箱が大事

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創りためた陶印が5つ揃ったので
今日は箱を設えました

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ボックスフレームという木製のケースです
素の状態はこんな白木の枠の箱
これでは風情も何もないので、エージングを行って古色を演出

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最初に薄く解いた墨汁を擦りつけます
濃い墨液を塗ると取り返しのつかない状態になってしまうので
キッチンペーパーで少しづつ擦りこみます

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マホガニーのニスを同じくキッチンペーパーで擦りこみます
筆で塗り込むと艶が出すぎてしまうので
あくまでペーパーで擦りこんで色付けするのがコツ
半マットな状態がベストです

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次にマホガニー1色だけだと色に奥行きが出ないので
もう1色 ローズウッドのニスをさらに擦りこむと

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こんな感じ
どうですか?
新品には見えないでしょう

さっそく陶印を入れました
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1954年5月にフランスを訪れた北大路魯山人はピカソを訪問し
自分の作品を贈りました
りっぱな桐箱に入った陶芸作品を

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しかし贈られた作品ではなくて、その桐箱の木肌の滑らかさに魅了されたピカソは
桐箱を撫でまわしながら歓喜に上気したそうです

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それを見ていた魯山人は耐え難くなりピカソに怒鳴った
「箱じゃない、箱じゃない、この間抜け。私の作品は箱の中だ。」と

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陶印は4センチ角の小さな作品です
一つでは小さすぎて人に見てもらえる作品にはなりえません

でも、このようにいくつか揃えて、印影を飾って、刻った言葉を表記すると
こんなに素敵な作品になります

それには箱が大事

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魯山人の桐箱は京都の指物師、前田友斎が手掛けたものだそうです
私のアマゾンで買った箱は、ピカソを上気させるほどの出来ではありませんが
自分では十分納得できる出来だと思っています

いつかまたどこかの展示会でお披露目出来ればと思っています。
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# by hayatedani | 2017-11-18 17:15 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(3)

秋の一日

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今日は午前中陶芸教室
昨日から思いっきりのバイク日和
お山は紅葉真っ盛りなんだろうなぁ などど轆轤を回しながら
気分はバイクに行っている

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週末になると天気が悪かったり、用事があったりで
なかなかバイクで出かけられない
今日も陶芸教室から帰ってきたら13時です
15時過ぎには用事をかたずけなければいけないので
今日も難しいかなって思っていましたが…

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でも、来週になったら紅葉の盛りも過ぎているかも
とにかく出かけようということで
中央高速に乗って上野原へ
ばんばん飛ばしてお山を目指しました


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山の陰になっているところは、だいぶ日が陰ってきましたが
どうやらぎりぎり間に合いました

こんな景色がお出迎え
快晴の青い空がバックではありませんでしたが
それでも十分美しい
色々な赤色が
色々な黄色と混じって
世界で一つの景色を創っている
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また天気が良かったら 来週出かけてみましょうか 早い時間に
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# by hayatedani | 2017-11-12 20:58 | 風景・建物 | Trackback | Comments(4)

粉引きの器

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秋の登り窯焼成で創った、粉引きの向付が出来上がりました
前回までの記事はコチラ「早くこいこい登り窯」


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秋の登り窯焼成
台風の接近や、薪が湿っていたなどのアクシデントがあり
先生以下、焼成参加者の方々のご尽力のおかげで
何とか出来あがりました


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土は唐津の赤土
化粧土をかけるのが久しぶりなこともあって
粘土の固さと化粧土をかけるタイミングが解らなくって
1回目の作陶は、あえなく器形がくずれてアウト
気を取り直して2回目の作陶でやっと上手くかけれました


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白い化粧土の上に描いた模様は、鉄絵と呉須で描いた萩文に千鳥
鉄絵の茶色と呉須の藍色が上手く発色しました


