カテゴリ:器( 30 )

香蘭社

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今回は明治伊万里の器
いや 明治以降は有田焼と言うべきでしょうか

有田の雄 香蘭社です

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これまで佐賀鍋島藩の支援をうけていた伊万里焼(有田焼)は
明治維新によって藩の加護を失いました

明治8年(1875年)
当時の選りすぐりの陶工や絵付師、それに陶商達を一つにまとめ結社を作りました。
それが『香蘭社』です。


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図柄は唐獅子と牡丹の華
古典的な絵模様ですが、さすがに伊万里焼でならした陶工
繊細な牡丹の書き方など 明治伊万里も侮れません

高台の中には『蘭』のマークが
現代の香蘭社の器には このマークと『香蘭社」の印字が合わさっています
Old香蘭社はこの蘭のマークのみが記されています
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こちらの鉢には染付と赤絵の意匠が施されています

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裏にはこれも染付で蘭の印が

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内側には赤絵と金彩で龍の模様が描かれています
見事な絵付けですね


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外側にも同じ龍の模様の下半分が描かれています
面白い描き方ですね


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こちらの蓋茶碗はずっと時代が下がって、昭和時代に作られたもの

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高台内には蘭のマークと、「香蘭社造」という記が
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この銘は昭和10年代、香蘭社工芸部で使用したもの
工芸部とは、戦前、社内の選りすぐった職人を技術保存のため一箇所に集め、 高級磁器を製作していた部門とのこと
この器は福岡に住んでいた頃 有田の骨董品屋で購入しました

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『香蘭社』 蘭の香る会社
何と優雅な名前でしょうね
一時期 会社でお客に出すお茶の湯呑は、香蘭社の蘭のマークが入った器が多かった気がします
皆さんの会社の湯呑 裏を一度見てください
香蘭社の蘭のマークが記されているかもしれませんよ

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<有田 香蘭社>


 
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by hayatedani | 2016-06-12 23:14 | | Trackback | Comments(0)

吉野魁 遺作展

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ちょっと前の話になりますが
3月13日から19日まで、新宿柿傳ギャラリーで「故吉野魁・敬子親子展」が開催されました

15年ほど前に福岡に転勤していたときに陶芸に目覚めて
バイクに乗って窯元巡りをしていた時に出会ったのが「櫨の谷窯」
唐津から伊万里に向かう国道202号線から山に向かって左に入ったところにあります

作風は 一言で言うなら「古唐津風」
唐津の駅前にあるアルピノというお土産ショップの2階に、現代唐津焼の窯元の器が売られています
中里太郎衛門さんの作品などもそうですが、わたしの好みからいうと「ちょっと綺麗すぎ」
そんな時に出会ったのが吉野さんの唐津焼でした

まあ 好みの問題でもあるんですが、吉野さんの唐津焼が私の琴線に触れたということ
窯だしの時に購入した茶碗や汲みだしは 今でも愛用しています

そんな時、遺作展のDMが送られてきて、吉野さんの訃報を知りました
15年前に出かけた「櫨の谷窯」で修業をしていた娘さんの敬子さんが今の当主とのこと
懐かしい「櫨の谷窯」の あの吉野さんの器に出会えるのも最後のような気がして
会社の帰りに出かけてきました

向付や皿 酒器などが並ぶ中
私が選んだ器がこれです
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吉野魁作 本手絵唐津「細湯呑」




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湯呑ではあるのですが、筒向付のような作品です
吉野さんの作品は、他の窯元とは違って「砂岩」を砕いた土を使って焼き上げています
これは吉野さんが古唐津の陶片を分析して創り上げた 現代の「古唐津」と言えます
この湯呑も 一目で気に入りました

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唐津焼の土見せ(釉薬をかけていない高台部分)もカリッとした焼き上がり
これが唐津ですよねぇ

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箱書きを頼んでいたので 器の納品が今となってしましました
もちろん箱書きは 現在の当主「敬子」さんです
ギャラリーで器の箱書きをお店の人に頼んだ時に
「敬子先生」と呼ばれていたことに
15年の時の流れを感じました

