいました。

長い首 落ちた肩 傾いだ頭 そして瞳の無い眼
どんな人の肖像画を書いても、それがモディリアーニが描いたものだと
強烈にアピールする個性
表情はみんな笑っていません
生命感の無いような 寂しそうな憂いに満ちた顔
それでも それぞれの人が持っているであろう「その人らしさ」を
的確に表現しているように思います
結核を患い、常に死を意識しながら生きた彼の生き様が表現されている
そんな気がします

とても好きになった一枚
赤毛の若い娘(ジャンヌ・エビュテルヌ)
モディリアーニの恋人であったジャンヌの肖像
この絵には瞳を描いています
そして 他の人の肖像画よりとても丁寧に描いています
最愛の人だったモディリアーニを見つめるジャンヌの美しさが
とても際立つ作品です
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赤毛の若い娘(ジャンヌ・エビュテルヌ)1918年
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by hayatedani | 2008-05-03 11:05 | 美術館 | Trackback | Comments(2)