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疾風谷の皿山…陶芸とオートバイと古伊万里と

大好きな陶芸、オートバイ、古伊万里、篆刻など  日々の生活を紹介しています。


by hayatedani

途方もない結果…

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「途方もない考えが無くては、途方もない結果はない。」

私の好きな北大路魯山人の言葉です。
魯山人は料理や陶芸で有名ですが
案外、陶芸を始めたのは40歳を過ぎてから
言ってみればアマチュアが始めた陶器づくり
しかし、この偉大なアマチュアは生涯で数千点の作品を残しました

もちろんそれは芸術のためというよりは
料理に使う器として創られたものであり
ある意味 売らんがために創られた器たち
でも、そのどれもが 一目で魯山人が創った器であるとわかる
そんな個性的な器です

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実は私も陶芸を始めたのは40歳を過ぎてから
まるっきりの素人陶芸好きですが、妙に魯山人の器に惹かれるものがあります
そんなもので、魯山人の展示会があるときけば
出かけなくては気がすまないのです

高崎市立美術館で北大路魯山人展「魯山人の宇宙」が開催されています
この企画展は、笠間の日動美術館で2003年に開催されたコレクションの一部を
使ったもので、実はその時に2度出かけて見てきました
今日で3回目

何度見ても 思わずうなってしまう器たち
当時一流の陶工たちを(荒川豊蔵ら)窯場に従えて作陶を行っていた魯山人
轆轤があまり上手くなかった彼は、器の造形をほとんど他の陶工達に委ねて
いたと思われますが、最後の一ひねりと絵付けのセンスで
その器は誰が見ても魯山人の器としての個性を主張しています



各地の高速道路の大渋滞情報を横目でみながら
バイクで高崎まで出かけてきました
ちょっと遠かったぁ
片道120キロほど
それでも出かけた収穫はあrました

高崎市立美術館の裏庭にある旧井上邸
1950年代に創られた高崎の実業家の旧邸です
アントニン・レーモンドという人が設計した、和モダンな作りの平屋です
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この建物、なかなか素晴らしいもので
内部に置かれている調度品も素敵なもの
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中には洋間と和室があり
シンプルで住みやすそうな間取り
センスの良いデザインに、思わず
「ここに住みたいっ!」って思ってしまいました
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お好きなかたは ぜひ
5月31日まで開催しています
でも 高崎は遠いですよぉ
軽井沢かなんかで遊んだ 帰り路によってはいかがかと
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Commented by くらいけ at 2009-05-04 20:49 x
数千点の作品を残しただけに一般人が手に入れるチャンスもあり、身近に楽しめる偉大な作家ですね。

何事もイメージ(目標)なくして結果出ないのは当たり前ですが、
“途方無い・・・”とするところに非凡さがありますね。
Commented by hayatedani at 2009-05-05 11:08
くらいけさん
途方もない考えって、なかなか一般人では持てないですよね
現代の陶芸作家さんたちを見ていると
どれだけ大きなイメージを持っているのか?
作品はその作り手の 文字通り器の大きさを映している
そんな感じがします
by hayatedani | 2009-05-03 00:57 | 美術館 | Trackback | Comments(2)