櫨の谷窯 これからも応援してまいります
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by hayatedani | 2016-04-17 22:04 | | Trackback | Comments(0)

あなたへのpresent

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会社の同僚(女)が結婚するという
入社のころから知っているので
親戚の子が結婚するようで なんだか嬉しい

「料理映えのする器が欲しい!」というご要望
さて どうしようと考えたら
このお皿が思いついた

若い彼女には 思いっきり「和」の器ではなくて
このような無国籍風のお皿が使いやすいんじゃぁないかって

幸せな人に使ってもらえる
器もなんだか嬉しそう
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by hayatedani | 2015-04-26 15:30 | | Trackback | Comments(5)

宮岡麻衣子さんの器

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宮岡麻衣子
東京都青梅市に志村睦彦氏と花月窯築窯
染付、白磁、瑠璃釉など 初期伊万里の雰囲気を持つ器を創る
花月窯

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器好きで陶芸好きな私としては
器屋さんで器を見るのは好きでも めったに作家さんの作品を自ら買うことはありません
見るだけ 自分の作陶の参考にするだけ
でも  前から気になっていた作家さんがいます
それが…
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前からwebでは見ていたのですが
どうしても本物を見てみたい
どこかのお店で展示会でもあったらと思っていました
そしたら町田の器屋さんで

うつわ ももふく

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初めてのお店に出かけるには 道も解らず 電車が無難なんでしょうが
天気も良し
気温も20度を超えて
これはバイク日和かなって思って
やっぱバイクで出かけた

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町田の器のお店 ももふくはバイクで出かけるには ちょっと解りにくかったけど
新作を扱うお店なんですが、入った時に 何故か古道具屋の匂いがして
店の雰囲気は 私の嗜好に ぴったりはまります 
沢山の宮岡さんの器が並んでいましたが
懐と相談しながら、好みの器を探しました

そしてこれを買いました

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染付竹格子文筒茶碗です
古伊万里写しの茶碗

このゆるさがたまらない!
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by hayatedani | 2014-03-29 20:50 | | Trackback | Comments(8)

人間国宝の日常の器

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富本憲吉(1886 - 1963)は北大路魯山人と同時代に活躍した工芸作家
他に河井寛次郎や濱田庄司、バーナード・リーチなど この時代には珠玉の陶芸家たちがいた

富本憲吉といえば 「色絵磁器」で第一回の重要無形文化財、いわゆる人間国宝の
認定を受け、さらに陶芸界では二人目の文化勲章受章者となった陶芸家です。

その富本が作った灰皿
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なわけないでしょう

でもこの灰皿は富本憲吉の贋作ではないんです

1949(昭和24年)京都の新烏丸頭町に居を構えた富本は
若いころからの念願であった「手作りの優れた日用品を大衆の家族に広めようという考え」に基づいた
器の量産が行われました。
それは富本が見本を作り、職人が素地から絵付け、焼成までを行うというもの。

八坂工芸が頒布したものには、裏に「富泉」の銘を染付で入れてあり、本歌とは区別できるようになっています。

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「富泉」銘で出荷された製品に関して、絵付けが終わった段階ですべて検品して
富本の意にそぐわないものは すべて破棄していたといいます。

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どうですか?
人間国宝 富本憲吉のオリジナルの器は魯山人同様
うん百万の値段がつけられていて とても庶民の手の届く存在ではありません
でも この「富泉」銘の器なら 案外廉価で手に入ります
この器にもしっかり富本憲吉の息吹が感じられる
そんな気がします

でも 今の時代「灰皿」という器は消え去ろうとしています
この器を何に使おうかと思案した結果がコレ
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町で配っているポケットティッシュがジャストフィット
めでたく素敵なティッシュ入れになりました

これって富本先生
どう思いますかねぇ?
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by hayatedani | 2013-09-07 21:11 | | Trackback | Comments(2)

気になる気になる

我が家の食器棚 ↓
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実は私 人の家の食器棚が気になります