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一応唐津焼のお約束で、土見せもあります
高台内には鉄絵で「柳」のマークを
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粉引きの器は水を通しますので、料理を盛るときには注意が必要
油などの汚れが付きやすいので、一回水に通して料理を盛るなどの気配りが必要です

でもまぁ その汚れが景色になるのが粉引きの器の良さなんでしょうが

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# by hayatedani | 2017-11-05 22:34 | 陶芸 | Trackback | Comments(0)

秋の東京蚤の市に

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やっと週末晴れました
いろいろやりたいことがあったのですが
今日は東京蚤の市に出かけてきました

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東京蚤の市と他の骨董市との大きな違いが入場者
何しろガーリーな女の子が多い
その次が子供連れの若い夫婦

一番少数派なのが私のようなおじさんです

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その女の子たちのお目当てが西洋アンティークです
まぁアンティークと言うより西洋雑貨が中心かな
都内だけでなく、全国のアンティークショップが出店しています

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これだけのアンティークショップを秋晴れの日に屋外で見て廻れるって
それだけでワクワクしてしまう
なんだか楽しいな~

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一番女の子たちが群がっていたのが
入口近くにあったアンティークジュエリー
お手頃価格で若い子でも買いやすい

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こんなメリーゴーランドのティントーイも
ちょっと良いなーって思いましたが
けっこう大きくて我が家では置き場所もない
値段は見ませんでしたが、多分手が出るお値段ではないのでしょう

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で私が買ったのがコレ
ピンバッチを3つ
お店の人に聞いたら全部フランスで仕入れたものとか
右側の飛行機のピンバッチは上の写真のボードにありますが
何処にあるか解りますか?
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お天気も良く
神社でやっている骨董市と違って
年寄りが苦虫潰しているような人もいないで
みんなニコニコ楽しそうにアンティークを見て廻っている
これが東京蚤の市の魅力かな
今回で12回目の開催だそうです

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# by hayatedani | 2017-11-04 22:56 | クラフト | Trackback | Comments(2)

成田屋!

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江戸後期古伊万里の海老図6寸皿です
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今にも飛び跳ねそうなダイナミックな伊勢海老が描かれています
面白いのは右側に描かれている模様
これ 何だか解りますか?

コレ歌舞伎役者の屋号なんです
三つの升が重なった模様「三升」
三升の屋号を使っているのは成田屋市川家
海老が描かれているということは 「市川えび…」ですよね
このお皿 市川海老蔵を表現しているんですね

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古伊万里といってもこのお皿、有田で作られたのではなくて
有田近郊の塩田町で作られた志田焼きです
温泉で有名な嬉野市にあった志田焼きは廃窯となりましたが
現在資料館が作られています
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高台の中に焼成時に落ち込みを防ぐためにつけた目跡が三つ残っています
志田焼きの陶土は有田ほど白くないので、表面に白化粧土を塗っているのが特徴
裏を見ると綺麗に化粧土が乗っているのが解ります

そしてこちらの鉢
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いつも自転車で1時間ほどぶらぶら走るコースの途中にある骨董店
その店の入り口にあった傷物コーナーで見つけた器です

時代は江戸時代後期
直径17センチ、高さ6センチ程の鉢
日常使い出来そうな器形に思わず手に取りました
良く古伊万里を日常の器として使ってます なぁんていう人が雑誌に登場しますが
貧乏性の私はトテモとても
でも傷物なら思う存分使えるというもの

何しろこの伊万里
ワンコイン(正確には消費税込みで540円)の値段でしたから

傷は口縁に7ミリほどのほつれがあるだけ
ニューなど無く、ほつれを直せば日常使いの古伊万里になります
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さっそく人工漆でほつれを埋めました
このあと金箔か銀箔でも設えましょうか

裏は青磁釉です
絵柄を見ると、伊万里の中でも波佐見焼系の器だと思います
深みもあって使いやすい器
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でも少なくとも150年前の手作業のアンティークの器が
傷があると言えワンコインで売っているということに
ちょっと複雑な心境です
日本はスゴイ!

