古いものとのくらし
2009年 05月 30日
雨がふったり やんだり
まるで梅雨のはしりのようなお天気
こんな日はバイクにも乗れないし
家の中でうだうだ ごろごろ
かといって ちょっと憂鬱な気分で、
篆刻の宿題に手をつけることもできないのです
お気に入りのブログをいったりきたり
暑いのか寒いのか ちょおと解らないような天気で
妙にのどが渇く
ベランダにお香を焚いて
こんなとき 古い鉄瓶で白湯を沸かしていただくと
白湯が体にすーっといきわたって、すこし元気になるかなぁ
家の中に古いものがあると 不思議なことに空気がやすらぐ
その古いものには過ぎ去った生活の時間が隠れているからか
いま自分が白湯を沸かしているように、ずっと昔にこの鉄瓶で
白湯を沸かしていた人がいるんですよね
その先人とおなじように、これからも鉄瓶で白湯を沸かす
この古い道具はこうやって長い時間を過ごしてきたんです
そんないろんな人の思いがこもっているこの鉄瓶が
妙に愛おしい
古いものを眺めているときって自分も旅をしてしまいます。
その気持ち よ~くわかります
過去は隔絶されたものではなくて
今に続いている時間、生活のつながりの中にあるもの
この鉄瓶でたてたお茶をいただくとき
それは過去にこの道具を使っていた誰かさんと
繫がる瞬間なのですね