お呼ばれした時など リビングに食器棚でもあろうものなら
知らないうちに 目で食器棚の中身を確認している

どんな食器を使っているのか
食器を見ると その家の家族構成やら 料理の好み
和食好きか 洋食好きか
そんなことが ちょっとわかってしまう

でも お呼ばれして 人の家の食器棚の中身をジロジロ見るのって
とても失礼な話で
大っぴらに食器棚が気になります なぁんて言い出すことなどできません


そんな私の欲求不満を 少し解消してくれそうな雑誌を見つけました
天然生活 今月号の特集はズバリ「いとおしい食器棚」
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スタイリストやら作家やら陶芸家などの方たちの食器棚とその中身の紹介です

自分のライフスタイルに一言持っている方たちばかりなので
器の選択にも とても個性が出ています
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エッセイストの檀 太郎さんのダイニングと食器棚
檀さんは あの檀一雄さんの御長男
さすがに料理本まで出したお父さんの御子息
3つの大きな食器棚を使い分けるほどの料理好きとのこと
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でも このような特集で紹介される方たちの好みって
ある程度パターン化した傾向みたいなものがありますね

食器棚は木製の少し古めのもの
器は 基本的には手作りか作家物
陶器と磁器をバランス良く所有
片口なんかが一つあって
漆器とガラスものも ちゃんと使っていますって

そしてアンティークの染付やら北欧ものが必須アイテム…


なんだかこれ 我が家の食器棚の中身とおんなじだぁ
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by hayatedani | 2013-03-06 16:35 | | Trackback | Comments(2)

秋の益子の陶器市

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お天気に恵まれた週末
恒例の益子の陶器市へ出かけてきました
朝 7時半に家を出て
首都高を順調に抜け
まずは笠間に10時過ぎには到着

11時半に予約を取っている 笠間の「かるにえ」さんへ

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お昼のコースをいただいて
さっそく益子に向います

笠間から益子まで 
車で30分ほど
里山を抜けていくと
徐々に車の数も多くなってきました

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益子の陶器市で楽しみなのは
既存のお店よりも、若い作家さんが出しているテントのお店
それぞれの作品を見ながら ウロウロするのがとても楽しい
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こちらはいつも行くお店 「もえぎ」さん

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倉庫の中にも作品を展示しています
その量たるや 凄い!
そのひとつひとつに作家さんの物語があります
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益子の陶器市は器ばかりのお祭りではありません
女子が喜ぶ雑貨や草木染めの販売
屋台では美味しいものもたくさん売っています

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秋晴れのお天気の中 器を見ながらウロウロ ぶらぶら
こんなに幸せなことは無いのです

でも 私ほど陶器に興味のない奥さまのために
帰りにはしっかり 佐野のアウトレットに立ち寄りました
これで双方 めでたしめでたし
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本日も好日でした
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by hayatedani | 2012-11-04 22:43 | | Trackback | Comments(2)

取っ手を付けました

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前に買った京焼きの急須3個
網目模様の見事さに 思わずヤフオクで落札したのですが
取っ手の部分が痛んでいたので 何とかしようと思っていました
「古道具入荷」
もとから付いていたのが竹節の取っ手
取っ手の木部分に痛みは無かったのですが
急須に付ける 付け根の針金部分がガタガタでした

新品を探したのですが、なかなか同じような取っ手がありません
木部の手慣れた風情も捨てがたかったので
補修することにしました

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東急ハンズで針金部分を巻いてある紐状の物の代用品を探したのですが
素材売り場をウロウロしながら
店員さんにも聞いて見ようと思ったのですが
その部分を説明するのが 何だか面倒くさくて
なんて説明したらよいかと悩んだ末
竹や木の皮のようなものを裂いて使ったらよいのでは?って思いついた

キッチン用品売り場で見つけたのがこれ
おにぎりなんかを包む木の皮
「キョウギ」っていうのですね
初めて知った
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最初は包みの木の皮を裂いて、巻いてみたのですが
厚みと強度がもう一つ
水に浸けてやってみたりと 試行錯誤の繰り返し
結局 皮を包む紐が、薄さと強度でちょうど良い塩梅と気がつきました
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何とか巻いてみて
色付ニスを塗って 色の調子を整えてみました