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# by hayatedani | 2017-10-21 21:27 | 古伊万里 | Trackback | Comments(6)

三つ割りの陶印と「任運」の篆刻作品

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桜の古木の陶印が完成しました。
前回までの記事はコチラ
「游心」の陶印

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釉薬は黄瀬戸釉
鉄絵で古木を描き、上絵で桜花を散らしています
実は白の上絵がなかなか乗らなくて
この発色になるまで3回上絵を焼き直しました

大きさは4センチ角
もちろんルーペを駆使しての作業です

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撰文は春の季節に相応しい句を選びました
左から「恵風和揚」「草木萌動」「春山如笑」 
中心の陶印だけ朱文にしてメリハリを付けました

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左から
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右へ

右端に雅号印を赤絵で模して描き添えました
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そしてこちらは昨日出来上がった篆刻作品
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6センチ角の青田石


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撰文は「任運」
運命を任せるの意
朱文で刻りあげました
もちろん篆刻教室の吉永隆山先生の補刀がだいぶ入っていることを
申し添えますが

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素焼きを刻る陶印と違って
青田石という石{蝋石に近いのですが)に刻る篆刻は
時に固くて印刀の歯が立たない時もあります
特に最近の印材は昔に比べて質の悪い固い印材が多くなってきているとのこと

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今回の印材も、任の字を刻った部分が、結構硬くて苦労しました
固くて指にまめが出来てしまいました、先生のおかげで何とか形になりました

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陶印も5つ程出来上がりましたので
また展示用の箱を設えようと思います
お楽しみは続きます
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# by hayatedani | 2017-10-15 19:19 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(0)

早くこいこい登り窯

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半年経つのは早いもので
今月20日から秋の登り窯焼成が行われます

毎回小品を出していますが
今回も向付を3客作成しています
以前は5客セットを創らないと、気が済まなかったのですが
もう15年も(毎週1回ですが)作陶していると
さすがに陶芸の情熱も冷めてきたのでしょうか

土は唐津の赤土
今回は絵唐津では無くて、化粧土をかけたうえから
絵付けを行いました

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基本は秋草文に千鳥文
三つの向付に、それぞれ絵付けを考えました

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秋草文の丸い葉模様は、鉄絵だけでなく呉須の藍色で描きました
丸い葉を描くのに使ったのは筆ではなくて綿棒です

綿棒の先に酸化鉄と呉須をつけて、ポンポンと押しただけ
鉄絵の茶色と呉須の藍色を交互にならべて
メリハリがつきました

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化粧土は単純に白色ではなくて
御本手化粧土と言われるものをかけています
御本手とは陶土の質によって生じる赤みのある斑紋が出るのが特徴
登り窯の炎でどのように窯変するかが楽しみです

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唐津焼のお約束で、底は一応土見せをつくりました
実は唐津の土に化粧土をかけると、土の乾燥が足りないと崩れてしまいます
最初に全面に化粧土をかけて、失敗してしまい
底の部分は土の部分を残しました

なんとか形にできましたが、登り窯でどのように焼き上がりますか
窯出しは10月28日
楽しみ楽しみ!
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# by hayatedani | 2017-10-08 20:36 | 陶芸 | Trackback | Comments(2)

江戸の琳派芸術

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出光美術館で開催中の「江戸の琳派芸術」展を見に行きました。

琳派とは俵屋宗達を祖とするデザイン流派で
いわゆる狩野派などの家元制で繋がった美術流派とは違い
後の時代に活躍した尾形光琳や酒井抱一などの絵師が、その作風に魅せられて
自分達の創作に取り込み、あたかも家元の作風が受け継がれていったような
作品が創造されていきました。

17世紀に京都で生まれた琳派は、19世紀になり酒井抱一らの手により
江戸で再度花開きました。
今回の展覧会はその酒井抱一と一番弟子の鈴木其一の作品をテーマとした
江戸琳派芸術の企画展です。

