途方もない結果…
2009年 05月 03日
「途方もない考えが無くては、途方もない結果はない。」
私の好きな北大路魯山人の言葉です。
魯山人は料理や陶芸で有名ですが
案外、陶芸を始めたのは40歳を過ぎてから
言ってみればアマチュアが始めた陶器づくり
しかし、この偉大なアマチュアは生涯で数千点の作品を残しました
もちろんそれは芸術のためというよりは
料理に使う器として創られたものであり
ある意味 売らんがために創られた器たち
でも、そのどれもが 一目で魯山人が創った器であるとわかる
そんな個性的な器です
実は私も陶芸を始めたのは40歳を過ぎてから
まるっきりの素人陶芸好きですが、妙に魯山人の器に惹かれるものがあります
そんなもので、魯山人の展示会があるときけば
出かけなくては気がすまないのです
高崎市立美術館で北大路魯山人展「魯山人の宇宙」が開催されています
この企画展は、笠間の日動美術館で2003年に開催されたコレクションの一部を
使ったもので、実はその時に2度出かけて見てきました
今日で3回目
何度見ても 思わずうなってしまう器たち
当時一流の陶工たちを(荒川豊蔵ら)窯場に従えて作陶を行っていた魯山人
轆轤があまり上手くなかった彼は、器の造形をほとんど他の陶工達に委ねて
いたと思われますが、最後の一ひねりと絵付けのセンスで
その器は誰が見ても魯山人の器としての個性を主張しています
各地の高速道路の大渋滞情報を横目でみながら
バイクで高崎まで出かけてきました
ちょっと遠かったぁ
片道120キロほど
それでも出かけた収穫はあrました
高崎市立美術館の裏庭にある旧井上邸
1950年代に創られた高崎の実業家の旧邸です
アントニン・レーモンドという人が設計した、和モダンな作りの平屋です
この建物、なかなか素晴らしいもので
内部に置かれている調度品も素敵なもの
中には洋間と和室があり
シンプルで住みやすそうな間取り
センスの良いデザインに、思わず
「ここに住みたいっ!」って思ってしまいました
お好きなかたは ぜひ
5月31日まで開催しています
でも 高崎は遠いですよぉ
軽井沢かなんかで遊んだ 帰り路によってはいかがかと
何事もイメージ(目標)なくして結果出ないのは当たり前ですが、
“途方無い・・・”とするところに非凡さがありますね。
途方もない考えって、なかなか一般人では持てないですよね
現代の陶芸作家さんたちを見ていると
どれだけ大きなイメージを持っているのか?
作品はその作り手の 文字通り器の大きさを映している
そんな感じがします