自然遺産?いえ文化遺産です
2013年 06月 09日
そんなニュースが流れたあとで
富士急行(あのジェットコースター「ふじやま」の富士急ハイランドの経営会社)の株価が
ストップ高で終わったっていう話がネットを賑わした
そういえば 富士山はゴミが多くて世界自然遺産登録が見送られるって話じゃなかったか
実は自然遺産ではなくて 文化遺産に鞍替えしての登録との話
あまり世界遺産登録に興味が無かった私としても
富士山周辺の自然環境が 世界遺産?ということに少し違和感がありました
昔から富士山は日本の国の象徴であり 信仰の対象でもありました
artの世界では 広重や北斎の浮世絵をはじめ、富岡鉄斎、横山大観や片岡球子の
有名な富士図は世界的にも有名ですね
浮世絵の素晴らしさを外国から教えてもらったこの国は
またもや富士山の文化的価値を 外国から教えてもらった感じです
伊万里にもありますよ 富士山の図柄
古伊万里染付富士図蓋茶碗 19世紀
文化文政時代の富士を描いた蓋茶碗です
ダミを生かして 雲がたなびくフジヤマの姿を描いています
火口の姿も可愛いですね
裏には富士の裾野と民家が描かれています
実はこの富士図の絵柄
そば猪口にもあるのですが、これがけっこうなRAREものとして扱われていて
骨董市で 目の前で一個7万5千円で売れた場に出くわしたことがあります
もちろん蓋茶碗はそば猪口のような優等生ではないので
こんな値段にはとうてい及びませんが
そしてもう一つ
俗に膾皿と呼ばれている 江戸時代の小皿です
古伊万里を集め出したのは 陶芸を始めた時期とラップします
福岡に転勤で住んでいた時に陶芸と古伊万里に出合いました
そんなときに手に入れた膾皿
江戸後期 高価なものではありません
図柄も特に上手ものといわれる名品に足元にも及びませんが
初めて見たときに 目に飛び込んできたこのライトブルーのダミ色
この空色の呉須にぐっときてしまいました
古伊万里染付秋草文膾皿 19世紀
この器を見ると 伊万里の素晴らしさに目覚めた
あの 今よりずーと伊万里の器が好きだったころを思い出します
やっぱり遠くから眺める富士山、器に描かれた富士山が一番美しいですね(女性と同じ?)
富士山一度登ってご来光見たのも貴重な体験でした。雲海の上にいる気分、飛行機とはまた違います。飯椀の富士山良いですね。