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四季花木図屏風 鈴木其一

何しろ色彩と筆さばきが素晴らしい
よく、なんでも鑑定団の鑑定士が
絵具の発色のことを批評しますが、当時の最高級の岩絵の具の発色は
今、まさに描かれたばかりのような美しさです

また、枝ぶりなどの筆さばきは、どこを見ても一点の手抜きもありません
私が陶芸で描くためらい筆の枝ぶりとは、まったく違います(アタリマエ)

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風神雷神図屏風 酒井抱一

この風神雷神図屏風を江戸初期に描いたのが俵屋宗達
そして江戸中期に尾形光琳がリスペクトして同じ構図の
風神雷神図を描き、江戸後期にはそれに倣って酒井抱一が
描きました

同じ家元でもない3人が、江戸時代を通じて同じ構図に挑んだ作品。
これが琳派芸術の妙技


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十二ヵ月花鳥図貼付屏風 酒井抱一

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蔬菜群虫図 鈴木其一

もはや京都琳派の模倣から離れ、自らの感性で作品を創造した鈴木其一
とてもシンプルで
とても美しい

いつものように、陶器以外の企画展にはあまり期待して出かけないのですが
今回の展覧会も恐れ入りました
こんなに美しい色と表現
魂が揺さぶられるような作品に感動しました

あらためて江戸絵画のすごさを思い知らされた
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# by hayatedani | 2017-09-30 21:49 | 美術館 | Trackback | Comments(2)

ファイヤーキング Snoopy Peanuts Coffee Mug

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Fire King Snoopy Peanuts Coffee Cup Glass Mug

ファイヤーキングは、アメリカのアンカーホッキングという会社の耐熱ガラスブランド
1941年創立の会社で、1986年まで製造された耐熱ミルクガラスの製品が有名

このスヌーピーがプリントされたマグは1960年代~70年代まで作られたもので
半透明のミルクガラスで創られたマグに、スヌーピーが生き生きと描かれています




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裏にはメッセージが
At Times Life is Pure Joy !
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赤い屋根の犬小屋の上で 憂鬱そうなスヌーピー
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I Think I'm Allergic To Mornings のメッセージ
彼は朝アレルギーのようです
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海外オークションで買いました
送料入れても、日本のビンテージショップで購入する額の半額以下の値段で買うことが出来ましたが
はたして半額の値段といっても マグ一つの値段として妥当な金額なのかどうか

現在本国の生産は終了していますが、ファイヤーキングは今日本で生産されています
プリント模様はほぼビンテージのオリジナルと同じですが、マグの形をスタッキングできる
形にしているようです。Fire-King Japan

ファイヤーキングは今でも十分実用に足るビンテージ食器ですが
貧乏性の私は、この器で毎日コーヒーを飲む気になれません

またいらぬもの買って!って奥さんに怒られそうです
また古道具が増えました。

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# by hayatedani | 2017-09-23 14:57 | オールドノリタケ | Trackback | Comments(4)

AIちゃんのお茶碗

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今年3歳になった孫娘に創りました
小さなお茶碗です

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唐津の鉄絵は得意なんですが、このようなキャラクターは難しい
子供が好きそうなキャラクターの中で、一番書きやすいものを選びました

日本の名前は「うさこちゃん」
って言うよりも ミッフィー……… 
版権は取っていないので 海賊版?
でもまぁ 一点物の素人作品なのでだいじょうぶでしょう
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磁器土で創り、三方に色違いのミッフィーを描きました
見込みには「愛」の文字

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ミッフィーの作者 ディックブルーナ先生に怒られそう
コレ ミッフィーじゃないでしょうって!

でも 私的には ミッフィーです。


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# by hayatedani | 2017-09-18 20:11 | 陶芸 | Trackback | Comments(4)