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まぁ 少し不格好ですが
日常使うにはこんなものかと

さっそく急須に取りつけました
なかなか良いではないですか って
ささやかな自己満足
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残りの急須にも、種類の違う取っ手をつけて
いよいよ完成
うんうん なかなかのベッピンさんになりました
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by hayatedani | 2012-08-11 23:35 | | Trackback | Comments(6)

古道具入荷

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私 古道具屋ではないのですが…
ヤフオクをうろうろ眺めていたら
ちょっと気になる器を見つけました

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網目模様の急須です 
それも3つ

網目模様の器は 遠く江戸時代の伊万里の器によく登場しますが
これは どう見ても江戸時代ではないでしょう
アンティークというより 近代の古道具といったらよい器です

注ぎ口の付け根に「東山」と書かれているところをみると
どうやら京焼きのようです
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それでも この コロンとした器形に手書きで設えられた網目模様
私の琴線に 綺羅って触れてしまいました
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さすがに古伊万里の器と違い、落札金額は送料込みで野口英世先生3枚程度と
だいぶお値ごろだったのですが
もっとも 普通の人?は こんな他人が使った古い急須などお金を出して買う方がおかしい
などと思うんでしょうね
でもね このような雰囲気のある見事な手書きの急須って
新物を探しても なかなかありませんよ
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取っ手はだいぶ使用感があり、何か別のものを用意しなければなりませんが
3つあるので、それぞれに違う取っ手をつけても面白いかもしれません

このように古い磁器を使うときに、まずしなければならないこと それは
キッチンハイターをすこし多めに入れた液にしばらく浸けこむことです
土で作られた陶器は無理ですが、水を通さない磁器はヒビなど無ければ
表面の汚れが綺麗に落ち
作られた当時の姿のままに戻すことが可能です
これが磁器の凄いところ

美味しいお茶をいれる日を夢見て
取っ手をいろいろ考えながら もう少しこの器で楽しめそうです

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それにしても 見事な網目模様でしょう

美しいものは いたるところにあります
よぉく 目をこらしていれば ね
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by hayatedani | 2012-07-22 23:30 | | Trackback | Comments(4)

倉敷ガラス

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kurasiki glass /okayama prefecture japan

陶芸にはまっていると 
興味は自然と「工芸品」に集まってくる

陶器や漆器
染物や木工
そしてガラス

そんなテーマで構成されるTV番組って意外と多い
そんななかで BS日テレで放映されている 檀れいの「名匠の里紀行」は
いつも毎週録画の予約リストにのっている番組

雨の休日には、録画していた そんな番組を見て過ごす

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今日見ていたのは 倉敷ガラスの名匠 小谷眞三さんのおはなし

岡山 倉敷ガラス~ガラスに命を吹き込む職人の物語~

小谷さんの創る吹きガラスの器たち
手際の良い小谷さんの創作風景を見ていると
ついついひきこまれてしまった

その感覚は 陶芸を始めた時に先生が轆轤をまわし
土くれから あっという間に茶碗を引きあげてしまった時の感激に似る

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いいなぁ って思って見ていたら
倉敷ガラス二代目の
息子さんの栄次さんの個展があるというテロップが
それも いつも陶芸教室に通っている国立市内のギャラリーで
今日から開催されるとのこと

暮らしのアートギャラリー もえぎ

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これは行かなければ
ということで 奥さまと連れだって
国立の大学通り沿いにあるギャラリーに出かけました

12時開店で12時半には着いたのですが
もうすでにお店にはたくさんのお客さん
TVの人気って凄いなぁ

私たちは隣町から来たのですが
ギャラリーの芳名帳をみると 皆さん遠くからお出かけです
これもTVのおかげ?

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番組で小谷さんが 「コップに始まり コップに終わる」とおっしゃっていた
そのコップと 口縁に赤と黄色の色ガラスが設えてあるカップを買いました

家でさっそくお水を飲んでみました

やっぱり違うなぁ~


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by hayatedani | 2012-07-07 23:20 | | Trackback | Comments(5)