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掌のなかの美

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唐銅(からかね)の文鎮です
歴史を感じさせる銅色のうえに、柳の葉と梅(?)の花、草場の仕切りを
錫か銀の象嵌で表現している

象嵌とは、本体の銅の表面の一部を削り、その窪みに錫や銀といった別の素材の線や断片などを嵌め込んで
紋様などを形づくり、その紋様を磨き上げて滑らかな表面に仕上げる意匠のこと。
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全体の姿はご覧のように、扇の形をしています。時代は明治でしょうか
全長16センチの小品ながら、全体の姿から醸し出される品格の高さは
なんとも表現できません

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そしてこちらは愛用の硯です

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赤みを帯びた石を使い
雲竜の模様を彫りこんでいます
時代は何時のものでしょうか
日本で創られたものなのか
それとも中国で創られたものなのでしょうか

私 これで毎回、篆書のお習字の宿題をこなして(?)…います
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昔から中国では、筆・墨・硯・紙を文房四宝(ぶんぼうしほう)といって愛玩する
文房趣味があったそうですが

いまでも、可愛い文房具を集める女子も多いですよね
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ありきたりな文鎮や硯では我慢できない
そんな私も、文房具集めの女子と、頭の構造は同じということでしょう

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この作品 どちらにも作者の名前は刻まれていません
ということは、名も無い職人が創ったものと思われます

一人の職人が、一日中同じ場所に座り、同じ動作をコツコツと積み上げて
そうして生まれた作品なんでしょうね
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明治時代に創られた この文鎮
かっての日本には、このような美しいものを喜んで使っていた人達がたくさんいたのでしょう

私もそんな人達の仲間入りが少しでもできたら
そんなことを思ってしまいます
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by hayatedani | 2012-02-18 21:40 | 篆刻・陶印・書 | Trackback | Comments(4)
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Commented by at 2012-02-19 19:21 x
一瞬、扇子かと思いました。
昔は「色」の使い方が上手かったんですね。今のように意図的に作り出したのではなく、自然とこういういろが出るように作れたという意味で。
ところで皿さん、もうあと100年早く生まれてきたら良かったかもですね!
Commented by hayatedani at 2012-02-19 22:59
※さん この扇子 いや文鎮
滋賀の骨董屋さんから買いました
江戸から明治・大正にかけての日本の手仕事
素晴らしいと思うし、このような道具を日常使っていた日本人も
今となっては驚きですね

今の世は、国際的にはなっているのですが
文化レベルはアメリカ並みになり下がっているのが
悲しいところですね
Commented by tutti- at 2012-02-20 12:10 x
素敵な文鎮ですね。
一瞬螺鈿細工なのかと思ってしまいました。
昔の人のみやびさとか物に対する誇りなどなく気持ちがなくなりつつあるのが残念です
こころにゆとりがない、消費社会だとつくづく感じてしまいます。。
Commented by hayatedani at 2012-02-20 23:18
tutti-さん
皆 忙しすぎるんでしょうね
頑張んなければ暮らしていけない現在って
幸せなんでしょうか?みなさん
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