三つ割りの陶印と「任運」の篆刻作品
2017年 10月 15日
桜の古木の陶印が完成しました。
前回までの記事はコチラ
「游心」の陶印
釉薬は黄瀬戸釉
鉄絵で古木を描き、上絵で桜花を散らしています
実は白の上絵がなかなか乗らなくて
この発色になるまで3回上絵を焼き直しました
大きさは4センチ角
もちろんルーペを駆使しての作業です
撰文は春の季節に相応しい句を選びました
左から「恵風和揚」「草木萌動」「春山如笑」
中心の陶印だけ朱文にしてメリハリを付けました
左から
右へ
右端に雅号印を赤絵で模して描き添えました
そしてこちらは昨日出来上がった篆刻作品
6センチ角の青田石
撰文は「任運」
運命を任せるの意
朱文で刻りあげました
もちろん篆刻教室の吉永隆山先生の補刀がだいぶ入っていることを
申し添えますが
素焼きを刻る陶印と違って
青田石という石{蝋石に近いのですが)に刻る篆刻は
時に固くて印刀の歯が立たない時もあります
特に最近の印材は昔に比べて質の悪い固い印材が多くなってきているとのこと
今回の印材も、任の字を刻った部分が、結構硬くて苦労しました
固くて指にまめが出来てしまいました、先生のおかげで何とか形になりました
陶印も5つ程出来上がりましたので
また展示用の箱を設えようと思います
お楽しみは続きます