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疾風谷の皿山…陶芸とオートバイと古伊万里と

大好きな陶芸、オートバイ、古伊万里、篆刻など  日々の生活を紹介しています。


by hayatedani

BOSTON浮世絵展

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連休最終日は美術館めぐりです
会社の先輩から頂いた
「江戸・東京の茶の湯展」 日本橋高島屋での開催です
徳川三代将軍ゆかりの茶入をはじめ、江戸から東京に脈脈と息づく
茶道の足跡  という展示会でした
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明日4日までの開催ということで、いやぁ たくさんの人人人
そのほとんどが年配の女性
着物を着ている方もとっても多いのです
きっと いろいろな流派の方がお出でになっているのでしょう
名物茶碗を下から覘いているかたも

でもねぇ 日本の茶の湯がこのたくさんのおばさま達によって
支えられているって ちょっと考えてしまいますね

本来 男のものだった茶の湯
このままで良いのでしょうか 
部外者ですけど 心配してしまいます

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次に出かけたのが 江戸東京博物館で開催中の 浮世絵名品展
こちらも連休とあって たくさんの入場者
列が渋滞して なかなか見ることができません
でも 途中を端折りながら 列の隙間を見つけては ぐーっと近寄って拝見
繊細な筆致で描かれた 江戸美人
ボストン美術館収蔵のこれらの浮世絵、そのほとんどが初刷りのもの
そしてほとんど公開されなかったのが幸いして、江戸時代当時の鮮やかな色が
鮮明に残っています

これはスゴイ! まさに息を呑む芸術性です
鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重らの名品が
これでもか これでもかって展示されています

写楽の役者絵の迫力
春信が描いた女性の愛らしさ
国政の蝦蔵の暫
広重の描いた美しい日本の風景

圧倒されました
人が多くて 集中できなかったのですが、それでも胸に迫ります
このすばらしい芸術品を、江戸の庶民は日常に求め鑑賞していたなんて
江戸時代は今よりとても文化的な時代だったのでしょう

この浮世絵の名品は、明治や大正時代、そして戦後に日本から散逸してしまった
ものばかり
なんでもあの建築家 フランクロイド・ライトが来日の度に一級品の浮世絵を
収集していたそうです
日本人は浮世絵を芸術品とは思っていなかったのですね
それを気が付かせてくれたのは、やはり西洋の人々でした

日本人って どうなんでしょうねぇ
外国のものばかりに目がいって、有難がって
自分達の身の回りにある文化を蔑ろにする

浮世絵しかり 伊藤若冲しかり
気が付いたときには あとの祭りなんですね
もっと自分達の文化に誇りをもちましょう
なにしろ日本の文化や伝統芸術は、世界一すばらしいものなんですから

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こんど休みとって 平日に行こうかなぁ
Commented by tutti- at 2008-11-04 12:36 x
私もそう思います!日本の文化、風習は素晴しいものだと思うのに、 なぜが軽視されがちですよね。日本、日本人が卑屈になっているような風習があるような気がします。
日本から出ると、日本の素晴しさに気づくことが多いんですが、私も最近日本ってすごいなーと思うようになりました。
ちょっと大人になったのかもしれません!
Commented by hayatedani at 2008-11-04 22:56
tutti-さん
今の日本人が西洋(特にアメリカ)のカルチァーや芸術に目がいくのは、それはわかり易いからだと思います。
いってみれば、子供でもわかり易いものに目がいくのは文化の度合いが低いからだと思います。現代の日本はガキンチョ文化が全盛。
日本の伝統文化は子供にはわかりにくいものなのかも知れませんね。

でもね それでよいのですかね
会場にはフランス人の姿が目立ちました。
アメリカ文化一辺倒では 尊敬される国にはなれません。
by hayatedani | 2008-11-03 20:24 | 美術館 | Trackback | Comments(2)