染付霊芝草花文蓋茶碗
2017年 06月 11日
江戸時代後期に創られた古伊万里の蓋茶碗です
椀形は広東椀と言われる形
高台を高くとり、花のように椀を開かせています
書かれている図柄は霊芝文といわれる図柄
霊芝は茸の一種で、古くから漢方薬として珍重されていて
古代中国では、宮中に霊芝が生じると天下泰平の印として、
祝宴を催したと伝えられているそうです。
そんなこともあってか、神草とか仙薬、不死草などといわれている吉祥文です。
見込みの中には草花文が描かれています
そして高台の中には伊万里特有の江戸後期の窯印が
器にゆらぎ線で区切りを創り、その中に霊芝と草花模様をテンポよく描いています
器の模様にリズムがありますね
そして もうひとつ伊万里の蓋茶碗を紹介
ちょっと見 何が描かれているか解りにくいのですが
柳の木の下で、馬が二頭群れています
この器
染付の繊細さや白磁の作行から、
平戸焼きの可能性もあります
どうですか
柳の木の下で 川で水を飲んでいる馬の姿が良くわかるでしょう
一頭はお尻をこちらに向けているのがご愛嬌
面白い構図です
この器 5客セットで手に入れましたが
もう我が家には飾る場所がありません
オーバーフロー間近の我家では、これ以上伊万里を増やしてはいけないのですが
伊万里の器中毒はなかなか治りません