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伊万里の残欠

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巻き香を焚いている器?
何だか解りますか?

コレ古伊万里の残欠なんです

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今から15年前に福岡に単身赴任していた時に
休みの時に幾度も通った佐賀県有田町
17世紀初頭、日本で初めて磁器焼成に成功した場所です

この残欠は その有田の山の中で拾いました

江戸後期の茶碗が二つ張り付いていますね
中には蓋も張り付いています
そしておもしろいのは ハマ、チャツと呼ばれた窯道具が
一緒に張り付いていることです

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よろけ文の模様が描かれた茶碗
多分 登り窯で焼成中に炎に煽られて倒れてしまったのでしょう
傍で一緒に焼かれていた器を巻き込んで、あえなく溶着してしまったのでしょう
こうなってしまったら完全なる失敗品
窯のそばの物原に打ち捨てられたものだと思います

それが200年後に拾われて、東京でお香を焚かれる器になっている
当時の陶工は想像もつかなかったことでしょう

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この器の残欠
200年もの間、山の中で何を思っていたのでしょう
器としては用をなさないものですが
この残欠には200年という時間が凝縮されています

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当時撮った有田の山並み
伝統的な皿山と言うのは
やはり山の麓にあるものなんですね

時間の波長がお香の香りを漂わせる
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by hayatedani | 2017-09-02 21:41 | 古伊万里 | Trackback | Comments(2)
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Commented by mother-of-pearl at 2017-09-03 11:13
何と風雅な!!

残欠、と言う言葉、物を初めて知りました。

200年も後に心ある方に拾い上げらたとは!
悠久の恋物語りのようです。

巻き香を支えている金具の形がまた良いですね。
孤高のネイティヴアメリカンにも見えます。それともココペリ?

家族が戻る頃、蚊取り線香に火をつけた日々がそろそろ終わります。

久々にお香を取り出してみたくなりました。
Commented by hayatedani at 2017-09-03 23:35
mother-of-pearl さん こんばんは
この残欠は元は完全な形で張り付いて焼き上がったものでしょう
それを窯出しした江戸時代の陶工が、失敗作として壊した後
物原と呼ばれる器の捨て場に打ち捨てたものだと思います。

巻き香を支える金物は、多分鶴をデザインしたものだと思います。
ネイティブアメリカンとはmother-of-pearl さんらしい発想ですね
その見立てが素晴らしい
私もそう見えてきました
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